1855年「悪魔の足跡」事件の未解決ミステリー! 一夜にして出現した全長260kmの奇怪な痕跡
悪魔が通ったのか――。大雪の翌日、一夜のうちに不気味な足跡が260キロもの距離にわたって刻まれていた。雪が積もった誰もいない深夜、ここぞとばかりに悪魔が大手を振って闊歩していたのだろうか。
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ゲーム雑誌「ファミ通」とのコラボで ムー的ゲームをお届け! 今月は宗教色の強いサイコロジカル・ホラー作品。
神を信仰し、聖書の教えを語るのが教会の聖職者。だが、今回ご紹介するホラー・アドベンチャー作品『Glay Dawn』では、あなたが追体験するのは、とある少年殺しの罪に問われ煩悶する神父の精神的な旅路だ。
数多のホラーゲームが神話や宗教をフレーバーとして作品背景に使ってきたが、『Glay Dawn』における宗教テーマは、そういったフレーバーとしてエッセンスをひとたらししたような作品群とは一線を画し、まさに血肉そのものとして息づいている。本作は近年まれにみるほどに宗教色の強いサイコロジカル・ホラー作品として、稀有な輝きを放っているといえよう。
舞台は1920年代のイギリス。殺人という最大の禁忌を犯したのは、自分なのかもしれない、といった疑念にさいなまれる神父は、トランス状態となり、東欧はルーマニアの光景を見せる奇妙な幻視を垣間見る。
そんななかで、神の幻影と悪魔の憑依のあわいをさまようかのような神秘体験へと没入していくこととなる。
美しい自然や牧歌的な風景と、煉獄のごとき血なまぐさい光景が神父の罪の意識を契機に入り乱れる本作は、東欧の非常に美麗かつユニークなビジュアルで表現される。聖書や聖水といったキリスト教のアイテムで己の信仰を揺さぶる悪魔的なビジョンやささやきに抗いながら、真実を求めて進んでいく――ゲームでしか描けないインタラクティブな信仰告白だけに、ぜひ実際にプレイすることで"悪魔"とは何かを感じていただきたい作品。
(本作のムー民度 ★★★★☆)
Steam 2,050円 配信中
(「月刊ムー」2023年12月号より)
藤川Q
ファミ通の怪人編集者。妖怪・オカルト担当という謎のポジションで、ムーにも協力。
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