ハロウィンの起源は「古代ケルトの大晦日」! その日は妖精たちが現れやすい!?/魔女が教えるハロウィン 第1回
日本を代表する魔女にして魔術師・ヘイズ中村氏が、ハロウィンについて指南する集中連載! 第1回は、「そもそもハロウィンとは何か」がテーマです。
記事を読む

「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
ジョーゼフ・キャンベル 著
アーサー王神話と聖杯伝説に関する講演等を集成
ジョーゼフ・キャンベル(1904-1987)といえば、20世紀を代表する比較神話学・比較宗教学の泰斗。
世界各地の神話の比較を通じて、全人類に共通する精神性を探究、『千の顔を持つ英雄』『神話の力』そして最高傑作とされる『神の仮面 西洋神話の構造』など、不朽の名著の数々で知られる。
生前のキャンベルはそうした著作以外にも、精力的に講義や講演を行っており、それらは現在、ジョーゼフ・キャンベル財団のアーカイヴに、音声記録として保管されている。
本書は、その膨大なコレクションの中から、特にアーサー王神話と聖杯伝説に関する講演等を集成し、編集したもの。
アーサー王伝説は、キャンベルがコロンビア大学大学院在学中に研究に取り組んだ、いわば彼の全学問の原点ともいえるテーマである。
新石器時代にさかのぼるアーサー王伝説の背景に始まり、神学と愛と吟遊詩人、聖杯の起源や円卓の騎士たちの冒険の意味など、まさに本書は、アーサー王ファンには堪えられない内容を満載している。
元が講演集ということで、語り口はソフトなのであるが、内容はハードそのものといえるだろう。なかでも、巻末に収録された補論『「災いの一撃」の研究』にいたっては、コロンビア大学に提出されたキャンベル自身の修士論文であり、まともに読みこなすには大学院レベルの知識が必要だ。

(2023年12月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
関連記事
ハロウィンの起源は「古代ケルトの大晦日」! その日は妖精たちが現れやすい!?/魔女が教えるハロウィン 第1回
日本を代表する魔女にして魔術師・ヘイズ中村氏が、ハロウィンについて指南する集中連載! 第1回は、「そもそもハロウィンとは何か」がテーマです。
記事を読む
大自然は妖怪だ!? 石川県立図書館「となりのモノノケ」展で妖怪の剥製も登場
ご当地×図書館でモノノケの「正体」に迫る……!
記事を読む
霊柩車、奉納物、一本足の神! 栃木県立博物館「“異”常の色・形」展
栃木県の博物館で「幻の一本足の神像」が出張公開中! 常とは異なる姿かたちのモノたちは、どのような思いを宿し、意味を与えられてきたのかを読み解くユニークな企画展。
記事を読む
拡大する大災害予言の影響、暗殺呼びかけ疑惑、ほか今週のムー的ミステリーニュース7選
5月15〜22日にかけて世界を騒がせたオカルト・考古学・民俗学などの最新不思議ニュースから、超常現象情報研究所と編集部が厳選!
記事を読む
おすすめ記事