迫る新星爆発、体に潜む暗黒タンパク質、ほか今週のムー的ミステリーニュース！

オステンションの背景

　６月１日付『朝日新聞』朝刊「廣田龍平さんの現場思考」は、妖怪も研究する民俗学者・廣田龍平との心霊スポット訪問記を掲載。SNSやユーチュ－ブでは、怪異の現場に行ったりそこから生中継する投稿が一大ジャンルとなっており、民俗学ではこうした行為を「オステンション」と呼ぶ。記事で訪問した都内の心霊スポット２か所は名前が明かされていないが、古今の怪談との比較や流行の理由についても考察する。

https://www.asahi.com/articles/DA3S16226107.html

大学院で疑似科学

　６月２日付『毎日新聞』朝刊「大学院で『疑似科学』」は、私立神奈川歯科大学大学院で社会人向けに開講されている「統合医療講座」で、「疑似科学」とされる「波動」や「ホメオパシー」などの講座が開かれていることを報道。この講座は2022年度に、疑似科学に同情的な医師・川嶋朗がもちかけて開始され、現在は大学と業務契約を結んだ一般社団法人が資金提供して運営している。講座にはエドガー・ケイシー療法、アントロポソフィー医学、マクロビオティックなども含まれ、１年間のプログラムを終えた受講者には履修証明書が与えられる。

https://mainichi.jp/univ/articles/20250602/ddm/041/040/109000c

新星爆発もうすぐ？

　通常は10等級のかんむり座T星が、1500倍以上明るい２等級まで明るくなっており、新星爆発の可能性が高まっている。かんむり座T星は太陽系から約3000光年離れた赤色巨星と白色矮星の連星で、赤色巨星の表面から白色矮星に向かって水素ガスが流れ込み、表面に一定量が溜まると新星爆発を起こす。この星では1866年と1946年にも新星爆発が起きている。５月31日付『毎日新聞』夕刊「そろそろ来るか新星爆発」に関連記事。

https://forbesjapan.com/articles/detail/78933

新型補給機、年度内打ち上げへ

　宇宙航空研究開発機構（JAXA）は６月２日、国際宇宙ステーション（ISS）に物資を運ぶ新型無人補給船「HTV-X」１号機の組立が完了したとして、種子島宇宙センターで報道陣に公開した。HTV-Xは、2009年から2020年まで運用された「HTV（こうのとり）」の後継機で、JAXAと三菱電機などが総額約356億円かけて開発した。１号機は今年度中に「H3」ロケットで打ち上げられ、2029年度までに５回の輸送が計画されている。６月３日付『読売新聞』朝刊「新型無人補給船HTV-X披露」及び同日付『日経新聞』夕刊「新型宇宙補給機を公開」に関連記事。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20250602-OYT1T50173

人体に潜む「暗黒タンパク質」

　人の遺伝子のうち、配列が短いためタンパク質を生成しないとされてきた部分から作られている「ダークプロテオーム」について解説。これまでの遺伝子研究では、タンパク質を合成するための遺伝子部分はある程度の長さが必要とされ、そうでない部分は無視されてきた。しかし、こうした短い遺伝情報から作られた、アミノ酸の少ない未知のタンパク質「ダークプロテオーム」あるいは「暗黒タンパク質」の存在が確認され、その役割について研究が進められている。６月２日付『産経新聞』朝刊「生命に潜む『暗黒タンパク質』」

https://www.sankei.com/article/20250601-QLYR5XXVKJI7BH6NKV5MFOTDVQ