バミューダ海域と五大湖のミステリー・トライアングル 怪奇の三角地帯の謎/世界の新七不思議
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バミューダ・トライアングルから生還したという奇跡の男を紹介。1か月の漂流で体験した怪現象とは……?
米フロリダ州南部からプエルトリコとバミューダ島を結ぶ三角地帯「バミューダ・トライアングル」。これまでバミューダ・トライアングルで行方不明となった船や航空機は100台以上、それらの乗組員にいたっては1000人以上がその消息を絶っている、まさに“魔の海域”なのだ。
しかしそんな伝説をもろともせず、2度も大西洋横断を成功させた男がいた。ポーランドの冒険家アレクサンダー・ドバ(Aleksander Doba)である。ドバは2017年にナショナル・ジオグラフィック・アドベンチャー・オブ・ザ・イヤーを受賞している人物。御年70歳という年齢を超えて、カヤック1台で3度目の大西洋横断に挑んだのだ。
大西洋横断の最難関といえばムーでなくとも「バミューダ・トライアングル」海域が気にかかるだろう。
21世紀に入り、この海域での事故はだいぶ減ってきているものの、たった1人で大海原を航海する高齢のドバにも不安がつきまとう海域だったのではないだろうか。
バミューダ・トライアングル海域に到達するまで、ドバの航海はとても順調だったそうだが、本人は「サルガッソ海、特にバミューダ・トライアングルとして知られる場所に近づくにつれ、なぜか風が私の行きたい方向と逆に風が吹いた」と語っている。さらに嵐にも襲われカヤックの舵が損傷、結果約370㎞,期間にして1か月以上もバミューダ・トライアングル水域から脱出することができなかったということだ。
バミューダ・トライアングルの周辺では方位磁石や機器系統に異常が発生する、突然あたりに濃い霧が発生し、気がつくと全く知らない場所にいた等、数多くの伝説が古くから残されている。これまでメタンハイグレード説、ワームホール説、それこそ宇宙人の関与説などが唱えられてきたが、それらの説でも過去に起きた行方不明事件もすっきりと解決できていないのも真実である。
2015年にはフロリダ州ジャクソンビルを出港した貨物船エルファロ号が、ハリケーンを回避する航路計画を立てていたはずなのに、なぜかバミューダ・トライアングルへ航路を向け、魔の海域の底に沈んでいる。
件数こそ減っているとしてもいまだ危険な海域であることには変わりはない。1か月の漂流を経験したドバは災難だった……いや、バミューダ・トライアングルの危険性を思えば、生還できただけで幸運だったといえるだろう。
(2020年10月17日記事を再編集)
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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