人類のDNAが12本鎖になって寿命は1000歳に!? 銀河間連合支持者が待ちわびる「エンキの帰還」願望

文=仲田しんじ

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    地球を追われたアヌンナキの派閥「エンキ」の地球への帰還で人類に備わった「アダムのDNA」が目覚めるという――。

    エンキの地球再訪で「アダムのDNA」が修復される!?

     地球上の人類が、悪意ある遺伝子工学で破壊された「アダムのDNA」を取り戻す日は近いのか――。もしも我々が「アダムのDNA」を取り戻し、修復することができれば人類は肉体的にも精神的にも飛躍的なレベルアップを遂げるという。

     こんな説を主張するのは考古学者のエレナ・ダナン氏。木星の第3衛星であるガニメデに拠点を構える「銀河間連合(intergalactic confederation)」をはじめとする地球外先進文明の人々と接触・交流していると自称するコンタクティーだ。

     2022年9月に刊行されたダナン氏の新しい著作『The Seeders』では、(人類の創生に関わったとされる宇宙人)アヌンナキの2大派閥の1つ、エンキ(Enki)のリーダーと接触したことが報告されている。

    画像は「Exopolitics.org」より引用

     これまで地球の覇権を握っていたのはアヌンナキのもう一方の派閥であるエンリル(Enlil)だ。エンリルによって人間の遺伝子は劣悪に改変され、奴隷の身分に失墜させられてきたという。
    「ムー」読者ならご存じかもしれないが、ここでいうアヌンナキとは、太古の地球を訪れて遺伝子操作により人類を創造した先進文明のエイリアンである。後に2大派閥が対立して内戦になり、地球の支配権を握ったのはエンリルで、地球を追われたのがエンキとされる。
     地球に残ったエンリルは地球人を奴隷として使役すべく遺伝子を改悪し、本来の人間が持っていた「アダムのDNA」を破壊したというのだ。

     しかし今回、ダナン氏がエンキのリーダーに会って(!)話を聞いたところ、近々、エンキが地球に戻ってくることになっており、その際には手土産として人間のために“聖杯”を持ってくるという朗報が届けられた。その聖杯とは、本来の地球人(テラヒューマン)の手つかずの遺伝子であるテラヒトゲノムであるというのだ。ダナン氏とエンキのリーダーの会話は以下の通りだそうだ。

    エンキ:聖杯を持ち帰りました。

    ダナン:元の(人間の)DNA配列ですか?

    エンキ:そうですね。オリジナルの、手付かずのテラヒューマンの血統の聖杯です。変更されていない元の遺伝子配列であるテラヒトゲノムには、再活性化が必要なストランドがさらにあり、変更されたパターンに転送されると、元のシーケンスキーがこれを行います。DNAは、宇宙全体で他の形態の知性を複製するために必要な計算式を運ぶための“通貨”なのです。

     エンキのリーダーの詳しい説明によれば、本来のテラヒトゲノムにはアダムに由来する固有の12本鎖DNAである「アダムのDNA」があり、このDNAはエンリルによって破壊されたのだが、この聖杯によって修復し、再活性化することができるというのである。この「アダムのDNA」が修復・再生されると例えば人間の寿命が1000歳になるというから驚きだ。

     ともあれ、にわかには信じがたいコンタクト体験についてのレポートではある。

    遺伝子アップグレードにはスピリチュアルの向上が不可欠?

     オルタナティブメディア「ExoPolitics.org」を主宰するマイケル・サラ博士は、もう1人の重要なコンタクティーであるアレックス・コリアー氏にダナン氏の新著についてインタビューを行っている。

     その中でコリア―氏は、この「エンキの帰還」はエンリルの敗北によってもたらされたものであり、地球上では“ディープステート”の敗北によってもたらされるものだと指摘している。そして「アダムのDNA」の修復は技術的、精神的な手段によって達成可能であるという。

    画像は「UFO SIGHTINGS HOTSPOT」より引用

     では、ほかの地球外先進文明はこの「エンキの帰還」をどう見ているのだろうか。

     ダナン氏が銀河間連合の司令官であるソー・ハンとコンタクトをとったところ、今彼は実は惑星ではなく宇宙船であるニビルにいて、銀河間連合が遺伝子アップグレードの実行に使用する医療用ホログラフィック技術を所有しているという最新情報を得たという。エンキの聖杯と共にこの医療用ホログラフィック技術が地球に持ち込まれれば、人間の遺伝子の「エデンのDNA」が修復され、これまでエンリルによって抑え込まれていた人間の能力が飛躍的にアップグレードすることになるというのだ。

     しかし、話はそう単純ではないことをサラ博士は指摘している。たとえ技術的に遺伝子のアップグレードが可能であったとしても、エピジェネティックおよびスピリチュアル面の向上が伴わなければうまく機能しないのではないかと懸念しているようだ。

    「銀河間連合」が描く希望はリアルなのか?

     人類創造の神話から銀河間連合、そして人類の未来にまでつながる壮大な話だが、科学的な検証というよりもスピリチュアルな問題として、この「エンキの帰還」を捉える人たちが一定数いる、ということだ。彼らにとって、近々「エンキの帰還」によって我々の中の「エデンのDNA」が目覚めるという話は、ある種の希望として機能しているのだろう。

     その日に備えて我々がしておくべき、「遺伝子アップグレード」に相応しい「スピリチュアルの醸成」とは何か。人類を種として進化させようとする神の意思を表明する存在にも、注視すべきだろう。

    【参考】
    https://exopolitics.org/enkis-return-and-activating-humanitys-12-stranded-adamic-dna-blueprint/http://ufosightingshotspot.blogspot.com/2022/10/return-of-enki-ets-preventing-nuclear.html

    仲田しんじ

    場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
    ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji

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