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希少な写真がたっぷり!
オオクニヌシとともに国づくりをした小さな神スクナヒコナは、ヒムシの皮をまといガガイモを船にして海の彼方からやってきたという。日本神話でも有名なシーンなので知っている人も多いだろう……が、ではヒムシ、ガガイモといわれてぱっとビジュアルが浮かぶだろうか。情報として知ってはいてもどんなものか実は詳しくわからない、そんな事例、意外に少なくないのでは?
そんなとき、手元にあるとものすごくありがたいのがこの一冊、『古事記の博物図鑑』だ。
古事記にあらわれる動植物や用語をカラー写真付きで解説した世にも珍しい図鑑になっていて、ページをめくるたび、「なるほど『アシカビのごとく』のアシカビ(葦牙)ってこうやって生えるものだったのか」「田道間守が持ち帰ったタチバナってこういう花を咲かせるんだ」といった新鮮な発見、驚きが。眺めるだけで日本神話の“解像度”がぐぐっとあがる、神話好きならぜひ目を通しておきたい図鑑だ。
また、古事記をモチーフにマンガを描きたい、創作にチャレンジしたいといった人にとっては最良の参考資料にもなりそう。
『古事記の博物図鑑』 伊藤弥寿彦 著、税込6,600円、世界文化社
webムー編集部
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