エジプトのカフラー王ピラミッドの地下に巨大構造を発見! 超古代文明が築いた「惑星間通信の電源」説

文=三浦一則

    ギザのピラミッドの地下に648メートルに及ぶ巨大構造物が発見された。衛星による「透視」結果を、電気的宇宙科学の視点で考察する。 

    深さ600メートル超の「地下構造物」

     2025年3月中旬、エジプトはギザのピラミッドについてとんでもない発表が世界を騒がせている。なんとカフラー王のピラミッドの地下に、巨大な構造物が発見されたのだ。ちょっとした空間どころではなく、その構造物の大きさは647~648メートルにおよぶ超巨大なものだという。

     にわかには信じがたいこの発見は、SAR衛星という最新のリモートセンシング技術を用いたピラミッド内部とその地下の透視によるとされる。ここでは、発見の概要とその技術を紹介しつつ、筆者が主張する電気的地球科学からの解説をしてみたい。

    https://readmultiplex-com.translate.goog/2025/03/21/below-the-giza-pyramid-plateau-new-radar-discoveries-will-shock-the-world より

     まず、下の画像を見ていただきたい。すでに出回っている3Dグラフィックだが、ピラミッドの下に円柱状の構造物が8本あることがわかる。長さは648メートルにもなるというからカフラー王のピラミッドのそのもの高さ(136メートル)の約4倍にも達する。

     このような円柱状の構造物が地下にあるということがどのようにしてわかったのか。そこを最初に説明していこう。

    3月15日にイタリアで開催されたKhafre Projectのパンフレットより。

     これまでピラミッド内部の構造は、実際に内部に入って調査したり、地中レーダー、ミューオンラジオグラフィなどから多くのことがわかってきた。
     今回のSAR衛星データからの解析では、ピラミッド内部にさらに多くの部屋があることが突き止められた。従来わかっていた花崗岩が積み上げられた王の間は、1か所だったが、同じ構造の部屋がさらに4つ見つかった。合計5か所に王の間があることになる。
     また、注目すべきはピラミッドの地下に伸びる8本の巨大な柱だ。らせんを描くのは、現状では階段ではないかと考えられている。柱の内部は空洞で井戸のようであると言う推測もある。

    3月15日にイタリアで開催されたKhafre Projectのパンフレットより。

     さらに地下648メートルに伸びる柱の基部には巨大な立方体の構造物が存在する。カフラー王ピラミッドは高さ約136メートル、底辺が約215メートルもある巨大な石積みだが、その地下には何倍もの大きさの構造物があったわけだ。

     日本の巨大地下構造物といえば、スーパーカミオカンデで神岡鉱山の地下1000メートルに直径39メートル、深さが40メートルの水槽が存在するが、今回発見されたピラミッドの地下構造物はその20倍以上だ。
     ギザのピラミッドは4500年前に王の墓として建造されたというのが一般的な考古学での見解だが、この巨大地下建造物は古代エジプト文明はなしえたものか? または、さらに古い文明が築いた土台のうえにピラミッドが建造されたというのか?
     これまでピラミッド建設方法と目的がいくつも主張されてきたが、そもそも土台となる岩盤にこのような構造物が発見されたとなれば、すべてを見直す必要があるだろう。

    SAR衛星データを利用した3Dイメージング

     通常の地下レーダーでは探知できる深さはせいぜい20メートル程度だ。また、ピラミッドなどで使用されている花崗岩はレーダー波を通さない性質を持つ。日本の研究者が行った宇宙線のミューオンを利用したピラミッド内の透視もあるが地下には適応できないという欠点がある。

     今回の大発見をなしえたフィリッポ・ビオンディ博士はスコットランド、グラスゴーのストラスクライド大学のレーダー解析を専門とする技術者だ。過去に火山のマグマだまりを同じ手法で3D化した実績を持つ。

     具体的にどのような方法でピラミッドの地下を透視したのか見てみよう。(論文自体はこちら

     今回のピラミッドの透視に使われたのはSAR衛星のオープンデータだという。誰でも利用できるデータだ。SAR衛星とは聞き慣れないかもしれないが、日本でもよく使われている開口合成レーダーを搭載した衛星だ。熊本地震の調査でも地表の変化を調べることで活躍した。
     開口合成レーダーとはなんだろう? 通常のレーダーは電波を発射し、その反射波を捉えることで対象物との距離を測定する。レーダーの精度はアンテナの大きさに比例する。アンテナが大きくなるほど、対象物を認識する精度が高くなるのだ。
     しかし、衛星にはあまり大きなアンテナを乗せることはできない。

    https://www.gsi.go.jp/uchusokuchi/sar_mechanism.html より。

     日本のSAR衛星「大地」は10メートルのアンテナを持つが、これを衛星が移動する方向に合わせて、反射したデータをうまく合成すると、アンテナの大きさを見かけ上数十倍にすることができる。対象物を見分ける精度も向上すると言う仕組みだ。
     SAR衛星では、非常に精確にレーダー波による解析が可能だ。SAR衛星では同じ場所を何度も通過して測定することで、地表のわずかな変化も識別することができる。このことを利用すると地面の振動がわかるという。

