ギザのピラミッド上空では「プラズマバブル」が出現しやすいと判明！ 古代エジプトの新たな謎
エジプト・ギザのピラミッド上空で何が起こっているのか。最新鋭のレーダーが、ピラミッド上空に発生した「プラズマバブル」を観測していた――。
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ギザのピラミッドは偉大な王の墓というよりも発電所だった――!? ピラミッドはクリーンエネルギーを生み出す高度に洗練された発電所であったとする理論に迫る。
ピラミッド内部でエネルギーが集中している
エジプトのギザの大ピラミッドは単なるファラオの墓ではなく、巨大なエネルギー共振器として機能していた可能性があると英紙「Daily Mail」が報じている。
ロシア・ITMO大学の科学者らが2018年に発表した研究では、ギザの大ピラミッドは「王の間」、「女王の間」、未完成の地下室などの主要な場所で電磁波を集中させ、増幅できることが示されている。研究チームは電磁気モデルを使用して、ピラミッドが電波とどのように相互作用するかを分析し、特定のポイントにエネルギーが集中していることも明らかにしている。
この研究により、ピラミッドの真の目的についての議論が再燃することになった。ピラミッドを王の墓とするのはあまりにも短絡的であるのかもしれない。
ITMO大学の研究はピラミッドの電磁気特性が今日でも実用的な応用が可能であることを示唆し、そのメカニズムについて研究を進めることで、より効率的な太陽電池やセンサーの開発につながる可能性があると考えているようだ。
ピラミッドがなぜ電磁波を集中させているのか、その目的は依然として不明のままだが、いずれにしてもITMO大学の発見が古代エジプトの工学技術に関する従来の見解に疑問を投げかけるもであることは間違いない。
彼らの理論モデルでは、特定の周波数の電磁波がピラミッドと相互作用すると「多極共鳴」と呼ぶ現象が引き起こされるという。やはり、古代エジプト人はこれまで考えられていたよりもはるかに優れた物理学と工学の知識をもっていた可能性があるのだ。
ピラミッドの謎に迫る“ギザ発電所理論”
数十年にわたってピラミッドを研究してきた元航空宇宙エンジニアのクリストファー・ダン氏は、この研究結果はギザの大ピラミッドが高度な発電所だったという長年の自説を裏付けるものであると一貫して主張している。この「ギザ発電所理論」は、ダン氏の1998年の著作『The Giza Power Plant』で唱えられたもので、「ギザの大ピラミッドは地球と調和的に結合した総合的なエネルギー装置だった」とする理論だ。当初は突拍子もない話と見なされていたが、次第に正しかった可能性も高まってきた。
昨年、アメリカの人気司会者ジョー・ローガン氏のポッドキャスト番組に出演したダン氏は、ピラミッドの北シャフト（通気口のような孔）が、マイクロ波の伝送に使われる角形の導波管とよく似ていることを指摘した。
ダン氏は過去30年かけてピラミッドのコンピューター分析を行い、古代エジプトの建設者たちは高度に洗練された道具、現代を凌ぐ建設技術、さらには巨大機械さえ利用していたという結論に達したという。しかし、なぜ古代エジプト人がそのような知識と技術を駆使することができたのか、考古学的記録は残っていないようだ。
「あのピラミッドには、実用的な機能を果たしていない部分はないと思います」（ダン氏）
大ピラミッドには少なくとも３つの部屋といくつかのシャフトがあり、とりわけ内部中心にある「王の間」は、ほかの部屋よりも電磁エネルギーをより効果的に集中させている。一方の「女王の部屋」について、ダン氏は「水素が生成される反応室」だと考えているようだ。
以上を踏まえ、ダン氏はピラミッドの内部でいくつかの２種類の異なる化学物質が混合されることでエネルギーの共鳴を引き起こしたのではないかと推測している。
「２種類の化学物質がチャンバー内に導入され、それらが混ざり合って水素を沸騰させ、エネルギーを生み出していた。それがギザ発電所理論なのです」（ダン氏）
それらの化学物質が実際にはどのようなものであったか、また古代エジプト人がなぜそのような方法を知っていたのか、謎はまだまだ多い。しかし、もしもフリーエネルギーの発生を可能にするものであるとすれば驚くばかりである。そしてこのメカニズムを解明できれば、今日の我々もフリーエネルギーの恩恵にあずかれることにもなる。
ギザの大ピラミッドはファラオの永眠の地であっただけでなく、巨大な発電所でもあったのか？ ピラミッドの謎に迫る「ギザ発電所理論」の進展に期待したい。