往生要集などに基づく、死後のガイドブック『地獄の解剖図鑑』

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    知っておきたい地獄のビジュアルガイド。

    この世で学ぶあの世の歩きかた

    「地獄のような仕事量」など、日常生活で使うことも意外と多い単語「地獄」。しかしカジュアルに使ってしまうわりに、そこがどんな場所で、なにをしたらこんな罰が待っていますと詳しく説明できる人はそんなに多くはないのでは。
     エクスナレッジから発売された『地獄の解剖図鑑』では、そんな知ってるようで知らない地獄がイラストつきでじっくりと解説されている。「往生要集」に基づいた八大地獄をはじめ多種多様な責め苦が待ち受ける地獄を知れば、現生の過ごし方も変わろうというもの。小動物を殺したり、弱いものいじめをしたものはグツグツと沸騰した糞尿の池におとされて熱さと臭さに苦しめられる罰をうける。生前に不正をして蓄財したものは、おそろしい地獄の虫に体を食い散らかされることになる。「地獄の責め苦」はほんとうに地獄だったんだ……。
     地獄だけでなく極楽の情報も載っている、生きてる間に知っておきたいあの世のガイドブックだ。

    『地獄の解剖図鑑』
    (大角修 著、地人館 編集、ほしのちなみ イラスト、1,800円+税、エクスナレッジ)
    https://www.xknowledge.co.jp/book/9784767833224

    webムー編集部

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