エジプトのカフラー王ピラミッドの地下に巨大構造を発見! 超古代文明が築いた「惑星間通信の電源」説
ギザのピラミッドの地下に648メートルに及ぶ巨大構造物が発見された。衛星による「透視」結果を、電気的宇宙科学の視点で考察する。
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今年に入ってから、エジプト・ギザのピラミッドの地下で巨大構造物が発見されるなど、定説を覆すような新発見が相次いでいる。そして今、ピラミッドの地下にイエス・キリストの遺体まで安置されているという驚きの主張が注目を集めているのだ。
磔刑によって非業の死を遂げたイエス・キリストだが、死後に埋葬された場所は、一般的にはエルサレムの聖墳墓教会であると考えられている。
教義によれば、イエスは死後の3日目に復活して大勢の弟子たちの前に現れると、再臨を予告して40日後に昇天したことになっている。天に昇っていったとすれば、復活したイエスの遺体はないことになる。
しかし、最近になってイギリス人の文化人類人学者がイエスの遺体は存在すると主張している。さらに、その遺体が安置されているのはエジプト・ギザの大ピラミッドの地下であるというのだ。
イギリスの文化人類学者、ポール・ワーナー博士は10年に及ぶ研究により、キリストの遺体が納められた石棺は、ピラミッドの南側の通路にある石のブロックの後ろにある「族長の洞窟(Cave of the Patriarchs)」に保管されたと説明している。そして、そこには“失われたアーク”こと原始キリスト教の至宝である「契約の箱」もあるというのだ。
ワーナー博士はこの結論に数年前に達しており、2021年末にエジプト考古最高評議会に研究成果を発表したところ、科学局長は「これらの発見は全人類の利益となる科学革命の象徴である」と高く評価したという。
ワーナー博士は聖書で描写されているシナイ山、イスラエルの山、オリーブ山、シオン山、
そしてイスラム教の正典であるコーランに登場する光の山といった場所はすべて、大ピラミッドを暗示していると説明する。さらに、イエスはピラミッドの頂で「山上の垂訓」を行ったとも主張している。
エジプトをはじめフランス、カナダ、日本の国際的な科学者と技術者の連合体によるピラミッド調査プロジェクト「スキャン・ピラミッド・ミッション」では、ミューオン放射線粒子を照射してピラミッドの奥深くを探査しているのだが、エジプト最高考古評議会は同ミッションのコンサルタントとしてワーナー博士を任命した。
ワーナー博士の最大の目標は、南通路の終点にある最後の石を取り除くことにあり、その手始めとして「スキャン・ピラミッド・ミッション」のチームが南通路の最後のブロックの先までスキャンすることになった。
しかし、そこに思わぬ障害が立ちはだかっている。元エジプト観光大臣でエジプト学者のサヒ・ハワス氏がワーナー博士の調査に反対しているため、チームは動けずにいるのだ。そこでワーナー博士は、国連国際司法裁判所長官も務めているレバノンのナワフ・サラム首相に助けを求め、仲裁に動いてくれることを期待している。
はたして調査は再開できるのだろうか。もちろんワーナー博士はいち早い調査の再開を強く望んでおり、自身の発見が中央アジアに平和をもたらすと信じているということだ。イエス・キリストの遺体と「契約の箱」が大ピラミッドの地下にあることが判明するとなれば、キリスト教世界の“中東観”を刷新する驚天動地の大ニュースになることは間違いない。
イエスの遺体と「契約の箱」が大ピラミッドにあるとすれば、キリスト教と古代エジプト文明が考えられている以上に深く繋がっていることになるが、昨年発表された研究では、旧約聖書に描かれる「エデンの園」が、ギザの大ピラミッドのある場所にあったことが報告されている。
キリスト教の教義では、すべての人類の“オリジン”であるアダムとイブは美しく豊穣な楽園である「エデンの園」と呼ばれる場所に住んでいたとされている。「エデンの園」はこの地球上のどこにあったのだろうか。
コンピューターエンジニアのコンスタンチン・ボリソフ氏が昨年10月に学術誌「Archaeological Discovery」で発表した研究では、旧約聖書に出てくる「エデンの園」の場所について、従来考えられていたイラクではなく、エジプトのギザの大ピラミッドの場所にあったという驚くべき新説が提唱されている。
「エデンの園」の場所に関する手がかりは、当然だが聖書の中にある。旧約聖書「創世記」では、エデンの園を流れる川はピション川、ギホン川、チグリス川、ユーフラテス川の4つの支流に分かれていると記されている。
チグリス川とユーフラテス川は現代のイラクを今も流れていることから、エデンの園はイラク(当時のメソポタミア)にあったというのが一般的な見解だが、この解釈に誰もが納得しているわけではない。
ボリソフ氏の研究では「エデンの園」はメソポタミアではなく、実際にはエジプトのギザの大ピラミッド周辺であると主張している。その根拠は、紀元前と現在との地形の違いにあるようだ。
「紀元前500年頃の地図を調べると、周囲の海から流れ出ているのはナイル川、チグリス川、ユーフラテス川、インダス川の4つの川だけであることが明らかになります」(研究論文より)
ボリソフ氏は古代文献、聖書からの引用、13世紀のヘレフォード大地図を含む中世の地図、そして現代の歴史家による記録を精査した。
1世紀の歴史家、フラウィウス・ヨセフスの著作『ユダヤ古代誌』の中では、「(エデンの)園は一つの川によって潤され、その川は全土を巡り、4つに分かれていた。ユーフラテス川もチグリス川と同様に紅海に流れ込んでいる」と言及されいる。
ギホン川とピション川は特定されていないのだが、ヨセフスはピション川が「インドを流れて海に注ぎ、ギリシャ人はガンジス川と呼ぶ」と記していることから、ボリソフ氏はギホン川をナイル川であるとし、古代の既知の川との整合を図った。
そして、「エデンの園」はエジプト・ギザの大ピラミットがある場所にあったのだと結論づけたのだ。
さらにボリソフ氏は、ギザの大ピラミッドは「エデンの園」の“生命の樹”が生えていた場所に建てられたと説明する。
「ピラミッド自体が神聖な“生命の樹”に似ていることは明らかです」(研究論文より)
“生命の樹”についた果実を食べることで人間は不死と知識を得る能力を得たとされているが、この樹が枯れた後に人工的な“生命の樹”として大ピラミッドが建立された、ということなのだろうか。
ボリソフ氏の見解は現在激しい議論を巻き起こしているということだが、つい最近もギザの三大ピラミッドのうちの一つであるカフラー王のピラミッドで未知の巨大地下構造が発見されるなど、私たちの想像を上回るような発見が相次いでいる。イエス・キリストの遺体、そしてエデンの園の真実など、今後さらに原始キリスト教と古代エジプト文明の深い関係を示す研究が届けられるのか、注目が集まる。
【参考】
https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/body-jesus-christ-hidden-chamber-35058887
https://www.dailystar.co.uk/news/world-news/biblical-bombshell-expert-gives-shocking-35027752
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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