生命はビッグバン直後に誕生した!? 宇宙には人類の“95億年先輩”が存在する可能性
すべての始まりとなるビッグバンによって生まれた宇宙だが、最初の生命が誕生したのはいつなのだろうか。新たなシミュレーションによれば、宇宙に生命が誕生したのは、ビッグバンから“たった3億年後”であるという
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3月14〜20日にかけて世界を騒がせたオカルト・考古学・民俗学などの最新不思議ニュースから、超常現象情報研究所と編集部が厳選!
『東京新聞』日曜版に「ブッダを探して」を連載する草薙龍瞬は、3月16日付紙面で、ミャンマー国立仏教大学で卒業試験に臨んだ経験を語る。設問の中には、後世の付加や脚色が含まれていることが通説となっている教典の解説や、輪廻転生はスティーブン・ホーキングも認めた真理だとする論文、さらには現世の苦しみと前世の業を線で結ぶ問題などが出た。草薙は自分が信じていないことを答として書くかどうか悩んだが、結局卒業を選んだと述べる。
https://kusanagiryushun.blogspot.com
3月16日付『毎日新聞』朝刊「迫る」は、万有引力の発見者ニュートンの犯罪捜査官としての側面や錬金術への関心を紹介。1969年、ニュートンはイングランドの貨幣や紙幣を製造・管理する王立造幣局監事に就任するが、当時の造幣局監事は偽金作りの操作責任者となっており、ニュートンはさまざまな捜査手法を駆使して有名な偽造職人ウィリアム・チャロキーを有罪に追い込んだ。また、錬金術の研究も行っており、彼の死後の毛髪からは、錬金術で使用される水銀が検出された。
https://mainichi.jp/articles/20250315/k00/00m/030/093000c
3月14日付『東京新聞』夕刊「歴史を旅する」は、戦国時代に軍配者を輩出した足利学校について解説。軍配者とは戦国武将に仕えた軍師のことで、占いにも優れており、僧侶や修験者、陰陽師などが務めた。その軍配者の養成校が足利学校で、地獄にも出入りしたという小野篁(おのの たかむら)創建との伝説もあるが、現在は足利氏の祖先が創建した学問所を関東管領の上杉憲実が再建したという説が有力となっている。本来は儒教を学ぶ学校だったが、戦国時代には易学にも重点が置かれ、江戸時代には年ごとの吉凶を占った占いを幕府に提出していた。
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/742186
南山大学、名古屋大学及び九州大学の研究チームが、弥生時代前期の遠賀川式土器の三次元データを大量に解析し、この型式の土器の拡散ルートを証明した。遠賀川式土器は九州や西日本で広く発掘されており、九州北部から瀬戸内海、日本海に沿って拡散したのではないかと考えられていた。チームは出土した土器の破片をつなぎ合わせて復元し、レーザースキャナーを使って縦・横・高さの三次元データを約500個分集め、くびれや丸みを数値化して分布を解析。その結果、同じ特徴を持つ土器が日本海と瀬戸内海の2つのルートで拡散したことが裏付けられた。農耕文化も土器と連動して同じルートで拡散した可能性がある。3月15日付『毎日新聞』夕刊「土器の形を数値化したら」に関連記事。
https://mainichi.jp/articles/20250315/dde/001/040/027000c
3月16日付『朝日新聞』朝刊別冊「GLOBE+」は、名古屋大学デジタル人文社会科学研究推進センター所長を務めるエジプト考古学者の河江肖剰を特集。中学時代のテレビ番組で古代エジプトに興味を抱くが、高校時代は古武道に熱中。大学受験に失敗したのを機に19歳で単身エジプトに渡って観光ガイドとして働く一方、各地の遺跡を独自に調査し、本や資料を読み漁った。勤めていた会社から支援を受けて26歳でカイロ・アメリカン大学に入学後、ピラミッド研究の第一人者マーク・レーナーの発掘チームに加わり、区画発掘責任者に任命された。2006年には日本人研究者による、ギザの墳墓のレーザー3D計画にも参加。2019年には、3大ピラミッドの精密な3D計測データを作成し、このデータを使った映像が特別展「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」でも使用されている。
https://dot.asahi.com/articles/-/251040
3月14日付『朝日新聞』朝刊「扉」は、高速電波バーストの研究について紹介。高速電波バーストとは、一瞬だけ光って消える電波パルスのことで、2007年に米ウエストバージニア大学のダンカン・ロリマー教授が、オーストラリアのパークス天文台がとらえた観測データから発見した。その発生源は30億光年彼方にあり、太陽が数か月に生み出すのと同じエネルギーが一瞬で発生していた。一瞬しか光らないため検出が難しいが、2013年に高精度の機器が導入され、4例の高速電波バーストが検出されている。その発生源としては中性子星、白色矮星、超巨大ブラックホールなどが考えられるが、最近では「マグネター」と呼ばれる磁力の強い中性子星で超巨大地震が起きて発生するという説が有力らしい。
https://www.asahi.com/articles/AST3F10CST3FPLBJ007M.html
名古屋大学と京都大学などの研究チームは、計算と実験の結果、太古の地球は酸化鉄の微粒子で緑色だったという説を述べた。太古の地球の海には鉄イオンが大量に漂っており、鉄イオンが青い光や紫外線を、海水が赤い光を吸収するため、当時の海は緑色をしていたと推定される。チームは古代の海の環境を再現し、実際に緑に見えることを確認した。この環境で、緑の光を吸収して光合成を行うシアノバクテリアが海中の鉄を酸化し、鉄が沈殿したため海は青く変化したという。3月16日付『東京新聞』朝刊「フロンティア発」が関連記事を掲載。
羽仁 礼
ノンフィクション作家。中東、魔術、占星術などを中心に幅広く執筆。
ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)創設会員、一般社団法人 超常現象情報研究センター主任研究員。
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