富士王朝 超古代史文献に記された富士山麓の王朝/世界の新七不思議
超巨大建造物から超常事件の現場まで、各地のさまざまなミステリーを、超常現象研究の第一人者・並木伸一郎がセレクトした〝世界の新七不思議〟をご案内! 今回は神武天皇以前の時代に富士山麓に存在していたとされ
記事を読む

古代ローマ人が発明していたとされる「フレキシブルなガラス」。現代人を凌駕する超高度な技術はなぜ失われたのか――? 幻のオーパーツの真実に迫る!
約2000年前、ヨーロッパで広大な領土と栄華を誇った古代ローマ。政治や文化など後世に計り知れない影響を与えたが、インフラや建築などの高度な技術も繁栄の礎となっていた。いや、それどころか古代ローマ人たちは現代人を凌駕する超高度なテクノロジーさえ有していた可能性があるのだ。

古代ローマ人によって生み出され、今は完全に失われてしまった伝説的技術の一つに、「軟らかくて割れないフレキシブルなガラス」がある。皇帝の廷臣や著述家らが残した史料によると、そのガラスは文字通り柔軟かつ自由に形を変えることができ、砕け散って割れることもなかったという。
(不幸にも名前は後世に伝わっていないが)発明者は莫大な報酬を期待してティベリウス帝(在位14~37年)に謁見したが、実物を目にした皇帝の反応は意外なものだったようだ。廷臣のペトロニウス(20年頃~66年)によると、皇帝は「他に誰かこの発明を知っているか」と尋ね、「自分だけです」と答えた発明者を斬首するよう命じたとされる。また、博物学者の大プリニウスによると、発明者が首をはねられることはなかったが工房は閉鎖され、すべてのガラスを破棄するよう命じられたという。ちなみに、この時に発明者が皇帝に献上したとされる器も行方不明となっており、以後フレキシブルなガラスは完全に失われたと考えられている。

では、なぜ皇帝は発明者を称賛しないばかりか、罰するような決定まで下したのか? それは、フレキシブルなガラスが帝国内で流通する金や銀の価値を暴落させる事態を危惧したためとされる。決して無理解による暴挙ではなかったようだ。
そもそも古代ローマは極めて高度なガラス技術を有していたが、それが帝国の滅亡とともに廃れ、現在広く普及している加工技術は18世紀末に再発明されたもの。現代の科学技術でも一向に実現しないフレキシブルなガラス――失われた発明にして、幻のオーパーツとも言える伝説的素材だが、もしも当時の皇帝が発明の価値をありのままに認めていたなら、きっと現代を生きる我々の生活も様変わりしていたことだろう。今後の発掘調査で奇跡的に出土し、リバースエンジニアリングによってこの技術が復活する日は来るのだろうか?
webムー編集部
関連記事
富士王朝 超古代史文献に記された富士山麓の王朝/世界の新七不思議
超巨大建造物から超常事件の現場まで、各地のさまざまなミステリーを、超常現象研究の第一人者・並木伸一郎がセレクトした〝世界の新七不思議〟をご案内! 今回は神武天皇以前の時代に富士山麓に存在していたとされ
記事を読む
山門へと続く幻想的な炎の道! 鞍馬の火祭と鞍馬山の歩き方/ムー的地球の歩き方JAPAN
ムーと「地球の歩き方」のコラボ『地球の歩き方ムー JAPAN』から、後世に残したいムー的遺産を紹介!
記事を読む
一枚足りない…皿屋敷の類話”数える怪談”/妖怪補遺々々
ホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記録には残されながらも人々から“忘れ去られた妖怪”を発掘する、それが「妖怪補遺々々」! 今回は、有名怪談のひとつ、「皿屋敷」の類例のなかから補遺々々します
記事を読む
UFO多発地帯・飯野町にそびえる宇宙交信スポット福島県「千貫森」ピラミッド
本誌「ムー」における、屈指のミステリーのひとつ。ピラミッド日本列島発祥説。列島各地に存在するピラミッドと超古代文明の謎を徹底ガイド!
記事を読む
おすすめ記事