古代遺跡と化石に残された巨人たちの姿! 知られざるアフリカの超古代文明/マイケル・テリンジャー

文=マイケル・テリンジャー

    人類発祥の地、南アフリカに巨人文明が存在した!? 巨人文明の痕跡である「泥化石」をきっかけに、超古代文明の謎に迫る。

    南アフリカで発見された巨人の化石

     南アフリカが古代遺跡の世界一の密集地であることは、あまり知られていない。エジプト文明やシュメール文明以前に建造されたと見られるストーンサークルが点在し、その数は数百万にのぼる。
     その謎を解くべく探検・調査をつづけてきた私は、やがて古代遺跡の周辺に奇妙な形の大きな石が多数あることに気づいた。叩いてみると鈴のような音がする。興味を覚え、2007年ごろからそうした不思議な石を収集してきた。

    筆者が発見した巨人の心臓の泥化石。血管も見える。
    泥化石を集めた筆者の博物館。巨人の男性器らしき泥化石もある。

     私のコレクションが、じつは岩石ではなく泥化石と呼ばれる特殊な化石で、しかも、巨人や恐竜などの体の一部が化石化したものであると知ったのは、2年前のことだ。
     泥化石は電化化石とも呼ばれ、特異な自然現象から生まれる。水分を多く含む大地に雷が落ちると、その電流を触媒として変容が起こり、泥にまみれて埋もれている生物の体が、一瞬にして化石化するのだ。

     ロジャー・スパーという研究者によれば、地球上には、古代に発生した大洪水の産物とおぼしき巨人の泥化石がたくさん残されており、かつては巨大な内臓であったと思われる泥化石からは、腐敗した人体組織のDNAが検出されたという。彼はこのことを2018年にネット上で発表した。
     これを知ったときには、目が開かれたように感じた。私はそうとは知らずに、人類の歴史をくつがえす物証となりうる超古代の巨人の泥化石を集めていたのだ。
     このエキサイティングな発見をきっかけに、私は収集に力を入れ、これまでにヒトあるいはヒトによく似た生物の内臓、手足、骨、さらには恐竜や恐竜の卵など、数千の泥化石を集めた。そのなかには、12人のリモートビューワーが全員、巨人の足の指か手の指だとリーディングしたものもある。
     最初のうちは、いったいなぜ、まるで手術で摘出されたような丸ごとの臓器や、切断されたような体の部位が個別の泥化石になるのかに頭を悩ませたが、今では自然な化石化の過程だったと考えている。生物を構成する有機的なパーツは、内臓や骨や筋肉といった部位ごとに、含まれる水分、ミネラルの配合や化学的な性質が異なるので、それぞれが独自の変容を経て個別の泥化石となるのだ。

    筆者は、アフリカの古代遺跡の現地調査ツアーを主催している。

     シュメール文明研究の権威であるアントン・ポークによれば、超古代の地球には、爬虫類人であるドラコニアンや、古代バビロニアの創世神話に記された神、キングーの血族など、40種類の生物がいたという。
     私が発見した泥化石から推測すれば、南アフリカで暮らしていた巨人の多くは身長40〜50 メートルだが、なかには300メートルのものもいる。恐竜に多くのタイプがいたように、巨人にも大小さまざまな種族がいたのだろう。

     じつは私は、泥化石の存在を知る以前から、南アフリカの古代遺跡が巨人文明の遺構だったという考えを強めていた。それで2012年に、南アフリカの岩盤に残る巨人の足跡をビデオで紹介したのだ。当初は多くの人から、でっちあげだ、テリンジャーは詐欺師だなどと中傷されたが、カナダの金鉱関係者から連絡があり、それらが本物の巨人の足跡だという科学的根拠を知ることができた。
     その金鉱関係者は、毎秋カナダの金鉱へ行き、冬の直前まで金を採掘している。採掘がすむと、粉砕され、水とまじり、ドロドロのセメントのようになった残骸の山をそのままにして鉱山を離れるのが常だ。
     翌春、鉱山へ戻ると、前年の残骸が冬の間に冷えて、花崗岩(かこうがん)のような硬い岩盤になっている。その岩肌には、まだ柔らかなセメント状のときに、そこを通った野生動物や鳥の足跡がついているというのだ。
     この情報は、私にとって非常に大きな意味を持っていた。南アフリカの巨人の足跡も、古代の金鉱近くの岩肌にあるからだ。なぜそんな場所にあるかという謎が解けただけではなく、私が調べていた古代遺跡が、古代の金鉱のそばにあると気づかせてくれた。
     南アフリカには数千の金鉱があるが、その多くが古代の金鉱を改めて採掘しているものだ。このことは、一般には秘されてきた事実である。