    「大地」による熊本地震での地表変化。https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/097/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2019/09/25/1421375_008.pdf より。

     SAR衛星で得られた干渉画像から地表の振動を得ることができる。これが一つ目の段階だ。次に得られた振動を各地点における振動の分布として構成する。

    https://www.mdpi.com/2072-4292/14/20/5231 より。

     そして最終的にトポグラフィーの技術で3D化するという手順だ。トポグラフィーは断層撮影CTなどで確立した技術だ。地震波を使った地球の内部構造も同じ方法で得られている。

     これをみてもなんかわからないという人もいるだろう。CT断層撮影などでも画像を判別するためには慣れが必要だと言う。そこで、フィリッポ・ビオンディ博士はAIを利用した。AIに画像認識を習得させ、さらに鮮明な画像を得ることに成功した。

     ここまでで得られた画像から、8本の柱の内部は空洞である可能性も出てきた。

     そうして、前掲の8本の柱の存在が確認された、というわけだ。従来の画像処理技術に加え、AIという未来技術が今回の発見を可能にしたわけだ。

    レーダー探査で解明した地下構造

     報告された内容のまとめが以下だ。(原文で重複する部分があったので略した)

    基地付近のチャンバー:カフラー王のピラミッドの基部の真下には、5 つの同一の部屋のような構造物があり、それぞれに傾斜した石造りの屋根が付いた複数の水平階層がある(大ピラミッドの王の間のデザインに似ている)。これら 5 つのユニットは、直線的で幾何学的な通路または回廊によって相互に接続されているようだ。場所はピラミッドの土台付近の地面またはそのすぐ下。 大きさは各部屋は数十メートルに及ぶ(大ピラミッドの王の部屋と同等の大きさ)。

    垂直の「井戸」シャフト:柱状の構造物(シャフト、井戸)の下部末端には、2つの巨大な立方体状の空洞がある。各空洞は、 一辺が約 80 メートルもある。8 つの垂直シャフトは、これら 2 つの立方体に向かって収束し、おそらくそれらに接続している。これらの構造は中空(井戸のような)に見え、それぞれ岩に彫られた下降する螺旋状の通路に囲まれている 。シャフトは均等間隔で対称的に配置されており、意図的な建築レイアウトを示唆している。深さは地中に垂直に約648 メートル伸びている。シャフトは8 本(複合施設の両側に約 4 本ずつ)。

    巨大な立方体の空洞:柱状の構造物(シャフト、井戸)の下部末端には、2つの巨大な立方体状の空洞がある。8つの垂直シャフトは、これら2つの立方体に向かって収束し、おそらくそれらに接続している。立方体の部屋は並んで配置されている。各空洞は 一辺が約80 メートルという規模だ。

    広範囲にわたるトンネル/ネットワーク水平範囲に幅が約 2キロ (約 1.2 マイル) で、クフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッドの下まで達する。 全体のレイアウトは多層構造(表面は 600 メートル以上)で数キロメートルにわたり、一貫した複合施設を形成している。

    カフラー王のピラミッドの地下構造を説明した概念的な断面図(縮尺は不正確)。基部の真下に 5 つの地表近くの部屋があり、その下には 8本の柱状の構造物(シャフト)が約648メートルの深さまで伸びている。最深部には2つの巨大な立方体の部屋がある。(図はマランガ、ビオンディ、その他のデータに基づく。https://readmultiplex.com/2025/03/21/below-the-giza-pyramid-plateau-new-radar-discoveries-will-shock-the-world より。

    人類史への影響と電気的地球科学からの視点

     今回の発見が確定されれば、人類史への影響は計り知れないものになるだろう。というのは、保守的な研究者からはすでに反発が出ているからだ。

     だが、ヘロドトスがエジプトの地下の水路に言及していたことを指摘したい。今回発見された地下の巨大な柱、そして地下通路の存在は、古代エジプト文明にさかのぼる超古代に現在よりはるかに進んだ文明があったことを示している。

     アトランティスは「サハラの目」がある場所にあったとする研究がある。

    モーリタニアの中央部に位置する巨大な円形の地質学的特徴(リシャット構造体)が通称「サハラの目」。Google Inc.

