誘導瞑想で旅する本「過去世の自分にトランスファー」/ムー民のためのブックガイド

文=星野太朗

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    「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。

    過去世の自分にトランスファー

    エハン・デラヴィ/榎木孝明 著

    「誘導瞑想」による過去世から未来世への旅とは?

     本書の著者のひとりであるエハン・デラヴィ(J・C・ガブリエル)氏は、スコットランド生まれの作家・映画制作者。「30年以上にわたり、国際ワークショップやオンライン講座を通じて、人々の意識変容を支援」してきた。
     もうひとりの著者・榎木孝明氏は、「劇団四季を経て、映画、テレビ、舞台で活躍」する俳優で、「旅を好み世界の風景を描く水彩画家」にして、武術家。そして「人々が前世の情報を思い出すための手助けができる」という「特殊な能力」の持ち主でもある。

     本書は、2009年に行われた、このふたりの著者による対談を基に書籍化された『宇宙一切を救うアセンション・プロセス』(徳間書店、2009年6月)を復刊し、加筆・修正したものである。
     対談の中で、榎木氏が過去世否定派のエハン氏に自ら「誘導瞑想」を施し、これによってエハン氏が自らの過去世を思い出したり、未来世まで垣間見るエピソードは、まさに本書の白眉。
     また対談当時(2009年)に世間の関心を集めていた「2012年の人類滅亡予言」にも多くのページが割かれているが、2025年の現在になって、その本当の意味が明らかになるという構成も見事だ。
     並外れたイケメンである著者ふたりのポートレート写真が、ふんだんに収録されているので、ファンの方は必携。

    ヒカルランド2200円(税込)

    (月刊ムー 2025年10月号掲載)

    星野太朗

    書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。

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