「アカンバロの恐竜土偶」の実物を取材! その正体は伝説の魔物たちだった!?/ムー旅メキシコ日報

文=遠野そら

    古代人が恐竜の姿を知っていた! オーパーツ「恐竜土偶」の現物をメキシコで実見!

    アカンバロの恐竜土偶

     ムー旅メキシコも折り返し地点に入った6日目の今回。我々取材班は、メキシコシティから約3時間半の場所にあるグアナフアト州にあるアカンバロへとやってきた。

     目的は恐竜に酷似した土偶(恐竜土偶)があることで有名な「ワルデマール・ユルスルート」博物館である。

     世界各地で恐竜と人類の共存を示す遺物が数多く発見されているのはご存知の通り。古代エジプトの首長竜「サーポーバード」や、アンコールワットの「トリケラトプスのレリーフ」など、なぜ当時の人々が目にするはずのなかった恐竜の姿を描けたのかは、今なお謎のまま。

     そこで我々はその真相の一片を探るべくワルデマール博物館へと向かったのだ。

    まるで怪獣映画に出てくるモンスターのような姿

     館内には相当な数の土偶が展示されており、すべて見学するだけでゆうに2時間はかかってしまった。しかし、我々の目を惹きつけたのは恐竜だけではない。なんと館内の至る所に地球外生命体を思わせる土偶や、呪術道具のようなものも展示されていたのだ。

     もっとも、ワルデマール博物館の「土偶」の真偽については賛否両論のようである。古いもので紀元前4000年前のものという放射線炭素年代測定の結果に対し、懐疑派は、古代遺物に見られる土中塩類が付着していない=古い地層の土を使用し作成されたと主張しているようだ。

     実物を実見した筆者としては、なんとなくではあるが「比較的新しいものかな?」という土偶は確かにあった。しかし展示品すべてが造作品に見えたかというと、それは違う。彫刻や紋様に一定の様式を感じるというか、何か文化的なルーツがそこには確かに存在していたのだ。

    恐竜ではなく魔物の姿だった!?

     ちょうどこの日は、地元の高校生が単位取得のためのボランティアに来ていたので詳しく話を聞いてみることにした。

    アニメをきっかけに日本が好きになったという高校生がスタッフをしていた

    ここに展示されているものは本物だと思いますか?

    「はい。博物館に展示されている土偶をもっと広く世界に知ってほしいと思っています。ここまで多くの土偶が展示されているのは珍しいでしょう? バックヤードには形が崩れてしまった土偶や、破片など、さらにもっとたくさんあるんですよ」

    この地域に古くから伝わる伝説や伝承はありますか?

    「この集落には古くからモンスターの伝説があります。そして村には今も魔女がたくさんいますよ」

     博物館には呪術道具のような遺物も数多く展示されていた。もしかしたらこの地には古くから魔女やシャーマンが存在していたのだろうか。

     コーディネーターの宮良さんによると、展示されている土偶はすべてエル・トロ山の麓で出土したものだという。すべて同じ場所から出土しているとしたら、そこには文明が存在していた可能性は非常に高いだろう。当時の人々がそこで何を見ていたのだろうか。

    エル・トロ山の麓から見た景色

     次は世界的にも有名なパワースポット、ペーニャ・デ・ベルナルへ!

    遠野そら

    UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。

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