「來宮神社の大楠」 願いを託し御利益をいただく/『日本の凄い神木』
月刊「ムー」でもおなじみの神仏探偵であり、神木探偵の本田不二雄氏が書く神木の世界。今回は、來宮神社の大楠(静岡県熱海市)です。
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今回は、「座敷わらしの宿」として有名な旅館、菅原別館(岩手県盛岡市)を辛酸なめ子さんが来訪。宿泊中に体験した不思議な出来事をレポートします。
予約がなかなか取れないという「座敷わらしの宿」。今回、友人の誘いで盛岡市の菅原別館に泊まることができました。 その友人は、この宿に行った直後に海外の仕事が決まったとか。ただの子供の霊なら、恐怖を感じるとともに成仏を祈りたいですが、座敷わらしは人を幸福へと導いてくれるありがたい存在。怖くはあるものの、ご利益をいただきたいです。 菅原別館は、親戚の家のように感じられて落ちつく宿で、いたるところにぬいぐるみやおもちゃが置かれています。座敷わらしに遊んでもらおうと宿泊者が持ち込んだようで、大量のぬいぐるみに囲まれた布団で寝るのは正直ちょっと怖いです。 私も折り紙やクリスマスの飾りを持ち込みましたが、100円ショップで購入したため、わらしちゃんはあまり気に入ってくれなかったかもしれません。 私たちが泊まった部屋は「繁栄と幸福」の「客間25番」。ほかにも、仕事や事業が成功するという「客間26番」や「出世の間」として有名な「客間24番」などの客室があります。 部屋には宿泊者の感想が書かれたノートも。「来てくれた! ドアが開いたような音がした!」「本日7回目。会社の業績は右肩上がり。わらし君には大感謝です」「夢の中で見ました」などの感動の声が。 友人の部屋に行くと、勘の鋭い整体師のKさんが「今、上のほうにいます」「さっきは隣の部屋にいました」などと教えてくれました。座敷わらしは各部屋を行き来しているようです。座敷わらしが興味を持ちそうな花札を持ってきたのに、大人っぽい話題で盛り上がっていたからか、どこかへ行ってしまったようです。 自室に戻って寝ようとしていたら、暖かさを感じました。巷の霊とは違う、癒しの存在だと体感。夜はラップ音が聞こえ、軽い金縛りに遭ったときは恐怖のあまり叫んでしまいましたが、寝起きはスッキリ。 翌日は、何かに導かれるように、盛岡の紅葉スポットや、宮沢賢治ゆかりの地を回ることができました。もしかしたら、座敷わらしがアテンドしてくれたのかもしれません。今度行くときは、もっと高価なおもちゃをお捧げしたいです。
辛酸なめ子
漫画家、コラムニスト。芸能界から霊能界、セレブから宇宙人まで独自の視点で切りこむ。
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