南米パタゴニアに「ひし型UFO」出現! 当局も調査を公約 ほか不思議ニュースまとめ/web MU HOT PRESS
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南北戦争時代にペンシルベニア州の田舎町に埋められたといわれる金塊「デンツランの埋蔵金」に新たな動きがあるようだ――。かつてFBIがこの金塊を掘り起こして回収したという目撃証言が浮上してきたのだ。
1861~65年にかけてアメリカを分断する激しい戦いが繰り広げられた南北戦争だが、その渦中に北軍は戦費補填のために相当量の金塊を運搬する作戦を行ったという。
1863年6月にウェストバージニア州ホイーリングからペンシルベニア州フィラデルフィアへ向けて、数十本(26~52本)の金の延べ棒が特別に組織された分遣隊によって運ばれたというのである。
しかし分遣隊の動きは何者かによって把握され、道中で待ち伏せしていた南軍勢力の攻撃を受けて壊滅し、奪取された金塊はいったん近くの地中深くに埋められたといわれている。その場所と目されているのが、ペンシルベニア州エルク郡にある小さな町・デンツラン(Dents Run)で、この地のどこかに眠っているといわれているのが「デンツランの埋蔵金」だ。
今もトレジャーハンターたちを魅了してやまない「デンツランの埋蔵金」だが、実は2018年3月にFBIがこの地で大掛かりな発掘調査を行っていたことがわかっている。
この事実が発覚した後、FBIが何を発掘したのかをめぐる論争が始まり、重要な記録をめぐって現在も法廷闘争が続いている。あまりにも不可解な点が多いため、連邦判事でさえ「FBIは金塊を発見したかもしれない、あるいは発見していないかもしれない」と、お手上げともとれるコメントしているほどである。
混迷を極めていた「デンツランの埋蔵金」をめぐるFBIの一件だが、ここに来て新たな動きが見えてきた。5年以上前、FBIによる発掘作業の現場を実際に目撃した2人の人物が名乗り出たのである。
地元の山岳ガイドであるエリック・マッカーシーさん(45歳)は2018年3月14日、日の出前に起きて知人の1人と共にヘラジカの角を探すために小雪が舞う林へと分け入った。抜け落ちたヘラジカの角は置物としても人気があり、マッカーシーさんのコレクションでもあった。
丘を一つ越えたところで、マッカーシーさんらはどこからか鳴り響く重機のエンジン音や作動音を聞き、近くで何らかの作業か工事が行われていることを理解した。
そこでマッカーシーさんは乗っていたトラックを停め、尾根の頂上から夜明け前の薄暗い周囲を見渡してみると、400メートルほど先でライトに灯されたエリアがあり、ショベルカーで掘削作業が行われていたのだ。近くには装甲トラックも数台停まっており、仮設テントも設営されていた。
現場にいる人々は皆、フェイスマスクにゴーグルを装着しており、制服の防寒ジャケットの背中には「FBI」のアルファベットがくっきりと刻印されていたのだった。これこそがFBIが行った「デンツランの埋蔵金」の発掘調査であったことになる。
その日の午後、路肩に停めた車の中で食事休憩していたマッカーシーさんらは、3台の装甲トラックが轟音を立てて通り過ぎていくのを眺めた。そのうちの1台の車両は、あたかも満載の荷物を積んでいるかのようにサスペンションが沈み込んだ状態で走行していたという。
FBIの記録文書によれば、調査チームが発掘現場に到着したのは当日の午前8時で、掘削機のオペレーターはさらに遅れて到着したという。
FBIが提出した作業計画書では、作業時間は午前6時から午後10時までに制限されていたのだが、こうした遅れもあってのことか夜を徹して発掘作業をしていたのではないかとの嫌疑がかけられている。
現場近くに住むシェリル・エリダーさんは「当日の作業現場では夜通し煌々と明かりが灯っていて、夜明けまで作業の音が止まなかった」と証言している。
しかし、FBIは時間外に掘削したことを強く否定し、現場の安全を確保するため夜間にバギー車両によるパトロールを行っていただけだと主張した。
「金やその他の証拠品は発見または収集されませんでした。FBIはこれに反する主張や推測を明確に拒否し続けます」とFBI報道官のキャリー・アダモウスキー氏は述べている。
さらにアダモウスキー報道官によると、デンツランには「適切な車両と装備」が持ち込まれたが、その中に装甲トラックは含まれていなかったという。
そもそも「デンツランの埋蔵金」の在り処といわれるこの場所を特定したのはアマチュアのトレジャーハンターチーム「Finders Keepers USA」であり、その後にFBIの調査チームが現場を下調べし、金と同じ密度を持つ最大9トンの地下金属塊を特定したとの調査結果を報告している。
「Finders Keepers USA」の創設者で代表者であるデニス・パラダ氏は、深夜に行われた発掘作業で金塊が回収され、一足先に装甲トラックで運び去られたのではないかと疑っている。
その日の昼、ペンシルベニア州道555号線でナンバーのない黒いSUVに先導された3台の装甲トラックの車列を目撃したマッカーシーさんらは、3台のうち1台には重量物が積まれているようで、ほかの2台よりも動きが鈍くて遅れ気味であったと話している。
その1台のトラックはハンドルをとられてヨロヨロしていたことを指摘するマッカーシーさんだが、過積載のダンプトラックを運転したことがあり「それがどのような状態かは知っている」と付け加えている。この装甲トラックに金塊が積まれていた可能性もありそうだ。
目撃者の証言はパラダ氏側に追い風となるのだろうか。パラダ氏は現在も法廷でFBIを追及しているが依然として係争中である。
そしてパラダ氏は現在、デンツランでの新たな発掘に関して土地を所有するペンシルベニア州自然保護局と提携すべく働きかけているという。パラダ氏、弁護士、自然保護団体の幹部らは近々会談する予定であるということだ。
「これは私たちの歴史の一部であり、隠されてきたものです。今こそ語られるべき時だと思います」とパラダ氏は語る。
はたしてFBIによって「デンツランの埋蔵金」はすでに発掘されて回収されているのか。そして法廷闘争が今後どのような展開を見せるのか。南北戦争時代にさかのぼる埋蔵金をめぐる疑惑に引き続き注目していきたい。
【参考】
https://apnews.com/article/civil-war-gold-fbi-dig-pennsylvania-6b5feca00ebf3e04638a8bbce992809d
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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