令和の「学校の怪談」の意外なオチとは? 『全国小学生おばけ手帖 とぼけた幽霊編』
時代とともに怖い話も変化するのだ。
記事を読む
「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
水沢隆広 著
心霊や死後の世界について、幽霊に直接質問
本書の著者である水沢隆広氏は、生来のオカルト好きが高じて、タレントの島田秀平氏のYouTube番組「島田秀平のお怪談巡り」で体験談を語るまでになった人物。本書は、同番組で2023アワードを受賞した「幽霊インタビュー」に、番組では語られなかった衝撃の情報を加えて書籍化した「完全版」である。
今から20年ほど前、当時まだ20代だった著者は、体調不良で寝込んでいたときに驚くべき体験をする。何と知らない間に、足下にふたりの「おじさん」が立っていたのだ。その「おじさん」は、ほぼ人間そのものに見えたのだが、そのうち、著者は彼らが「幽霊」であることに気づく。
常人ならば、イキナリ目の前に幽霊が出てきたら卒倒してしまいそうなものだが、ここでオカルト好きの血が騒いだ著者は、何とその幽霊に対して、日ごろから疑問に思っていた心霊や死後の世界について、あれこれと質問を始めてしまう。
すると親切な「おじさん」は、著者の疑問に、ことごとく答えてくれたのである。特に、「浮遊霊」だの「オーブ」だのといったオカルト用語を使って質問する著者に、当の幽霊がそんな言葉は「知らない」というのが、妙に面白かった。
なお、本書には出版社名がないが、それは本書がオンデマンドの個人出版本だからである。アマゾンなどで購入できる。それにしても、個人がさまざまな形で情報発信ができる、何ともよい時代になったものだ。
(月刊ムー 2024年6月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
関連記事
令和の「学校の怪談」の意外なオチとは? 『全国小学生おばけ手帖 とぼけた幽霊編』
時代とともに怖い話も変化するのだ。
記事を読む
イギリスの古城に「悪臭を放つ幽霊」が住み着く! 恐れられつつ観光スポットとして話題に/遠野そら
心霊大国イギリスの古城には幽霊が出る。しかも、悪臭を伴って……
記事を読む
心霊写真はカメラに霊が憑依する現象だ!? 人魂がデジタルデータ内を移動する恐怖体験/久野友萬
読者は、心霊写真を撮ったことがあるだろうか。筆者はある。心霊スポットの取材をしていた時期に撮れた。奇妙な現象が何度か起きたが、中でも興味深かったのが人魂を撮った時のことだ。
記事を読む
重篤読者・大槻ケンヂが語る「ムー」熟読術/「エレクトリック ジェリーフィッシュ」リリース記念インタビュー
ムー愛読者であり、一時は「オカルトにのめりこみすぎて医者に止められた」過去を持つ重篤読者、大槻ケンヂ氏が、ムーPLUS初登場。ムーでの取材は約10年以上ぶりとなる。 ノストラダムスの大予言が外れた”ネ
記事を読む
おすすめ記事