    古代の金山に残る巨人の足跡。巨人族は、アヌンナキによって滅ぼされた可能性がある。
    南アフリカには、古代の金鉱と見られる採掘場跡がたくさんある。

    「金をゼリー状にする」古代の超技術

     2012年、南アフリカのムプマランガで、巨大なストーンヘンジが発見された。私はこれを「アダムのカレンダー」と呼んでいる。おそらく30万年くらい前につくられた世界最古の日時計だろう。その写真を先住民のシャーマンであるババ・クレド・ムトゥワに見せたところ、1937年に彼がイニシエーションを受けた「太陽/息子の生誕地」だといって泣きだした。

    世界最古の日時計と見られる「アダムのカレンダー」。
    南アフリカ先住民の長老によれば、「アダムのカレンダー」が人類の生誕地だという。

     ババがいうには、アダムのカレンダーは、神の金鉱での労働力として、人類が創造された場所なのだそうだ。それを裏づけるかのように、アダムのカレンダーは、1864年に約5キロの金塊が採掘されて南アフリカにゴールドラッシュを招いたカプシフープ金鉱や、今でも金脈の豊かさでは南アフリカ随一とされるシバ金鉱を見下ろす丘陵にあるのだ!

     10年ほど前になるが、シバ金鉱の警備員から、こんなことを耳打ちされた。シバ金鉱の奥深くから巨大な聖堂のような古代の金鉱跡が見つかり、その鉱脈からは、まるでゼリーのように金が滲みだしていたというのだ。
     そのときは話半分に聞き流していたが、最近になって、コンサルタントとしてシバ金鉱に雇われた地質学者から、それが事実だと知らされた。金がすでに吸いだされ、空っぽになった金脈もあったそうだ。しかし、現代の技術をもってしても、岩盤を破壊しないでゼリー状の金を抽出することは不可能だという。

     私は、シュメールの粘土板に詳細に記されたアヌンナキの「神話」の中心的な舞台が南アフリカだったことを確信した。シュメールの粘土板には「アヌンナキのエンキがアブズーで働いた、金はアブズーからきた」とあるが、このアブズーとは、南アフリカのことだったのだ。先進的な文明を持つ異星人アヌンナキのチームが、エンキを総司令官として地球にやってきて、南アフリカを採掘の拠点としたのである。

     アダムのカレンダー、グレート・ジンバブエ遺跡、そしてギザのピラミッドは、すべて東経31度上にある。いずれも金鉱を礎とする帝国であり、アヌンナキを中心にすべてがつながる。
     もちろん100パーセントの確証はないが、先住民の長老やシャーマン、そして霊媒を通して泥化石から得た情報は、驚異的なまでに一致していた。

     次がその概要だ。
    「数万年前の地球は、身長40〜50メートルの巨人に守られていた。しかし、やがて彼らよりは小柄だが、レーザービームなどの最新兵器を持つ異星人が、超高速の飛行物体に乗って現れ、地球を荒らしはじめた。彼らは巨人を発見すると、気づかれないように殺し、その場で解体して一部だけ使うか食べるかして、残りはその場に放置した。そこに他の動物がやってきて、死体をつついたり食べたりした」
     実際、そうした殺戮(さつりく)の現場だったと霊媒が教えてくれた場所からは、もとは大きな肉塊だったと思われる泥化石のほか、歯型やくちばしの跡がついた骨の化石が数多く発見されている。

     巨人を殺し、地球を荒らした異星人がアヌンナキだったかは定かではないが、いつのころからか地球の金鉱に目をつけ、大規模な採掘事業をはじめたのはアヌンナキだったようだ。
     最初は探索にきて、自分たちが生きていけるように地球の環境を整えてから、金の採掘を開始したのかもしれない。その後、金の採掘に従事させるために、エンキが創造したクローンが人類の起源だと考えれば、『聖書』やシュメールの創世神話とも合致する。

    シュメールの粘土板によれば、アヌンナキが金採掘の労働力としてヒトを創造した。
    シュメールの粘土板に描かれた8花弁の花は、アヌンナキが使ったマグネトロンか?

