ギョベクリ・テペの円形神殿は「ポセイドニアの再現」だ! /アトランティス遺産
確認される世界最古の神殿遺跡ギョベクリ・テペ。円形の遺構は、かのアトランティスの円形都市を再現したものだったーー!?
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世界最古の巨石建造物といわれるギョベクリ・テペ遺跡。それは、なぜか日本神話にも記録されていたという。この記事を三上編集長がMUTubeで解説。
ギザのピラミッドやストーンヘンジなど、世界には謎多き遺跡がいくつも存在し、今も世界中の考古学者たちがその目的や建設方法を人生を賭けて調査しつづけている。彼らがそこまでして真実を追い求めるのは、その発掘調査によって人類の起源が知れるからだけではない。新たな過去の発見は現代人の価値観を一変させてしまえる可能性があるからだ。そして、近年、全世界の考古学学界だけでなく、人類史にとって衝撃的な遺跡の発見があった。それがアナトリア(現在のトルコ)で発掘されたギョベクリ・テペ遺跡だ。
トルコ南部で発見されたギョベクリ・テペ遺跡だが、その最古層の柱は紀元前9530年ごろに遡ることが年代測定によってわかっている。これはギザのピラミッドやストーンヘンジよりもはるかに古い。そんな最古文明の発祥の地とされるギョベクリ・テペには巨大な円形構造物と動物の彫刻が施されたT字形石柱群があり、古代の人々が儀式や祭祀の際に使ったとされる。
戦前の考古学の世界では、長らく高度文明の始まりは、シュメール人が生きた紀元前3200年ごろのメソポタミアだと信じられてきたが、ギョベクリ・テペを含めたアナトリアなどで発掘された遺跡・遺物によりその定説は覆され、現在、古代メソポタミアは高度な書記文明の始まりの場所だと変更された。しかし、ギョベクリ・テペが人類史にとって衝撃的な遺跡とされた理由は、ギョベクリ・テペが、人類が農耕を開始する前に建設された宗教施設だとされたからだ。考古学者クラウス・シュミット氏は1996年から2014年まで行われた調査から、狩猟採集民が農耕を始める前に、祭祀目的で建設されたのがギョベクリ・テペだと主張した。定説では、人類は生き残るために豊作を願い神に祈りはじめた結果、神殿を建てたと信じられてきたのだが、ギョベクリ・テペの出現により人類は何よりも先に宗教施設を造り、神に祈っていたとされたのだ。
人類最古の建造物が神殿だったという説が広まったことにより、「超古代に地球を訪れた異星人が人類に知恵を与えた後、古代人はその異星人を神として崇めるためにギョベクリ・テペを建設した」というような説も続々と誕生。現在、ギョベクリ・テペ遺跡へのロマンは考古学の枠を超え、世界中の人々を魅了している。
そんななか、エディンバラ大学のマーティン・スウィートマン氏が興味深い論考を発表した。それは、ギョベクリ・テペが紀元前1万900年ごろに起きた彗星の衝突の時期を記録したものだという説だ。その時期は地球が氷河期から温暖期に移り変わるタイミングで、彗星の破片が地球上空で爆発、または、衝突したことにより地球の北半球の平均気温がセ氏15〜20度ほど下がり、ミニ氷河期が約1300年間も続いたとされる。
この寒冷化期間のことを「ヤンガーリアス期」と呼ぶ。地球が寒冷化した原因は、彗星の空中爆発によって巻き上がった破片や塵が太陽光を遮断したからだとする説があるが、現在もその原因は研究されつづけている。
とはいえ、この寒冷化期間により多くの大型動物が死滅し、当時の人類も必死に生き延びたといえるだろう。
ギョベクリ・テペの謎を追うスウィートマン氏は、紀元前1万900年ごろから約1300年間続いた寒冷期とギョベクリ・テペの最古の柱の年代測定が紀元前9530年というところに注目した。
なぜなら、寒冷期の始まりの時期と最古の石柱を使ったギョベクリ・テペの建設時期には約1370年間のギャップがあり、寒冷化期間の1300年間とほぼ同じになるからだ。つまり、ギョベクリ・テペは寒冷期が終わるタイミング、または、直後に建設されはじめた可能性があるというのだ。
次にスウィートマン氏はギョベクリ・テペの柱に刻まれた動物の彫刻が、寒冷期が始まるタイミングの星座とつながっていると主張した。つまり、古代のギリシア人が多くの星座を動物で表したのと同様に、ギョベクリ・テペの建設者たちは地球規模の大災害が起きたタイミングの天体情報を動物として柱に刻んだと考えたのだ。そして、彼は柱に刻まれた動物と星座のつながりを自身の書で説明している。簡単にまとめるとスウィートマン氏は、古代の人々は生活を一変させた地球の寒冷化が起きたタイミングの天体情報を記録するためにギョベクリ・テペを建設したというのである。
さて、読者の皆さんはこのスウィートマン氏の説をどう思うだろう? ギョベクリ・テペの柱の動物と星座をつなげたことは画期的だが、寒冷化が起きた時期の天体情報をそれから1000年以上も後に記録に残しても当時の人類にとって何の得もない。ただでさえ生きるのに必死な時代に重い石柱を運び、命を賭けて後世の人類に残すためにギョベクリ・テペを建設するとは、とうてい考えられないのだ。
単刀直入にいうと、ギョベクリ・テペの建設目的はもっとほかにある。ただ、彗星による寒冷化とギョベクリ・テペをつなげるという試みは見事だ。なぜなら、その解釈により日本人の先祖はその地球規模の現象を日本神話に残していることがわかるのだから。
(文=岡本佳之)
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webムー編集部
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