UMAイッシー、先住民の遺伝子、ベテルギウスの伴星、ほか今週のムー的ミステリーニュース7選!

文=羽仁礼

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    7月18~24日にかけて世界を騒がせたオカルト・考古学・民俗学などの最新不思議ニュースから、超常現象情報研究所と編集部が厳選!

    UMAイッシーは今

     7月24日に放送されたフジテレビ朝の情報番組「サン!シャイン」では、「地元を騒がせた“あのニュース”は今」のコーナーで、鹿児島県池田湖のUMAイッシーを取り上げる。1991年、イッシーの姿がホームビデオに撮影された当時のニュース映像とともに、現在も活動を続けるイッシー特捜隊など、イッシー探索を続ける人々も紹介。

    https://www.fujitv.co.jp/sunshine

    地震予知の現状

     7月22日付『毎日新聞』朝刊の連載記事「科学の森」は、7月に大災害が起きるという噂に関連し、政府の地震調査委員会で委員長を約10年務めた平田直・東京大学名誉教授の見解を掲載する。地震予知は平賀源内や佐久間象山も試みたが、結論としては現代の科学でも困難という内容になっている。平田名誉教授は2017年、中央防災会議作業部会で「精度の高い予測は困難」とする報告書をまとめた人物でもる。

    https://mainichi.jp/articles/20250722/ddm/016/040/029000c

    南海トラフ地震ガイドライン改訂へ

     政府は、南海トラフ地震発生のおそれが高まったときに発表される「南海トラフ地震臨時情報」について、自治体や企業がとるべき対応を示したガイドラインを8月に改訂する方針を固めた。現在のガイドラインでは避難所の開設やイベントの開催、公共交通機関の運行継続などの指針が示されておらず、昨年8月に地震情報が発表された際には自治体によって対応が分かれた。7月20日付『読売新聞』朝刊及び『朝日新聞』朝刊に関連記事。

    https://www.yomiuri.co.jp/national/20250725-OYT1T50019

    古墳が作られた本当の理由

    大山古墳の空中写真(2007年) 画像は「Wikipedia」より引用

     7月22日付『毎日新聞』朝刊の連載記事「文化財のあした」は、大阪府堺市の大山古墳を中心に、古墳について解説。2021年の統計では、現存する古墳時代の墓は13万8474か所だが、この数字は近接する複数の古墳を一つとして数えたケースなどがあり、紛失した古墳を含めると41万以上に及ぶ可能性も指摘されている。国立歴史民俗博物館教授だった松木武彦は著書『古墳』で、古墳が作られた理由は埋葬者の遺骸をできるだけ天に近いところに位置づけるためであるとする。

    https://mainichi.jp/articles/20250722/ddm/014/040/130000c

    南米先住民の遺伝的特性

     大航海時代に欧州から持ち込まれた病気に対して南米先住民が弱かったのは、先史時代の人類移住の過程で遺伝子の多様性が低下したことも一因だったという研究結果が発表された。日本も参加する国際研究チームが、ユーラシアと南米の139の先住民グループに属する1537人のゲノムを解析した結果、南米の先住民は遺伝的多様性が低く、とりわけ免疫に関わるHLAタイプの多様性が乏しかった。長距離の移動の過程で人口が大きく減ったため多様性が乏しくなり、ヨーロッパから持ち込まれた疫病で大勢が死亡したと推定される。7月22日付『朝日新聞』朝刊に関連記事。

    https://www.asahi.com/articles/DA3S16263864.html

    太陽フレア注意喚起

    画像は「Wikipedia」より引用

     約11年周期で変動を繰り返す太陽活動が極大期を迎えており、総務省所管の情報通信研究機構(NICT)は、太陽フレアがもたらす影響の大きさに応じて注意喚起を行う新システム「新宇宙天気イベント通報」、通称「セイファー(SAFIR)」を6月19日から稼働している。各国の衛星や地上の観測データに基づき、太陽フレアの影響を分析して「通信・放送」「宇宙システム」「航空機被ばく」の3分野で注意や警報を発する。7月22日付『毎日新聞』朝刊「ピックアップ」に関連記事。

    https://mainichi.jp/articles/20250722/ddm/016/040/028000c

    ベテルギウスの伴星

    中央がベテルギウス、左下が伴星。画像は「Wikipedia」より引用

     アメリカ国立光学赤外線天文学研究所は21日、オリオン座の恒星ベテルギウスの伴星を観測したと発表した。観測にはハワイのマウナケア山頂にあるジェミニ北望遠鏡を使用し、地球の大気のゆらぎによる影響を最小限に抑える撮影技術を用いて観測された。伴星の質量は太陽の1.5倍で、1万年以内にベテルギウスに落下して飲み込まれると予測される。7月23日付『日経新聞』夕刊に関連記事。

    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD22CEH0S5A720C2000000

    羽仁 礼

    ノンフィクション作家。中東、魔術、占星術などを中心に幅広く執筆。
    ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)創設会員、一般社団法人 超常現象情報研究センター主任研究員。

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