    『聖書』や先住民の伝承に見られる大洪水が起こったのは、1万〜1万2000年前だったと推測されている。アヌンナキは数百万年という長きにわたって地球にいたが、大洪水がその黄金帝国を破壊したのだ。
     世界の古代遺跡の多くは、一般の考古学者がいうような祭祀場や宗教施設ではなく、古代の先進テクノロジーが詰め込まれた装置、施設であると、かねてより私は主張してきた。南アフリカの古代遺跡は、おもにアヌンナキがもたらしたもので、金鉱にかかわる施設だったのだろう。

    花弁状の遺跡からマイクロ波が発生!?

     南アフリカには、花や蜂の巣の形をしたストーンサークルが数十万もあり、経路で結ばれている(画像参照)。その一部は、グーグル・アースの航空写真でも見ることができる。

    多数の遺跡が経路で結ばれている。大地が発する音波を増幅するエネルギーのジェネレーターだったのか?

     また、古代遺跡が放射する音波や電磁波を計測してみると、南アフリカのストーンサークルが、エネルギーの発生装置だったことがわかる。
     その配列が8つの花弁を思わせる遺跡は、マグネトロン、つまり電子レンジやレーダーに使われる強力なマイクロ波の発生装置だ。シュメールの粘土板に刻まれた半人半鳥が腕に着けているのもマグネトロンで、南アフリカには巨大なマグネトロンの遺跡が数千もある。家庭の電子レンジに使われている小さなマグネトロンでさえ、ビーム・ガンに改造すれば物が爆破できるほど強力なのだから、遺跡サイズのものから、いかに強力なエネルギーが生みだされていたかは推して知るべし、だ。

     一方、地中から伝わる音波のパターンをベースにしたと思われるストーンサークルも多い。
     また、アヌンナキは、特定の周波数の音波を検知した場所に石を積んで、音波を増幅するアンプとし、そこで生みだされたエネルギーを金の採掘に使っていたのかもしれない。この手のストーンサークルは規模が大きく、数も数百万あるので、地球をアヌンナキにとって生存可能な環境にするための地質工学的な技術だった可能性もある。

     アダムのカレンダーの一部が、じつは岩石ではなく古代生物の泥化石でできていることも、最近わかった。泥化石を叩くと鈴のような音がすることは先に述べたが、おそらくそれは、血液中の鉄分と土中の石英(水晶)が組みあわさった結果、強い音響効果が生まれるからだろう。アダムのカレンダーは、たんなる日時計ではなく、採掘した金をテレポートさせて運ぶための輸送基地だったのかもしれない。
     さらに、南アフリカには、階段状に積み重なった泥化石が、数百キロにわたって山の斜面を形成している場所がある。それをストーンサークルとつなぐレイラインもあり、ピラミッドまでつながっている可能性もある。壮大な技術が用いられているのだ。

    六角形に配列された遺跡は、神聖幾何学と宇宙の叡智にもとづいて建造された可能性がある。

    レーザーを上回るセーザーを活用!?

