時間の歪みに霊が出る…「『霊とあの世』の奇妙な真実」/ムー民のためのブックガイド

文=星野太朗

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    「霊とあの世」の奇妙な真実

    秋山眞人 著

    霊とは基本的に「時間の歪み」による現象である

     霊とは何か。これまた難解なテーマであり、古来、さまざまな言説があふれ返ってきたが、著者によれば霊とは「過去人」であり、「過去から時間を越えて〈今〉という、我々のこの薄い皮一枚の世界に現れてくる」存在であるという。つまり、霊とは基本的に「時間の歪み」による現象であり、過去から今の時代に闖入してきたものが「幽霊」、そして未来からの侵入者が「UFOや宇宙人」と呼ばれる存在なのだという。

     著者の秋山眞人氏は日本を代表する超能力者で、雅号は「霊能職人」。これまでにも「いろいろな霊的な現象を何万と見てき」た人物である。
     本書はそんな著者による、かつて本欄でもご紹介した『あの世からはこの世の全てはこう見える』(秀和システム)に続く心霊論の最新作。「動物や昆虫と霊」「祟りと呪い」「夢と霊の関係」「霊障の真実」「生まれ変わり」「機械や建物、AIや企業の霊」、そして「テレポーテーションと人体浮遊」などのトピックについて、実体験者ならではの、目から鱗のエピソードや理論が語られる。とくに「時間の歪み」に基づき超常現象のすべてを解明する「統一場理論」には思わず息を呑んだ。

     先般本欄でもご紹介した、著者の監訳による『デモノラトリー』(ヒカルランド)の生々しい裏話も収録されていて、同書の読者の方は本書も必読。やはり同書の翻訳は並の人間にはとても務まらぬ偉業なのだと、今さらながらに痛感させられた。

    ビジネス社/1870円(税込)

    (月刊ムー 2026年03月号掲載)

    星野太朗

    書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。

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