明瞭なビッグフットの足あとをアラスカで発見! 重量級の獣人が大股で駆けた痕跡か?
アラスカで撮影されたという「ビッグフットの足あと」。一見したところ人間によるいたずらかと思いきや、議論は急展開。存在を示す決定的証拠がついに登場したのか――!?
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2020年夏、長い夏休みを大自然に浸って過ごしたいと旅に出た41歳男性がその後に行方不明になった――。懸命な捜索の甲斐も虚しく、アラスカの広大な森林地帯で姿を消した男性の旅の“真の目的”とは何だったのか。奇しくもそこは地中に眠る謎の「ブラックピラミッド」の存在が噂されている場所であったのだ――。
1992年5月11日、中国によって威力1メガトンという史上最大の地下核実験が行われた。その威力は広島に投下された原爆の70倍である。この爆発の衝撃波は米アラスカ州にまで届いていたことが地震分析装置によって検知された。
そしてこの時の地震波を詳しく分析したところ、なんとアラスカの地中に大きなピラミッド状の構造物が埋まっていることが判明したのである。その不気味なピラミッドは高さ約170メートルあると算出され、そうだとすればエジプト・ギザの大ピラミッドより20メートル以上も高いことになる。地中に眠るこの巨大ピラミッド構造物は自然の地形なのか、それとも……。
この謎の地下ピラミッドについては過去の「webムー」の記事でも取り上げているが、この件にまつわる注目すべきサイドストーリーがあるため、今回紹介することにしたい。
話は2020年にさかのぼる。同年5月27日、アウトドア活動が趣味のネイサン・キャンベル氏(当時41歳)は長い夏休みを取得してアラスカ州へと旅立った。
キャンベル氏はタルキートナからチャーター機を雇い、デナリ国立公園の北西隅にある小さな湖、キャリー湖(Carey Lake)まで空路で送ってもらった。
キャンベル氏はいくつかの基本的なキャンプ用品に加えて大量の保存食と、妻と子供たちと連絡を取るための双方向衛星通信機を持参していた。彼は今後4カ月間、アラスカ内陸部の大自然の中でソロキャンプを楽しむ手筈であった。
湖の近くにキャンプを設置したキャンベル氏だったが、そこからどの方向に進むにしても、背の高さほどのハンノキの茂みや、腰ほどの深さにもなるビーバーが作った池を攻略しながら進まなければならない。最寄りの町、人口わずか13人のミンチュミナ湖に行くには、こうした悪路を徒歩で1週間歩き回らなければならない。その意味では大自然を満喫するに相応しい、文字通りの陸の孤島であった。
しかし、キャンベル氏のキャンプの目的は楽しみのためだけではなかった。タルキートナを発ったチャーター機が向かうキャリー湖までの長いフライトの中で、北方林の広大な緑の絨毯を眼下にしつつ、普段は内気なキャンベル氏はパイロットのジェイソン・スタージス氏に、これからこの夏をどう過ごすつもりか、本当の計画を明かしていたのだ。
その話によれば、キャンベル氏はこれまでネット上の噂でしかなかったものを探すためにキャリー湖に来たのだという。その“探し物”とは、エジプトの有名なクフ王の墓の4倍もの大きさだと噂され、しかも数千年からそこにあるという巨大な地下構造物、「ブラックピラミッド」である。
陰謀論者らは、このブラックピラミッドは国家安全保障にとって極めて重要であるため、構造物の痕跡と、そこにある軍事基地の痕跡はすべて衛星写真から消去されたと主張している。
ちなみに、その地下構造物について地元住人や先住民による言及はほとんどなく、伝承にも残されていないという。そして、もちろんキャンベル氏よりも前にこの地下ピラミッドを探そうとした民間人はいなかった。
陰謀論的に米アラスカ州といえば、フェアバンクス郊外にあるHAARP(高周波アクティブオーロラ研究プログラム )である。一説によれば、HAARPはかつてのベネズエラの独裁者を倒すため、また、世界の気候を制御して化石燃料産業を弱体化させるため、あるいは科学者による電離層の研究を支援するために遠隔から地震を発生させる高周波送信機であるともいわれている。はたしてこのHAARPとブラックピラミッドの間に何らかの関係があるのだろうか。