     南アフリカの古代遺跡の周辺からは、大きなドーナツ形と円錐形の石も見つかっている。一見すると原始人の石器のようだが、じつはアヌンナキが金鉱で使ったハイテク機器だったようだ。
     ドーナツ形の石は、ドバイ国際空港の保安検査装置を故障させて大騒動になったほど強力なトロイド(ドーナツ形)フィールドのエネルギーを発生・吸収するもので、私はこれをトーラス・ストーンと名づけた。ドイツの科学者が計測したところ、3400デシベルの音波を発生しているという。人が持つと、甲状腺あたりの体温が急上昇することが、サーモカメラで確認されている。このトーラス・ストーンは、エジプトのファラオが持っていたアンクと似た役割をしていたようだ。
     トーラス・ストーンは、世界のほかの地域でも見つかっているが、チャネラーのリーディングによれば、南アフリカでは、私が「コーン」と呼んでいる円錐形の石とペアで使用されていたという。アヌンナキが、金鉱で労働者を指揮する監督に、これらを持たせていたようだ。アヌンナキは身長2〜3メートルで、トーラス・ストーンを首から下げ、手にはコーンを持っていた。トーラス・ストーンから発生したエネルギーを、自分の体を通してコーンに流していたのかもしれない。
     近年では、高精度の超音波を生成するセーザー・テクノロジーが注目を集めている。また、コーン(円錐)構造にはエネルギーを集中させる効果があり、これに音波を通して超音波にまで高めると、レーザーより強力なセーザーが発生するという。ふたつ並べたコーンから、テラヘルツの音波を出すセーザー・ビームを放射すれば強力な電磁場ができ、その間にある物体を宙に浮かせることが可能だとした実験結果もある。この技術を応用すれば、山の頂上を切り取って、離れた場所へ運ぶこともできるはずだ。
     シュメールの粘土板を見ると、マグネトロンを腕に着けた半人半鳥が手にコーンを持っているし、マヤ文明にもコーンを両手に持った像がある。
     また、シュメールの粘土板には、だれかがコーンを患者にかざして、治療をしているような場面が描かれている。こうしたことから推察すると、古代の地球では、セーザー・テクノロジーが広く普及していたのかもしれない。

    トーラス形の石(左)と円錐形の石。アヌンナキは、これらを用いて金の採掘を行っていたかもしれない。
    トーラス・ストーンの温度を計測したところ、表と裏で温度がまったく異なることがわかった。

    ワームホール経由で地球に飛来

     古代の地球に人類を誕生させ、先端テクノロジーで金の採掘に励んだアヌンナキがどこから来たのかは、現時点では不明だ。
     アダムのカレンダーを構成する石のいくつかが、エジプトのピラミッドと同様、オリオン座に呼応していることから、オリオン座から来たという説もあるが、私は異次元から来た存在だとみている。
     宇宙自体は非常に複雑で入り組んだトロイド・フィールドだが、アヌンナキはロケットを飛ばして地球に来たわけではない。自分のいる場所と目的地の間にスターゲート、つまりワームホールをつくりだして、そのふたつの間に共鳴を起こし、トロイド・フィールドをつなげて瞬時に移動し、次元を超えてやってきたのだ。
     極秘の宇宙基地計画に携わっていたという元米軍関係者は、ほかの星の「勤務地」に行くときには、ワームホールを使って次元間をジャンプしたと証言している。

     私は南アフリカ以外の古代遺跡については詳しくないが、世界に点在するピラミッドや遺跡の多くは巨大な装置で、エネルギーを集めるサーキットボード(回路基板)だったと考えている。この推論にはシリコンバレーの技術者も同意しており、「古代遺跡の設計は、まさに現代のサーキットボードと同様だ。今も昔も課題は同じで、回路が生みだす熱をどう処理するかが問題だったことがわかる」と述べている。
     地球でのアヌンナキは、電磁波を利用した宇宙船で大気圏を移動し、世界中に出没していた可能性がある。日本にも来ていたとしても、なんら不思議ではない。

    「アダムのカレンダー」の配列は、ピラミッドと同様、オリオン座を示すという説もある。
    トーラス・ストーンの向きを変えると、エネルギーの発生・吸収が切り替わる。

     以上、駆け足で紹介してきたが、南アフリカには、人類の起源の謎を解く鍵が多く隠されていることは、ご理解いただけただろう。

     私はこの研究をいっそう推進するために、12年ほど前から一般参加も可能な発掘調査のツアーを実施している。数日かけて古代遺跡を歩きまわり、考古学的な宝捜しをするのが目的だが、どういうわけか、体調がよくなったという参加者が続出している。
     最初は偶然だろうと思っていたのだが、不治の病を宣告され、最後の旅のつもりでツアーに参加した女性が、元気を取り戻して医者を驚かせたケースも出てくるに至り、癒しの効果を信じるようになった。増幅された地球の波動と同調すれば、体によいことは想像に難くない。それぞれに異なる波動を発する遺跡めぐりは、総合病院の専門外来をめぐって、体中を調整してもらうようなものなのかもしれない。まさに究極の自然療法だ。
     今後は癒しに焦点を当てたツアーも提供する予定である。
     もちろん、日本からの参加者も大歓迎だ。

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