初映像化の中国SF超大作『三体』はこう読み解け! 宇宙観が一変する量子のロマン
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中国SFの最高峰!
文化大革命時代の中国。尊敬する物理学者の父を惨殺された科学者・葉文潔は、絶望のなか宇宙にむけて一筋のメッセージを放つ。それが、すべてのはじまりだったーー。
異星人「三体人」と地球人類との壮大な攻防の歴史を描き、発表されるや世界中で大ヒット、シリーズ累計2900万部というとんでもない数字を叩き出したモンスター級SF大作『三体』が、ついに文庫化された!
地球とはまったく異なる過酷な惑星環境のなか、独自の文明を発達させた「三体人」たちの社会や、もはやおとぎ話を読んでいるのでは? と思えてくるような彼ら三体世界の科学技術の描写はそこだけを抜き出してもスリリングで最高の読み物といった趣があるが、圧倒的優位にある三体人たちに抗う地球人類の作戦や、刻々と迫る“対決の時”に向けた人々の生き様など、本作はとにかく、読んでいてまさに息つく暇がない。
「なぜ地球外知性体と出会うことがないのか」という宇宙科学始まって以来の大きな疑問にひとつの仮説を提唱した「暗黒森林理論」など、エイリアン・UFO遭遇事件を追ううえでも示唆に富むテーマがちりばめられた本作、「ムー」ファンには必読の書といっても過言ではないかもしれない。
この3月にはNetflixでドラマ配信もスタートし、未読の向きは履修するのに絶好のタイミングだ。
『三体』(劉慈欣=著、大森望,光吉さくら,ワン・チャイ=訳、立原透耶=監修、税込1,210円、ハヤカワ文庫SF)
webムー編集部
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