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ヨルシカ新曲「火星人」は、新月を象徴とした厭世のオカルトミュージックである。ーー無謀な読み解きにお付き合いください。
ヨルシカの新曲「火星人」がリリースされ、謎めいた曲世界に世間が躍っている。
MVの中でも記載があるが、ジャケット画像のタコのようなものは「宇宙戦争」での火星人だろう。
古典SF「宇宙戦争」は圧倒的な兵器で地球を侵略する存在として火星人を描いた。
ただ、その火星人は地球上の病原菌により、あっけなく死滅してしまう。
ヨルシカ「火星人」のジャケットでぐったりした亡骸のように描かれた火星人は「地球の根源的な病」への違和感として提示されているかのようだ。(作者のn-bunaは「本物の火星人ではないので色々と剥がれてしまっている」としている)
曲の世界は、この地球では生きていけない火星人に、自らの違和感、居心地の悪さを仮託して進行していく。
お気づきの通り「火星人」において「月」または「猫」への言及が多い。
とくに「月」はヨルシカの過去作品にも通底するところで、連作ストーリーとして、また作品をまたいだ伏線回収として組み込まれてきた。
そもそも瞳孔が月の満ち欠けのように変化する猫は月の象徴でもある。古代エジプトでは、女神バステトが猫の姿で描かれ、月の女神アルテミスとも同一視された。現代でも、セーラームーンの猫はルナとアルテミスではないか。
ヨルシカの曲世界においても月と猫は重なり合う象徴と解釈できる。
本作ではすでに萩原朔太郎「猫」(詩集「月に吠える」収録)の本歌取りは話題になっているが、「猫」の全文を見てみよう。
まつくろけの猫が二疋、
なやましいよるの家根のうへで、
ぴんとたてた尻尾のさきから、
糸のやうなみかづきがかすんでゐる。
『おわあ、こんばんは』
『おわあ、こんばんは』
『おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ』
『おわああ、ここの家の主人は病気です』
「まつくろけの猫」「糸のやうなみかづき」は新月にほかならない。
「おぎやあ」が示す誕生は始まり(ついたち)の声であり、なにしろ萩原朔太郎の朔も新月だ。
ヨルシカは「火星人」という曲において、新月を提示した。
生まれてしまえば四苦(生病老死)と向き合う悩ましさは、確かにありつつも姿なき存在として生涯を伴走するわけだ。
しかしなぜ月をもってして「火星人」を語るのか。
それもそのはずで、火星へ行くならまず月、なのである。
NASAのアルテミス計画で月を開拓していく先には、火星に人を送る「Moon to Mars」の構想ががある。地球の重力よりも軽やかな月面から火星へ向かうのは必然なのだ。
となれば、MVでの軽やかなダンスは月面の低重力下もイメージしているのかもしれない。
「火星人」はオカルティックな視点で宇宙開発の行く末をなぞり、この地球で生きる悩ましさ、違和感を少し、引きうけてくれる。
YouTubeで公開されている「火星人」MVには、以下のコメントが記載されている。
僕も昔は自分のことを火星人だと思っていました。火星みたいな、どこか特別な場所にいて、特別な何かを持っているんじゃないかと本気で思っていました。
勿論、今は違います。火星にいたのは他人の方で、自分だけが地球にいる。
自分は火星人ではない、火星人にはなれない。
火星にいる他人を思い、タコのマスクをかぶった「芯のない自分」の「開けた口の奥から今日も火星が見える」。自分が目指す火星は脳の中にあることを自覚しているのだ。
「わかってください」「いらいらするね」の前に差しはさまれる「休符。」は、その短さから8分休符だろうか。8分休符の記号からは惑星とその軌道を連想する。
すべては幻影だろうか。
苦しさも価値観も月の反射であり、実体はよく見えない(ないかもしれない)。
この隠秘の手つきは文字通りオカルトの曲といえるだろう。
参考
「ヨルシカ」公式サイト
https://yorushika.com/
https://yorushika.com/news/detail/11685
webムー編集部
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