     サハラの目(リシャット構造体)は、どのようにしてできたのか、不明だった。ところが地球的規模で見ると、リシャット構造がある場所からサハラ砂漠、ゴビ砂漠をたどると、南米のチリに至るまで地球を一周する放電痕であることに気が付く。

     電気的地球科学では「衝突する宇宙」(ヴェリコフスキー)が指摘したように、惑星規模の放電が起きたと考えている。「衝突する宇宙」では3500年前の金星の大接近を述べているが、1万2000年前に現在の月が大放電を地球に加えたと予想できる。グラハム・ハンコックは1万2000年前に彗星が落下したと主張しているが、巨大な彗星は同じマイナスの電荷を持つ地球にぶつからない。マイナス同士で反発するからだ。

     ところで月は古代文明の記述に現れないことが知られている。月はいつの間にか、地球の近くに出現したのだ。おそらく月は1万2000年前に地球に近づいて大放電を加えた天体だ。地球を一周するほどの大規模な放電の最初に位置したのがアトランティスだった。長時間放電をくわえられた場所は、電流が地下に流れ込み、同心円状の地形ができた。同様に電流が岩石に流れ込んだため、岩石が粉砕され、細かな砂になった。岩石に電流をくわえて粉砕する技術は現在の工事現場でも使われている。

     サハラ砂漠の砂はこの時にできたのだ。同じように放電が続いて、ヨルダン、イラン、アフガニスタン、新疆、モンゴルといった砂漠地帯を作った。電流が弱くなると今度は月から大量の岩石が降り、山脈が出来た。ロッキー山脈、デスバレー、ペルー、チリの山岳地帯が作られた。

    エジプトのルクソール神殿にある「メムノンの巨象」。画像=Wikipedia

     ギザのクフ王のピラミッドにキャップストーンがなかったり、途中から表面が崩落しているのは放電のためかもしれない。スフィンクスの顔面が削れたのも放電を受けたためと考えられる。ルクソール神殿の石像と壊れ方が同じだからだ。1万2千年前のギョデクリテペ遺跡が大量の土砂で埋まっていたり、モヘンジョ=ダロが高熱にさらされたのは、月からの放電あったせいなのだ。アトランティスをはじめとした古代文明は月からの放電で滅んだと電気的地球科学では予想している。

    地下の「8本の巨大な柱」は惑星間通信の電源だ!

     筆者は以前、「ムー」(2020年3月号)でピラミッドは惑星間通信をするための通信機だと主張した。その記事では通信に使われる電源を指摘することができなかった。惑星間の遠距離で通信するためには巨大な電力が必要になる。その電源が今回発見された8本の柱ではないかと考えられるのだ。

    1980年から2024年までの地震分布。

     じつはカイロ周辺では地震が多いのだが、ギザのピラミッドの近くではほとんど地震が起きない。電気的地球科学では地震は地球内部から湧き上がってくる電子が岩石に溜まることで放電して起きると考えており、地震を減らすための地震避雷針を考案しているほどだ。そこから高層建築の多い東京都内ではほとんど地震が起きないのは、高層建築の基礎が地中深くに埋め込まれていて、地下に溜まった電子を空中に放出していると考えている。

     カフラー王ピラミッドの地下648メートルに伸びる柱は、地球内部から湧き上がってくる電子を上部のピラミッドに導いているのではないか? 内部の空洞には水が満たされていて、循環しているはずだ。水は比誘電率が80もあり、大量の電荷を運ぶことができる。地下の電子は巨大な柱に導かれ、ピラミッドの通路で放電が起きる。王の間に電子が流れ、そこからピラミッド上部の花崗岩に導かれて、巨大な電界となって放射される。通路のどこかで(女王の間?)音声が電界に変調されている。

     ピラミッドが通信機で、その電源が地球内部からの電子だとするとーー合理的にピラミッドの構造を理解することができるのである。

     では、「惑星間通信をしていた超古代文明の主」とは?
     それはアトランティス論も含め、改めて考えていく必要があるだろう。

    参考資料
    https://www.mdpi.com/2072-4292/14/20/5231
    Synthetic Aperture Radar Doppler Tomography Reveals Details of Undiscovered High-Resolution Internal Structure of the Great Pyramid of Giza by Filippo Biondi and Corrado Malanga
    https://readmultiplex.com/2025/03/21/below-the-giza-pyramid-plateau-new-radar-discoveries-will-shock-the-world

    三浦一則

    電気的宇宙論を研究する異端のサイエンス・ライター。

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