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食糧危機の対策として「昆虫食」がたびたび話題になるが……はたして、それを受け入れる未来はありなのか? サイエンスライターが回避策を提案!
食べるものがないからといって、虫を食べたいか? という話だ。地域の食文化としてはあるが、主食とはいえない。戦時中でさえ、日本人は虫は食べなかった(マンガ『はだしのゲン』でイナゴを捕まえて焼いて食べるシーンがあるが、あくまで例外中の例外である)。
戦争や経済問題がなくても、早々に食糧危機は起きると警告する人たちがいる。特に某商社が強く主張しているのがタンパク質クライシス、タンパク質不足だ。中国を見ればわかる通り、国が豊かになれば国民はより多くの肉を食べ始める。現在の新興国がこのままのペースで肉の消費を増やし、それに合わせて人口も増えたとすれば、大量の牛豚鶏を飼わなくてはいけなくなる。
国連の予想では世界人口は2030年に85億人、2050年に97憶人。その人口に必要なタンパク質量を計算すると、2050年には2005年(世界人口65億人)の2倍のタンパク質が必要になるのだそうだ。
ところが畜産はそんなペースでは増産できない。土地がない上に現在の穀物の生産量では牛豚の飼料を補えなくなる。
このタンパク質の需要と供給のバランスが崩れるのが早ければ2030年ごろ、遅くとも2050年と言われている。
これをタンパク質クライシスと呼び、そうなる前に現在の家畜に頼るタンパク質を見直そうというのだ。
そこで昆虫あるいは大豆などの植物をタンパク源として利用し、不足分を補うべきだという。2013年、国連食糧農業機関(FAO)が『食品及び飼料における昆虫類の役割に注目する報告書』を発表、世界的に昆虫食に注目が集まった。
たしかにタンパク質源として見れば、昆虫は非常に優秀だ。
タンパク質含有量は50~60%の牛肉や豚肉と比べて、60~70%(バッタやコオロギの場合)と遜色なく、何より飼育にかかるコストが桁違いに低い。
環境負荷は牛豚に比べて桁違いに低い。FAOによれば、ヨーロッパイエコオロギの肉(タンパク質換算)1キロを養殖する際に必要な飼料は豚肉の約4分の1、牛肉の12分の1。地球温暖化ガスの排出量は豚の50分の1、牛の2000分の1である。
タンパク質源として優れ、環境にもやさしい。意識を高く持てば、こんなに素晴らしい食べ物はない。
しかし言わせてもらえば、人間は栄養で食事をするわけではない。貧乏人は虫でも食べてろってことか? と私は冷ややかに眺めている。
私は昆虫食を何度も食べたが、正直言って虫はおいしくない。エビのようだという人はいるが、食べ比べてみなさいよ、ブラックタイガーがいかにおいしいかわかるから。おいしいかなと言えるのはセミの幼虫とバッタぐらいで、それもあくまで珍味の範疇であって、焼き鳥があればそっちを食べる。
それに、だ。虫を食べた後にキスしたいか? 彼女や彼の歯の間にコオロギの足が挟まっていたりするのだ。最悪のデートだ。
ではどうするか。虫を養殖や畜産のエサに使う。ハエの幼虫、釣りでエサに使うサシ、いわゆるウジを魚などのエサにするのだ。
株式会社ムスカは飼料用のハエを養殖しているベンチャーで、同社のウジの粉末をタイの養殖に使ったところ従来の魚粉飼料に比べ、鯛のサイズが40%も増加、しかも抗生物質をほとんど使わずに済んだという。ウジが病原菌を抑える消化酵素を持っているため、それを食べた魚も病気になりにくいらしい。
現在、畜産や農業肥料への使用も研究中で、エサを虫に変えるだけで生産量が上がり、薬剤を使わずに済むなら、こんなにいいことはない。しかもハエだからエサは生ごみや糞尿であり、完全なエコサイクルが出来上がる。
人間に虫を食べさせる前に、食糧危機に対してやれることは山ほどあるのだ。
久野友萬(ひさのゆーまん)
サイエンスライター。1966年生まれ。富山大学理学部卒。企業取材からコラム、科学解説まで、科学をテーマに幅広く扱う。
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