迫る南海トラフ地震、切り裂きジャックのDNA、幻の古代都市、ほか今週のムー的ミステリーニュース

文=羽仁礼

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    1月10日〜16日にかけて世界を騒がせたオカルト・考古学・民俗学などの最新不思議ニュースから、超常現象情報研究所と編集部が厳選!

    爬虫類人間の頭

     1月15日付『読売新聞』夕刊「辛酸なめ子のじわじわ時事ワード」は、クウェートのバーラ1遺跡から、レプティリアンのような頭部像が出土したことを紹介。バーラ1は紀元前6500年頃から紀元前3500年頃までメソポタミアで栄えた先史文化の遺跡で、問題の頭部像は7000年以上前のもので、昨年の発掘で見つかった。メソポタミアでは他にもトカゲのような顔をした像が見つかっており、辛酸なめ子は、レプティリアンが文化の形成に関与したのではないかと述べる。

    https://web-mu.jp/history/51002/

    切り裂きジャックのDNA

    切り裂きジャックの被害者の子孫である女性。検死審問を求めている。 画像は「Daily Mail」より引用

     1月15日付『産経新聞』朝刊「英『切り裂きジャック』身元特定か」は、19世紀末にロンドンに現れた連続殺人鬼「切り裂きジャック」のものと思われるDNAが発見されたと報道。「切り裂きジャック」は1888年8月から11月にかけて、5人の女性を殺害した連続殺人鬼であるが、その正体は未だ判明していない。今回民間の研究家のラッセル・エドワーズが、被害者の一人が身に着けていた血痕付きのショールを競売で入手し、専門家にDNA鑑定を依頼したところ、当時容疑者の一人とされたポーランド人理髪師アーロン・コスミンスキーのDNAが見つかったという。被害者の子孫は政府に法律問題を助言する法務長官に審問の再開を要請した。

    https://www.sankei.com/article/20250114-OGMYGJSUUFL5XLE2Z45SG3AQWQ/

    迫る南海トラフ巨大地震

     政府の地震調査委員会は15日、南海トラフ沿いでM8~9の地震が30年以内に起こる確率を、これまでの70~80%から80%程度に引き上げたと発表した。発生確率は過去の地震の発生間隔や直近の地震からの経過年数などから計算し、毎年少しずつ高まる。今回も毎年の数値の変化に伴って見直しが行われたもので、何回トラフ震源域に特異な現象がみられているわけではない。1月16日付朝刊各紙が報道。なお南海トラフ地震の関連で、1月15日付『産経新聞』朝刊「南海トラフ想定陸海空自が訓練」は、陸上自衛隊の災害対処訓練「南海レスキュー2024」が13日から17日まで実施されたことを報道。

    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250115/k10014694011000.html

    富士山噴火でどうなる

     気象庁は富士山などの大規模噴火を想定し、火山灰の量やエリアを広域に予測する降灰予報を導入する。14日には予測情報のあり方を議論する有識者検討会が初会合を開いた。有識者検討会は、予測情報の技術的、具体的な内容、たとえばどの程度の降灰が予想される場合に警報を発表するか、などを詰めるもので、全国の火山が予報の対象となる。2024年度中に報告書を取りまとめ、4月以降に公表する予定。1月15日付『日経新聞』朝刊「富士山降灰広域に予報」及び同日付『東京新聞』朝刊「火山灰予測新情報を検討」に関連記事あり。

    https://www.jma.go.jp/jma/kishou/shingikai/kentoukai/2025kouhai/kouhaikentoukai.html

    幻の古代都市「スワンナコムカム」

     1月15日付『日経新聞』朝刊「グローバルウォッチ」は、ラオス北部ボケオ県のメコン川の底から見つかった仏像や金銀製品と、ラオスの伝承に残る失われた都市「スワンナコムカム」の関連を指摘。2024年3月、タイ国境のメコン川の川底から一体の仏像が見つかったことをきっかけに発掘が行われ、仏像約200体や金銀の宝飾品など900点以上が見つかった。ボケオ県には、ラオス語で「黄金のランタンの街」を意味する古代都市「スワンナコムカム」の伝承が残っており、発見された遺物がこの古代都市と関係する可能性もある。

    https://www.nikkei.com/article/DGKKZO86059600V10C25A1EAC000/

    月着陸に再挑戦

     日本の宇宙新興企業アイスペースの月着陸船「レジリエンス」が15日、アメリカ、フロリダ州のケネディ宇宙センターからスペースX社のロケットで打ち上げられた。同社は2023年春、民間企業として世界初の月面着陸に挑戦したが失敗、今回は2機目の打ち上げとなる。レジリエンスは予定の軌道に投入され、5月末頃にも月に到達して、日本の民間企業として初の月着陸に挑む。着陸後は月面探査車「テネシアス」などで月の砂や石を採取する予定。1月16日付朝刊各紙で報道。

    https://www.sankei.com/article/20250115-EDNQZNZPLJKWDM7BS4IBENKNY4/

    羽仁 礼

    ノンフィクション作家。中東、魔術、占星術などを中心に幅広く執筆。
    ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)創設会員、一般社団法人 超常現象情報研究センター主任研究員。

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