日本最古の肝試しをやってのけた意外な人物とは!? 今週のムー的ミステリーニュース7選!

文=羽仁礼

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    8月1日~8月8日に世界を騒がせたオカルト・考古学・民俗学などの最新不思議ニュースから、超常現象情報研究所と編集部が厳選!

    UFOで町おこし

    『読売新聞』は、8月7日付朝刊より宇宙関連の連載「宇宙へ」を開始。第1回は「『文献にUFO』町おこし40年」の副題で、石川県羽咋市にある「コスモアイル羽咋」を紹介。町おこしの中心となった高野誠鮮が、地元の文献にUFOらしき記述を発見し、1990年の「宇宙とUFO国際シンポジウム」開催、アメリカやロシアから本物の宇宙船を入手した経緯も語る。関連で、福島市にある「UFOふれあい館」にも触れる。コスモアイル羽咋、UFOふれあい館のどちらもムーと協力関係にある。

    https://www.yomiuri.co.jp/life/20240806-OYT8T50049/

    三島由紀夫とUFO

     8月3日付『朝日新聞』夕刊「小泉信一の昭和怪事件」は、前回に続き昭和のUFO事件に触れる。今回はアーノルド事件の概要からはじめ、「日本空飛ぶ円盤研究会」の結成と、三島由紀夫がその会員で、会員番号12番だったことも紹介。埼玉県飯能市に住む一家を主人公とした三島の小説「美しい星」にも触れ、その飯能市近くの毛呂山で1981年に起きたUFO事件にも触れる。

    https://www.asahi.com/articles/DA3S16002253.html

    死後の世界を描いた絵画

    河鍋暁斎「地獄極楽めぐり図」。田鶴、阿弥陀如来、閻魔大王らが宴会を楽しんでいる。(1869〜1872)

     8月4日付『読売新聞』朝刊「美の粋」では、死後の世界を描いた絵画として河鍋暁斎「地獄極楽めぐり図」と「熊野観心十界曼荼羅」を紹介。「地獄極楽めぐり図」は、東京、日本橋にあった小間物問屋の娘・田鶴の1周忌に向けて描かれた40枚の画帖で、臨終の場面から地獄などを巡り極楽往生するまでが描かれる。「熊野観心十界曼荼羅」は、熊野比丘尼と呼ばれる女性たちが各地でこの図の絵解きを行ったもので、人間の人生や死後の世界を描き、全国に60点ほど残る。

    https://www.tokyo-np.co.jp/article/251156

    大物芸人の「最も怖かった話」

     『週刊文春』の連載「上沼恵美子の人生”笑”談 白黒つけましょ」は、8月15/22日号で、上沼がこれまでに経験した「最も怖かった話」を明かした。上沼が関西のとある温泉地に総勢6人で訪れたとき、タクシー乗り場に向かう途中、マネージャーと話していたつもりが、そのマネージャーはもうタクシー乗り場にいた。さらに、上沼と姉以外の4人が宿泊していた部屋にはベッドが4つあったが、ホテル側はなぜかエクストラベッドを入れると言い張った。すると深夜、その4人が上沼の部屋に飛び込んできて「部屋に誰かいる」と訴えた。上沼が見に行くと、輪郭がぼんやりした女性がベッドに座っていたという。

    https://bunshun.jp/denshiban/series/上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ

    日本最古の肝試し

     8月5日付『日経新聞』夕刊「なるほど!ルーツ調査隊」によると、肝試しの最も古い例は平安時代の歴史書『大鏡』にあり、このとき藤原道隆、道兼、道長の三兄弟が花山天皇から深夜に内裏の人気のない建物に行くよう命じられ、道長だけがやってのけたという。平安末期の『今昔物語集』にも、鬼が出るというお堂に一晩泊まる話があり、戦国時代の「百物語」にも触れる。

    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD269WX0W4A720C2000000

    最小の人類化石

    フローレス原人の上腕骨。画像は「東京大学総合研究博物館」より引用

     東京大学総合研究博物館の海部陽介教授らの国際研究チームは、身長約1メートルという、これまでで最小の成人人類の上腕骨が見つかったことを発表した。化石はフローレス原人のもので、インドネシアのフローレス島にある約70万年前の地層から2013年に発見され、少なくとも4人分の歯や下顎など10点の中にあった。フローレス原人の骨は2003年、約6万年前の地層から初めて発見されたが、今回の発見はすでに70万年前に小型化していたことを示すものとなる。8月7日付朝刊各紙に関連記事あり。

    https://mainichi.jp/articles/20240806/k00/00m/040/153000c

    古代エジプト書記官の新事実

     チェコのプラハ国立博物館のペトラ・ブルクネル・ハベルコワとカレル大学のベロニカ・ドゥリコフらは、紀元前2700年~2180年にかけてエジプトのアブ・シール遺跡に埋葬された聖人男性69人の人骨のうち、書記官30人の人骨を特定して他の人骨と比べた。すると、関節がすり減るなどの変化の傾向が見られた。変化がみられたのは顎や右肩、右親指や膝、脊椎などで、あぐらをかいたり片膝を立てた状態で長時間座ったりペンを握り続けたためと思われ、古代エジプトの書記は関節痛の発症率が高かったと推定される。8月7日付『朝日新聞』夕刊「古代エジプト書記官関節痛持ち?」に関連記事。

    https://www.asahi.com/articles/DA3S16005295.html

    羽仁 礼

    ノンフィクション作家。中東、魔術、占星術などを中心に幅広く執筆。
    ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)創設会員、一般社団法人 超常現象情報研究センター主任研究員。

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