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ティンカーベルやドワーフのような姿でイメージする「妖精」だが、メキシコには「魔女」姿の妖精も飛んでいる。現地オカルト研究者にインタビュー!
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「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
サンドラ・ローレンス 著
美麗な図版が魅力の、樹木の秘密に迫る一冊
森。それは食糧や燃料の確保といった、人々の実用的な目的を満たす資源の宝庫であると同時に、また聖域であり、この世ならざるものの棲み家であり、異界への入り口でもあった。森の住民たる樹木は、全世界で聖なるものとして尊ばれ、崇拝の対象となってきた。
本書は、そんな森と人間との関わりを、今改めて再考するための、好個の手引書。著者によれば、「民間伝承と木々を知る喜びの食前酒」にして「木の民俗というすばらしい底なし沼への入口」である。
全50種におよぶ世界の巨木、神木を厳選し、それぞれの木にまつわる神話や伝承から、本草学的効能、物語、関連する呪術にいたるまで、紙幅の許す限りの情報がこれでもかと詰め込まれている。
英国王立キューガーデンズ所蔵の美しい植物画を中心に、美麗な図版が全ページを彩っているのも本書の魅力。この図版を眺めるだけでも、価格相応の価値がある。まさに、ずっと手許に置いておきたい、極上の博物誌に仕上がっている。
著者であるサンドラ・ローレンスは、ロンドン出身の作家兼ジャーナリストで、これまで本欄で採りあげたことはないが、いくつかの歴史書を上梓してきた。
本書の姉妹編として、同じ版元から『魔女の庭 不思議な薬草事典』および『魔女の森 不思議なきのこ事典』も出版されている。あわせてご覧いただきたい。
(月刊ムー 2024年7月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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