黒馬に乗った伝説の幽霊「チャロ・ネグロ」出現! 街を疾走する“透明な騎手”にメキシコが騒然

文=webムー編集部

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    深夜のメキシコに、伝説の「チャロ・ネグロ」が出現!? 黒衣の幽霊騎手が街を駆け抜ける決定的瞬間を、防犯カメラがとらえていた――!

    防犯カメラに映った幽霊騎手

     現地メディアの報道によると、2025年4月1日午前1時ごろ、モレロス州テテカラの市街地に設置された防犯カメラが異変を捉えていた。暗闇に包まれた街を、“幽霊”が馬に乗って駆け抜けたというのだ。

     問題の映像は、静けさを切り裂くような蹄の音と馬の鳴き声から始まる。音が近づくにつれ、黒い衣装をまとった騎手と馬が闇の中から現れた。しかし、その姿は輪郭がぼやけ、まるで半透明の霊のよう。幽霊と馬はカメラの近くを猛スピードで駆け抜けると、蹄の音とともに視界から消えていくのだった。

     この不気味な映像がSNSに流出するや否や、瞬く間に拡散。投稿からわずか1週間で、500万回近く再生されている。動画の説明欄には、投稿者の恐怖がにじむコメントが添えられていた。「テテカラの『悪魔』?  今日午前1時ごろ、馬の駆ける音が聞こえた。防犯カメラにその姿が映っていた。私は幽霊を目撃したのか?」と。

     このをめぐっては、さまざまな憶測が飛び交っている。コメント欄には「あのチャロ・ネグロだ!」「あの馬、毛が見えない。骨みたいだった」といった声が相次いで寄せられている。

    「チャロ・ネグロ(Charro Negro)」とは、メキシコに古くから伝わる黒衣の騎手の伝説だ。「チャロ」とは馬術に長けた騎手のことであり、「ネグロ」は黒、つまり「黒ずくめの騎手」を意味する。このチャロ・ネグロは富を求める者の前に現れ、魂を代償に欲望を叶える存在。中には、“悪魔そのもの”だと考える人もいる。今回の映像に現れた騎手の姿は、この伝承とあまりにもよく似ていた。

    画像は「HORROR」より引用

     一部では「ただの馬に乗った人間では?」と冷静な声も上がっている。しかし、映像に映る騎手の姿は輪郭が曖昧で、明らかに常人とは異なるように見える。正体はいまだ謎のままだ。 

    メキシコに息づく超常現象の文化

     今回のニュース、一見すると突飛な出来事のように思えるが、実はメキシコでは珍しい話ではない。同国には、独自の超常現象文化が根深く存在しているのだ。

     たとえば、「泣く女」として知られるラ・ヨローナ。我が子を誤って溺れさせてしまった母親の霊が、後悔の叫び声を上げながら川辺をさまようというもので、子どものしつけにも使われてきた。

     また、「チャネケ」と呼ばれる小さな妖精たちは、森や川に住み、人を惑わせると信じられている。そして「ナワル」は、精霊の力で鳥や獣に変身できると伝えられている魔女。メキシコでは、人々の暮らしの中に、霊や精霊といった“目に見えないもの”が当たり前のように存在してきたのだ。

     こうした超常現象に対する人々の並々ならぬ情熱と、文化的背景があるからこそ、「チャロ・ネグロ」のような存在がリアルに受け止められ、大きなニュースとして扱われる。

     今回の防犯カメラ映像とその盛り上がりは、まさにメキシコの超常現象文化を象徴する出来事といえる。幽霊騎手こと「チャロ・ネグロ」が本当に現れたのか?  真相は、いまだ闇の中にある。

    【参考】
    https://tn.com.ar/tecno/redes-sociales/2025/04/07/aterrador-una-camara-de-seguridad-capto-un-fantasma-a-caballo-y-aseguran-que-era-el-charro-negro/

    webムー編集部

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