高橋ヒロムがスプーン曲げに挑む!/”ヒロムー”プロジェクト&秋山眞人

構成=河上拓 撮影=我妻慶一

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    新日本プロレスJr.ヘビー級王者・高橋ヒロムがムー的な体験=ム者修行で超人レスラーを目指す「ヒロムー・プロジェクト」が本格始動! 肉体だけでなく精神力を鍛えるべく、超能力者・秋山眞人氏のもとを訪れ、「スプーン曲げ」を学ぶことに……。 もちろん腕力禁止! はたして念力だけでスプーンは曲がるのか?

    明治時代からの伝統・金属曲げ

    ――ヒロムさんに精神力を鍛えてもらうべく、「スプーン曲げ」を学びに来ました。
    ヒロム よろしくお願いします! ちょっと試したことはありますけど、きっちり「曲げる」気持ちで挑むのは初めてですね。

    指導者は超能力者の秋山眞人氏。

    秋山眞人(以下秋山) まずはスプーン曲げの歴史からお話ししていきましょうか。日本で印刷物として記録に残ってる資料は明治時代、桑原天然(くわはらてんぜん)という精神療法家で、催眠術の先生でもあった人の本『精神霊動』、これが記録での最古ですね。この本は僕の師匠のユリ・ゲラ-もコピーを送ってくれといったぐらい貴重な資料なんですが、ここに、「催眠術にかかった人が小指で金属製の火箸をこすったら、火箸が曲がった」と書いてある。
    ヒロム 催眠状態で超能力を使うんですか?
    秋山 当時の超能力実験っていうのはトリックがないように、一般の人を催眠術にかけて、「あなたは超能力者だよ」って言って、いろんなことやらせるっていうのが一般的だったんですね。
    ――その頃からトリックの有無が見る側の話題になっていたということですか?
    秋山 そうですね。このやり方はひとつの「危険術」として発展していく。堅い金属の棒が念じると曲がるとか、首で棒を曲げちゃうとかね。
    ――危険術というと、奇術、今でいうマジックのようなトリックがあるものですよね。明治以降はそちらが主流になっていったということですか?
    秋山 ここが難しいところで、危険術とか奇術、手品のなかに取り入れられていくんですけど、なかには本当に超能力で曲げるみたいな方法もある。そこの区別はもうこの頃から曖昧なんです。

    金属曲げの”術”が記録されている「精神霊動」。

    秋山 これは藤田勇の著書なんですけど……藤田勇っていうのは、陸軍中野学校を作った藤田西湖の作家名ね。 藤田は甲賀流忍術の継承者で若いときにじつはいろんな不思議実験をしていた人なんです。で、映画にもなった鈴木光司の小説『リング』、『らせん』のモデルになった、福来友吉博士っているでしょう?
    ――貞子のモデルと思われる高橋貞子や、貞子の母親のモデルと言われている御船千鶴子など、超能力者を実験した博士ですね。
    秋山 その福来博士の最後の実験台になった少年が藤田西湖なんです。
    ヒロム すごい話が飛び交っている……。じゃあ、彼も超能力者ということですか?
    秋山 そうですね。中野学校時代は教官としてスパイ教育に力を入れていて、『忍術からスパイ戦へ』って著書では「ひとりでも革命は起こせる。一国ぐらい念じれば滅ぼせる」って書いてる。
    ヒロム 国! 規模が大きいですね。
    秋山 そういうことに使っちゃだめだよね(笑)。で、彼の書いた本でもこうして取り上げているんです。
    ヒロム 大半が奇術的なものの中に、本物の超能力も混ざっているんですね。
    秋山 そこが問題でね。その後も奇術みたいなものものと、念じてまげる純正のスプーン曲げが地続きのまま伝わってきてしまった。スプーン曲げっていうと、簡単に聞こえるじゃないですか。それも原因のひとつだと思っているんですよ。
    ――たしかにスプーンは身近にあるものですし、なんとなくそう思われがちですね。こうして僕らが今日、ここに来た企画自体も、他の超能力と比べると、簡単なんじゃないかと思う気持ちがあったことは否定はできないですね。
    ヒロム 子供のころにやりますからね、曲がれ!って。

