夢に現れる謎の男「THIS MAN」は実在する! 偶然と陰謀の間に生じた怪現象
2009年ごろ、ネット上で話題となった夢に現れる男「THIS MAN」。なぜ世界中の人々の夢の中で同様の現象が起こったのか。 いまだ普遍的に起こる怪現象を改めて考察していく。
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文=大槻ケンヂ イラスト=チビル松村
webムーの連載コラムが本誌に登場! 医者から「オカルトという病」を宣告され、無事に社会復帰した男・大槻ケンヂの奇妙な日常を語ります。
昭和の昔はオカルトをピックアップしたテレビ番組がかなりの数あった。よく観ていたのは『木曜スペシャル』『水曜スペシャル』である。前者は矢追純一プロデューサーによるUFO特集や、一部陰謀論のネタ元にその後なった「第三の選択」の紹介、そしてユリ・ゲラーの登場など昭和オカルト少年にはたまらない内容であった。後者はなんといっても早過ぎたフェイク・ドキュメンタリー「川口浩探検隊」の大活躍にしびれたものだ。
俳優・川口浩を隊長に未開の地を冒険するこのシリーズ、個人的には87年7月に放送された「謎の原始猿人バーゴンは実現した! パラワン島奥地絶壁洞窟に黒い野人を追え!」の回の衝撃がありすぎてトラウマとなっている。フィリピンのパラワン島に秘かに生棲すると現地の伝説にある幻の猿人バーゴンを捜して川口浩探検隊がジャングルに分け入るのである。壮絶な旅の末についに彼らは猿人バーゴンを発見する! それどころか、「バーゴンは飛ぶ!」「バーゴンは走る!!」といった感じのセンセーショナルなナレーションをつけてバーゴンの姿をクリアーにカメラに捉えてみせたのである。
しかし、そのバーゴンは明らかに、そこらへんの兄ちゃんに腰ミノを巻かせただけのただの人間だったのである。なんだったら現地で暇そうにしてる若者に「ちょっと君、バーゴンやってくれるかなぁ」とスタッフが頼んだのかもわからない。子供ながらに「騙すのはいいんだけどさ、もうちょい……原始猿人に寄せようよそのアンちゃんを」と思ったものである。今となってはそのパチモノ感が愛おしい。
★この続きは二見書房から発売の書籍「医者にオカルトを止められた男」でお楽しみください。
https://www.futami.co.jp/book/6281
(月刊ムー2024年10月号より)
大槻ケンヂ
1966年生まれ。ロックミュージシャン、筋肉少女帯、特撮、オケミスなどで活動。超常現象ビリーバーの沼からエンタメ派に這い上がり、UFOを愛した過去を抱く。
筋肉少女帯最新アルバム『君だけが憶えている映画』特撮ライブBlu-ray「TOKUSATSUリベンジャーズ」発売中。
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