公式ブリーフィングで公開されたUAP機密映像! 米海軍が撮影したデルタUFOの正体/並木伸一郎

文=並木伸一郎

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    いよいよ6月、ペンタゴンが秘匿するUFO情報の開示が迫った今、アメリカの映像作家がリークした海軍のUAP映像が話題を呼んでいる。公開されたデルタUFOをはじめ、海軍当局も“本物”と認めた3件の驚くべきUFO映像を紹介していこう。

    海軍からリークされた”UAP”

     今年4月8日、アメリカ、ロサンゼルスを拠点に活動する映像作家のジェレミー・コーベルが、アメリカ海軍関係者からリークされたという驚くべき情報を自身のツイッターに投稿し、世界の耳目を集めている。
     公開された情報とは、2020年4月にペンタゴンが存在を認めたUAP(Unidentified Aerial Phenomena= 未確認航空現象)に関する情報である。画像つきで投稿されたツイートが、CNNや新聞など複数のメディアに拡散されているのだ。

     ニュースソースは2020年5月1日に実施されたアメリカ海軍情報局(ONI)によるUAPの存在についてのインテリジェンス・ブリーフィング(情報説明)だという。このブリーフィングは、UFO・UAPの調査人員に対する教育目的に行われたもので、ごく最近発生した3例のUAP目撃事例が報告されている。

     まずブリーフィング1は、2019年7月、カリフォルニア州サンディエゴ沖の警戒空域におけるミサイル駆逐艦ラッセルの遭遇事例だ。このときラッセルは複数のUFOを捕捉。UFOは編隊を組んで高度210メートル付近を飛行しており、時速約30キロの速度でラッセルを追尾した。追尾は2日、2回にわたって行われ、その距離は約185キロにも及んだという。
     事件当夜、ナイトスコープで撮影まれているUFOが映っている。
     その形状から、メディアでは“ピラミッド形”と称されているが、実際には俗にいう三角形UFO──すなわちデルタUFOである。デルタUFOといえば、アメリカが開発を進めているという極秘兵器「TR-3B」の存在が想起される。

     駆逐艦ラッセルを追尾したのは、実戦段階に入っていると噂されるTR-3Bのテストフライトだったのか。いや、4月5日、この映像についてアメリカ海軍作戦軍部長のマイケル・ギルデイ大尉が「海軍情報部で調査中だが、正体はわからない」と公言しているため、その可能性は低いだろう。しかし“表向きの発表”だった可能性も捨てきれない。

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    駆逐艦ラッセルからナイトスコープで捉えた 。拡大すると光に包まれたデルタUFOであることがわかる。 TR-3Bに酷似しているが今のところ正体は不明である。

    水中へ消え去るUAP

     さて、ブリーフィング2は、2019年7月15日、海軍の軽巡洋艦「オマハ」の事例だ。オマハがサンディエゴ沖の警戒区域を飛行する。
     14機の球形物体を補捉。記録によれば、物体は空中から水中へ移動し、海中に潜っていく一部始終を捉えたという。海中に入った後、捜索に潜水艦が投入されたが発見できず、UFO海底基地の存在の可能性が示唆された事例だ。

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    ブリーフィング2で公開されたUAP映像。海中に没した後に姿を消した。いわゆる未確認水中物体USOの一種である。

     最後にブリーフィング3は、2019年3月4日、FA−18戦闘機のパイロットがバージニア州オシアナ海軍航空基地沖の警戒空域で、複数の未確認飛行物体と遭遇。コックピットからスマートフォンで撮影したことが報告されている。

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    ブリーフィング3で公開された戦闘機パイロットが撮影した複数のUFO。金属的質感を持つ物体(上)、球形(中)、ドングリ形(下)などと遭遇した。

     周知のとおり、ペンタゴンはUAPの調査を専門に担う「未確認航空現象タスクフォース(UAPTF)」を新たに創設、実態解明に乗り出している。
     だが、スーザン・ガフ報道官は複数のメディアに対し、「リークされた映像や画像はフェイクではなく、海軍の軍人によって撮影されたものであり、これらの事象が調査対象に含まれている」とコメント。なお、作戦の安全維持や潜在的な敵への情報流出を防止するなどの観点から「その詳細について公にすることはない」とし、正体についての明言を避けている。

     今後、さらなる情報がリークされるだろう。さらに今年6月、米上院情報委員会の要請により、ペンタゴンが秘匿するUFO情報が公開されるという。今、UFO現象の解明に追い風が吹いている。真実が明らかになる日は近い。

    並木伸一郎

    「ムー」創刊当初から寄稿するベテランライター。UFO研究団体ICER日本代表、日本宇宙現象研究会(JSPS)会長などを兼任。ロズウェルやエリア51をはじめ現地調査を重ねて考察し、独自の仮説を「ムー」や自身のYouTubeなどで発表している。

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