    念力には種類がある

    秋山 じつは念力には種類があるんです。3種類。まず生命体に関する念力。これは手かざしでやるもの。ジュナ・ダビダシュビリというロシアKGBの医療将軍でもある超能力者がいたんですけど、この人は死んだ動物の心臓を念力で動かすことができた。僕も本人と話しましたけど、その人がスプーンを曲げられるかというとそうでもないんですね。
    ――超能力者がみんなできるわけではない。
    秋山 で、2つ目が不安定物体に対する念力。たとえば燃えてる炎を伸ばしたり縮めたりできる人とか、ゴマを炊いて念じてると観音様の形になる人達。僕も一度「十字架になりますかね?」って言ったら、本当にきれいにトレースしたみたいな十字架が炎の中から出てきたことがあった。そのようなゆらぎやすい物体を使って何かをするのが得意な人がいる。水面に何か起こすとか、水を分けるとかね。でもこの人たちもスプーン曲げができる人はあまりいない。
    ヒロム 得意、不得意があるんですね。
    秋山 そして、3つ目は固定物体、ほぼ動かないものに対して、まったくわけのわかんないことを起こすっていう能力。これがスプーン曲げが含まれる念力です。とても難易度が高い。世の中では結構簡単に扱われてるんですが、純粋なスプーン曲げを毎回確実に起こすのはたいへんなことなんです。
    ――冷静に考えるととんでもなく不思議なことが起こってますからね。

    秋山 アメリカに空中浮遊がほんとにできるっていう祈祷師がいて、『超常現象の世界』っていうドキュメントフィルムにも出てるんですけど、川のそばで砂浜に火でサークルを描いて、そのなかで空中浮遊をやっている。たぶん、それは僕が観た限りトリックではないと思います。映像では途中で彼は泡を吹いて落ちて倒れて動けなくなるんですね。
    ヒロム 空を飛ぶとか宙に浮く念力もありますよね。
    秋山 それもありますね。空中浮遊が得意な人に会ったことがあるけど、「空中浮遊はできるけどスプーン曲げはできない」って言ってました。
    ヒロム 空を飛べちゃう人でもできない。複雑ですね!
    秋山 だからやっぱり、先天的な資質にもよるんですね。
    ――お話を聞いてるうちに、すでにまったく曲がる気がしなくなってきましたが、そろそろ始めましょうか(笑)。
    ヒロム やる前からめちゃめちゃハードルが上がってますけど、頑張ります!

    いざ、スプーン曲げ実践!

    秋山 大丈夫です。清田益章くんみたいに完全に折るのは難しいんですが、資質さえあれば少しなら曲げられるでしょう。今日はスプーンを用意していただいてるんですよね?
    ――はい、いくつか買ってきました。
    秋山 本来、純粋な念力を試そうと思ったら、同じスプーンを2~3本用意します。まず重ねて形が合ってることを確認して、ほぼ角度は同じだというのを明確にしておきます。そして、素の状態の比較用のスプーンを触らないで1本置いておく。

    ヒロム なるほど、あとでもう一度重ねれば曲がり具合がわかるんですね。
    秋山 この方法は僕が80年代ごろに提唱したんですが、この手法が広まると、手品師が比較用のスプーンをこっそり曲げたりするし、熱で曲がりやすいようにハンダで偽装したり形状記憶合金で作ったり……いたちごっこですよ。横から小さいドリルで穴を開けるっていうのもある。
    ――トリックを排除して超能力をやろうとしているのに、それをトリックに持ち込むとは(苦笑)。有名なマジシャンが広めた、力をかけずに曲げる方法もありますね。
    秋山 スプーンの首のあたりを持って、背筋を意識して引っ張る。テレビ番組だとその方法で、よく他の出演者に曲げさせるんです。重心に親指がかかってるんで、ものすごく楽に曲がる。だから曲げた本人も曲がった気になる。
    ――まさに奇術的なやり方ですね。
    秋山 でも、今回はそういったやり方ではなく、純粋にどれぐらい曲がるかをやってみるので、うまくいくかどうかはわかりません。
    ヒロム ガチですね!

