930年前の「異星人絵巻」が示す古代メキシコ・ハイブリッド史! 現地オーパーツを取材/遠野そら

文=遠野そら 協力=メキシコ観光PASELA

    メキシコの私設博物館に保管されているひとつの絵巻。そこには、人類史を根底から揺るがしかねない衝撃的なストーリーが描かれていた。地球人類の進化の秘密が明らかになる……!?

    異星人ハイブリッド絵巻

    「この絵巻を見てほしい。これは人類にとって非常に貴重な歴史の一部だよ」

     マリオさんはそういうと、著者を古びた絵巻の前へ案内してくれた。館内中央に展示された絵巻は縦20センチ、長さは2メートルほど。どれも独特なタッチで描かれており、色数は多くない。ところどころ欠けや亀裂があるが、色味はしっかりと残っている。

    異星人が描かれた絵巻(左上から右下へと進む)。知られざる人類の歴史書なのか?

     絵巻に描かれているのは、尖った頭部につり上がったアーモンド形の目、そして背びれを持つ異星人のような人物と、円盤型UFOに乗った人類、そしてジャガーという3種類。ところどころマヤ数字のような文様や、太陽のようなシンボル、ピラミッド状の建造物も描かれている。異星人の装飾に細かな違いがあることから、複数種を意味するのかもしれない。

     特に目を引くのは絵巻中央部に描かれた頭部を串刺しにされた人間の姿で、まるで生け贄のようである。
     2023年7月4日。筆者は「ムー旅メキシコ」の旅程で、「宇宙人博物館アリステア」を訪れていた。ここは大富豪マリオ・イゲラ氏が趣味で集めた異星人オーパーツを展示するプライベート・ミュージアム。原則は非公開だが、現地コーディネーターの口利きで特別に「ムー」の取材が許可されたのだ。
     マリオさんによるとこの絵巻を年代測定したところ、およそ930年前のものだという。地域にもよるがマヤ文明の全盛期の時代に描かれたものを個人が所有していることにまず驚いたが、当時の人がただの妄想で描いたにしては描写が細やかである。

    古代メキシコで異星人との交配が行われていた

     今回は記事化にあたり、マリオさんから日本の読者の皆さんへ絵巻の鮮明な画像を8枚に分けて提供してくれたので、ぜひ細部までご覧いただきたい。
     絵巻は左から時系列に描かれており、異星人や人間が口から吐き出しているものは“言葉”を意味しているという。

     マリオさんによると、絵巻のストーリーはこうだ。

    ──その昔、異星人と人間はコミュニケーションを取りながら友好的な関係を築いていた。しかし、いつしか両者が争うようになると、異星人は人間の血液を採集するようになった。
     そこで人間はピラミッドにいる異星人と対話をして、この争いを終結させた──というものである。

     そしてこの人間の血液を採集していた描写から、異星人の遺伝子交配によるハイブリッド創出があったと推測できる。この絵巻は人間が異星人に支配された経緯を後世に遺した歴史書だという。
     マリオさんの解釈を踏まえて絵巻を見ていくと、また違った一面が見えてくる。たとえば男性戦士だけみても、最初はひとりだったが、異星人に補食されたことで、ジャガーと対になるというストーリーとして読める。まるで日没になるとジャガーに変身する古代マヤ神話の太陽神「キニチ・アハウ」のようだ。またさらにいえば、乗っていた乗り物も異星人仕様のUFOのような形に変化しているのも非常に興味深い。

    米ジョージア大学が発行した鑑定書。炭素14法は1950年が基点となるため「BP860」=930年前という鑑定結果がでた。

     この絵巻は、古代メキシコの隠された歴史をマヤの人たちが後世に伝えるべく描き残したものなのだろうか。となれば、異星人の血を引いたハイブリッドはどこにいったのか? もしかするとハイブリッドたちは、現代社会に飲み込まれ、自身のルーツに気がつかず暮らしているかもしれない。

     実はマリオさんの所有する異星人オーパーツはこの絵巻だけではない。「古代メキシコ異星人ハイブリッド文明」を物語る数々の遺物について、記事後半でも解説しよう。

    展示された絵巻。実物はかなりの長さになる。奥に立つのが博物館オーナーのマリオ氏。

    (月刊ムー2024年1月号より)

    遠野そら

    UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。

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