次に指摘されてくるのは、推定されるブラックピラミッドの位置だ。この地点は、1930年代に「アメリカ空軍の父」と呼ばれるビリー・ミッチェル将軍によって地政学的に重要な地点であることが説明された。なぜなら、同地は北半球の主要な都市産業の中心地から等距離にあるからだという。
つまり、この場所から離陸した爆撃機・B-52は東京、北京、モスクワ、パリ、さらにはニューヨークへと、いずれも同じ航続距離で到達できるのだ。
そして、前出の1992年の中国の核実験によって地中に何かがあることがより強く裏付けられることになり、陰謀論者やニューエイジ思想家をはじめ、改めてこのブラックピラミッドに注目が集まることになったのだ。
さらに人気ラジオ番組「Coast-to-Coast」に匿名の退役海軍大尉が出演し、その秘密を語っている。大尉は1980年代を通じて、アラスカで極秘のレーダー施設に勤務していたという。大尉によれば、ミンチュミナ湖の近くにあるきわめて強力かつ謎の電磁気源が基地と航空機との通信の障害になっているという。そして中国の核実験により、この地に巨大なピラミッド型の地下構造物が存在していることを確信するに至ったということだ。
この大尉の報告により、ブラックピラミッドは政府が隠蔽を図っている極秘の存在とされ、地球外によってもたらされたものであるという古代宇宙飛行士説に繋がるストーリーや、第三次世界大戦での最終兵器であるという説など、さまざまな陰謀論が生まれることになった。
キャンベル氏がこうした“陰謀論”を信じていたのかどうかは誰にも分からないが、少なくともこの疑惑の地に出かけ、4か月間滞在するつもりであったことは事実だ。
ともあれ、どこかで彼はトラブルに巻き込まれたことになる。キャリー湖からどの方向に移動するにしても、遅々とした困難かつ危険な旅であったはずだ。キャンベル氏はクマに襲われたのか、それともビーバーの池に落ちたのか、あるいは苛烈な吹雪に巻き込まれたのか、はたまた我々の想像を超えた陰謀に巻き込まれたのか…… 今のところは誰にもわからない。
キャンベル氏は往路のチャーター機の中でパイロットのスタージス氏に、アラスカの冬が始まる直前の9月15日にキャリー湖まで迎えに来るよう依頼していたという。しかし、その日を待たずにキャンベル氏の消息は途絶えた。
衛星通信電話にキャンベル氏が応答しなくなり、彼の妻がスタージス氏に連絡したことで事態が発覚。アメリカ国立公園局(NPS)はキャリー湖一帯に捜索チームを派遣した。
数日間の捜索の中でひびの入った食糧箱、カビの生えた衣服、ボロボロのテントなど、キャンベル氏の装備の一部を発見したが、当人の行方を占う手がかりは得られなかった。テントの中にネズミに噛まれたボロボロの日記があったのだが、最後の記述は6月下旬の日付で、単に「水を汲みに行った」とだけ記されていた。
NPSは数日間その地域上空を飛行したが、最終的に捜索を断念せざるを得なくなり、2020年10月1日、キャンベル氏は行方不明と宣言されたのである。
はたしてキャンベル氏は亡くなってしまったのか、それとも今もどこかで生きているのだろうか。そしてブラックピラミッドの真相に迫ることができたのか。アラスカの大自然の地下に眠る陰謀渦巻くブラックピラミッドに関する続報への期待はますます高まっている。
【参考】
https://anomalien.com/man-went-to-alaska-to-look-for-the-black-pyramid-and-went-missing/
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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