「ラットボーイ(ネズミ少年)」をアメリカの歴史博物館が公開! 謎の寄贈者が届けたのは呪物かUMAの標本か?
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ロズウェル事件の2年前、原爆実験トリニティ・サイトで何かが!? バイデン大統領が調査を命令したUFO墜落事件を三上編集長がMUTubeで解説。
ついに、ペンタゴンの尻に火がついた!
それは昨年12月、ペンタゴンの年間予算8580億ドル(約110兆円)を盛り込んだ「国防権限法」(NDAA)がバイデン大統領の署名によって成立したことに端を発している。なんとそこには、UFOに関わる重要な修
正条項が付記されていたからだ。
修正条項には、「ペンタゴンは未確認空中現象(UAP)の歴史文書を1945年1月にさかのぼって再調査すること」と記されているのだ。
ペンタゴンはこれまで秘匿し隠蔽してきたUFO情報を精査し直して議会に報告することを義務づけられたのである。
注目すべきは、なぜ調査を1945年にさかのぼらせたのか? という点にある。UFO事件の調査をさかのぼるなら、当然1947年7月にニューメキシコ州で起きたとされる「ロズウェル事件」であるはずだ。
だが、それよりも2年も前に何が起きたというのか?
じつは同年、ニューメキシコ州サンアントニオのトリニティ実験場近くで、UFOが墜落し、軍が回収していったという情報が流布しているのだ。
トリニティ実験場といえば、1945年7月、世界初の核実験が行われた場所だが、その近くでUFOが墜落、軍が回収していったという。事件は近年まで封印されていたが、2021年5月、コンピューター学者で元空軍のUFO調査機関の顧問を務め、現在スタンフォード大学に在籍するジャック・ヴァレ博士(以下ヴァレとする)は、ジャーナリストのパオラ・ハリスとの共著『トリニティ・最高位に保たれた機密』を刊行。俗にいう「サンアントニオUFO墜落回収事件」が一気に明るみに出ることになった。
まずは事件の概要から以下に記していこう。
事件が起きたのは1945年8月16日午後4時過ぎ。ニューメキシコ州サンアントニオで牧場を営む先住民一族の少年ホセ・パディラ(当時9歳)と友人のレミ・バッカ(当時7歳)は、馬に乗って、いなくなった牧場の牛を捜すため近くの渓谷地帯に向かった。
付近一帯の地理に詳しいふたりにとって、家畜を捜すのはお手のものだった。
同じころ、アラモゴード空軍基地へ着陸体勢にあった爆撃機機上のウィリアム・ブロシー中佐は、管制官から、電気系統が断たれた通信塔の調査を命じられた。現場上空を飛んでみると、何かに衝突されたのか、塔が曲がって倒壊しているのが見えた。
そこから、少し離れたところに卵形の物体が墜落していた。折しも、ふたりの子供たちが馬に乗って物体に近づいているところだった。彼は見たままを管制官に報告し、基地に帰還した。 ふたりの子供たち=ホセとレミが渓谷の入り口まできたとき、激しい雷雨に見舞われた。岩場で雨宿りをしていたときだった。大きな爆発音と同時に強い衝撃に襲われた。
「また軍が核を使ったのかな?」
そう思ったのは、ちょうど1か月前の7月16日、サンアントニオからほど近いアラモゴードのホワイトサンズ試射爆場で実施された核実験と同様の爆音と衝撃を、体に感じたからだった。
雷雨が止み渓谷に入ると通信塔が倒壊しており、渓谷から噴煙が立ち昇っていた。航空機の墜落事故かと思ったふたりが渓谷を下っていくと大きな物体が滑走して落ちたらしく、地面に掘り返された大きな溝があった。まるで道路工事用の掘削機で地面を掘り進めていったような溝だった。
周囲は噴煙が立ち込めていたが、現場までいってみると、100メートルくらい先に、アボカド形をした大きな物体が墜落していた。それは母親がいつも磨いていた古い鍋のような金属色だった。
注意深く双眼鏡で凝視すると、物体の側面に穴が開いていて、その近くに地面を滑るように動き回っている小さな生物の姿があった。子供ぐらいの大きさで、頭部はカマキリそっくりだったという。
このときウサギか赤子の鳴き声のようなかん高い音が聴こえた。瞬間的に恐怖を感じたふたりは急ぎ、牧場へと逃げ帰った。
その2日後、ホセは父親ファティーノ、そして州警察官のエディ・アボダカを連れて物体の墜落現場に向かった。
広範囲にわたって金属片が散乱していた。クリスマスツリーにつける飾り物である天使の髪飾りによく似た非常に軽い光る金属が多数あった。また手で折りたたんでもすぐに戻るホイルのようなものもあった。
陸軍が墜落現場に到着したのはその翌日だ。渓谷地帯に大型トレーラーが入れる道がなく、工兵隊による道路の拡張作業後、墜落した物体が運び出された。
このときアビラと名乗る軍曹が牧場に現れ、ホセや父親のファティーノに「実験用の気象観測気球のひとつが不注意であなたの牧場内に落下しました」と説明した。
父親は、気球ごときの回収に、大型のトレーラーを持ち込んでくる必要はなく怪訝に思ったが反論はしなかったという。その後、青い防水シートにくるまれた物体を積んだトレーラーはホワイトサンズ試射爆場に向かったらしかった……。
ホセたちは核実験場に隣接した軍事機密地域で暮らしていたこともあって、だれにも口外しなかった。噂を聞きつけた地域住民たちもまた1945年当時、核実験に関わる地域では、だれしも政府と軍から監視されているのではないかと怯えていて、事件は地元民の間でも流布されることなく風化していった。
(文=並木伸一郎、協力=磯部剛喜)
続きは本誌(電子版)で。
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