悪魔憑き人形と心霊スポットで交霊実験! 涙を流した理由とは…/遠野そら

文=遠野そら

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    世界の超常現象ニュースをお届けする本コーナー。今回は、悪魔がとり憑いた人形……というだけでなく、その人形を伴って心霊スポットにいき、交霊実験を行った模様をお届け。人形が流した涙には、わけがあった?

    2体の悪魔がとり憑いた人形

     人形には魂が宿る。
     日本のみならず世界各地で言われていることだ。人形は人間と同じ形でありながら魂が入っていない“空の器”。そのため様々なものが憑りつくという。

     イギリスの超常現象研究家マット・ティレット氏のもとに少女の人形「アニー」が来たのは約1年前のこと。
     青白い顔の半分は血にまみれ、開いた瞳孔に黒い唇からは血が流れている…。とてもではないが子供が喜ぶものは思えない。それもそのはず、この人形にはなんと悪魔が2体も憑りついているというのだ。
     心霊調査が本職のティレット氏は、アニーを伴いウェールズ地方レクサムで有名な心霊スポット「バー・ハイドアウト」の調査に向かった。アニーを同行させることで“霊の化学反応が起こるかもしれない”と考えたのだ。現在はすでに閉店しているが、ここは以前から怪奇現象が絶えない場所として地元では有名だったという。

    人形をかたわらに交霊実験

     ハイドアウトに到着したティレット調査チームは、まずバーの1階にカメラや音声機材をセット。そしてウィジャボードという交霊術用の文字盤を使用し、霊に語りかけ始めると……。アニーに引き寄せられたのか、怪奇現象が次々と起きたのだ。

    「誰かここにいますか?」「何人この部屋にいますか?」などの問いかけにまるで答えるかのように「4」という男性の声などが録音されていたのだ。他にも「ジェフリー」という女性の声も録音されているが、現場では何も聞こえなかったという。
     さらに彼らはこの場所に住み着いている推定170歳の男性の霊や6歳の男の子の霊との会話に成功、6歳の男の子はまだ幼く、単語スペルが未熟であったためウィジャボードを使用しての会話は難しかったそうだが、170歳の男性の霊とは様々な会話をしたという。男性はその昔、この場所にあった靴屋で働いていた職人で、すぐ近くの目抜き通りに住んでいた。救貧院で亡くなった今も、この場所で靴職人として働いているそうだ。

     また狙い通り、人形「アニー」にも不思議なことが起きた。なんと突然右目から涙が溢れ始めたのだ。
     この涙の原因についてティレット氏は、人形の上部には通気穴があるため内部結露による水ではないと断言。さらに悪魔研究家はガラスケースに保管していることで外に出られない悪霊が涙を流したのではないか、と推測している。

    ーーそして、この話には後日談がある。このバー・ハイドアウトがあった場所を調べたところ、1850年代には確かに靴屋があり、男性が職人として働いていたということだ。

    https://www.dailypost.co.uk/news/north-wales-news/doll-possessed-demons-cried-real-19083856

    (2020年11月7日記事を再編集)

    遠野そら

    UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。

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