海坊主からアマビエまで…! 萩博物館『海の妖怪展 百鬼夜航のミステリー』開催中

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    体験型展示で海の妖怪をクエストせよ!

    目指せ!海の妖怪博士

     島国日本には海の怪異・妖怪のいいつたえが山ほどあるが、山口県の萩博物館では現在、そんな海の妖怪にフィーチャーした「海の妖怪展 百鬼夜航のミステリー」が開催されている。海坊主、さざえ鬼といったメジャーどころはもちろんのこと、萩のご当地妖怪タキワロや、今や押しも押されもせぬ人気者の地位を不動のものにしたあの予言妖怪・アマビエなど、50種類ちかい海の妖怪たちが集結している。

     ビジュアル面では、瑞龍寺(大阪)につたわる人魚のミイラと河童のミイラの同時公開が実現。そんなスター級ミイラに負けないミステリーオーラを放つ、ご当地萩のお寺が所蔵する「大蛇の頭」にも注目だ。
     また、展示では入場時にお札をもらい、館内の「秘密の印」を探すという体験・体感型のギミックも仕掛けられている。ゲーム感覚で展示をめぐっているうちに、いつの間にかあなたも「海の妖怪博士」になってしまうかも?

    会場には謎の仮面男が出没!?

     ところで、萩博物館は公式SNSでも「海の妖怪展」の情報発信をしているのだが、その内容がなんともミステリアスで話題を呼んでいる。

     海の妖怪展では、会場に入るためには妖怪たちに対抗するため「反閇(へんばい)」を踏まなければならなず、船幽霊ゾーンでは底の抜けたひしゃくを持って進まなければならないのだという。反閇とは、かつて陰陽師たちが行っていた、特殊な足踏みによって邪気を封じる呪法。そして底の抜けた柄杓は、船幽霊に遭遇してしまったときに命をまもるためのまじないのようなものだ。まさにリアルに呪術・呪法を体験・体感できる非常に興味深いギミックだが、それにしてもこの令和の世に、反閇を踏める博物館が誕生してしまうとは……!

     そして何よりも、どこかでみたことのあるあのお面をつけた人物はいったい何者?
     気になるポイントばかりの展示は、9月23日(月・祝)まで。

    見覚えのあるあのお面。舞楽にも用いられる歴史ある面だ。(スタジオジブリ公式サイトより)

    海の妖怪展 百鬼夜航のミステリー
    会場:萩博物館 企画展示室・人と自然の展示室(山口県)
    会期:9月23日(月・祝)まで
    料金:大人700円、高校・大学生400円、小中学生100円

    詳細は公式サイトから https://www.city.hagi.lg.jp/hagihaku/event/202407_summer/index.html

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    webムー編集部

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