    秋山 まず重心を持って……スプーンの重心のあたりは念力がこもりやすいんです。昔から祈祷する道具とか、念を込める道具などは、くびれた形に作られているものが多いんですよね。空海が使う独鈷(とっこ)もそう。人間の形に近づけているというのもあるのかもしれません。
    ヒロム 曲げるのがスプーンというのにも意味があるんですか。
    秋山 とりあえず、1本、スプーンを手に持ってください。僕はそのスプーンには手を触れません。
    ヒロム ドキドキします……!
    秋山 そして、やわらかいものをイメージしてください。金属は触ったら当然硬いんだけど、強く握れば硬さのイメージは頭に伝わっちゃうんですよね。だからやわらかく持つ。親指と、もう一本は中指でも人差し指でもどちらでもいいですから念力がこもりやすい重心のあたりを持つ。ただただ、これはやわらかいと思ってこすりながら……真夏に飴が溶けていくような、このスプーンは溶けていくんだ、やわらかくなってってるんだ……ってイメージを作っていく。
    ヒロム かたいものをやわらかく……難しいです。
    秋山 ぎゅっと握っちゃうよりは、指の感覚を開けて緩めながら、軽くこすったほうが曲がっていくイメージは持ちやすいかもしれません。そのまま5分ほど、こすってください。できれば念じる対象であるスプーンをじっくりと見ながらこすってください。
    ヒロム 見ることにも意味があるんですか?
    秋山 その物体のことを知れば知るほど曲がります。狐が人を化かすときも、化ける相手の毛穴の数を数えてたっていいます。

    起き得ないことを現実に引き込む

    ヒロム 曲がれーー!と強く念じてポキンと折れるようなイメージでした。
    秋山 残念ながらそういうことではないんですよ。昔、大田原治男さんっていう、数学者で能力者になった人とスプーン曲げの談義をしていたとき、大田原さんが念じた瞬間に、建物の前を通ってた船がドーンってひっくり返ったことがあるんです(笑)。

    ヒロム すごい力が!
    秋山 「いや、困ったなー、念力がもれた」って。
    ――怖いですね(笑)。
    秋山 「普段、確率的に起き得ないようなこと」、それを引き込むのが念力なんです。船がひっくり返るようなおおごとだけでなく、たとえばお店でウェイターが転んじゃうとかね。そういうことも起こりやすくなる。普通なら、スプーンは曲がらない、次の瞬間も曲がっていない。それをどう崩すかというゲームだと考えるといいんです。次の瞬間、スプーンはバラバラになるかもしれない。それは強い力で破壊することではないんですね。
    ヒロム 普通は「起き得ない」状態に意識で近づけていく。すべてイメージなんですね。ものすごい精神力の世界です!
    秋山 心理分析家のユングは、興奮した状態で家の中に飛び込んだ瞬間に、銀製のナイフが4つに折れたことがあるそうです。そのナイフをアメリカの超能力研究をやってる(ジョゼフ・バンクス・)ライン博士のところに「こういうことが起こるけども、学者としては近づきたくないな」っていう書簡と一緒に送っている。つまり、ユングは超能力があったけど、学者としては慎重だったんですね。ということで、大体、5分ぐらいは経ったかな。ちょっと見てみましょうか……。

    曲がった? 曲がってない?

    ヒロム 曲がった感じはないですね……資質がないんでしょうか。
    ――あっ、でもヒロムさんのスプーン、反り返ってませんか?
    秋山 うん、2ミリぐらいそってるでしょ。
    ヒロム ほんとだ!

    秋山 念力かけたスプーンってプレスされる前の状態に戻ろうとする。ゆるやかなカーブになるんです。逆にインチキで力で曲げたスプーンは一点を軸に曲がるんですよ。
    ――ちなみに僕のはびくともしてないですね……(汗)

    秋山 今のイメージを持って、もう少し続けてみましょう。
    ヒロム テレビで見てたスプーン曲げとはだいぶ違いますね。
    秋山 僕たちが昔、テレビとかの実験で取り組んだときは、スプーンを寒天の中に入れたり、針金で吊したりしていました。絶対に手で触れられない環境で曲げる。子供の超能力の育成をやってた頃は、試験管に密封したクリップが瞬間的につながる現象も発生しました。
    ヒロム 不可能に思えることを起こすにはイメージが重要なんですね。なんか少しわかってきた気がします!
    秋山 気を抜いて簡単に曲がるイメージをふわっと持ってたほうがいい。念って、やわらかく、かすかに淡く念じるものがいちばん強い。合気道のように、こちらが力を一瞬かけてからふっと気を抜くと、バタンとひっくり返る。
    ーーつい、かめはめ波みたいなのをイメージしちゃうんですが、本当はもっとやわらかいんですね。
    秋山 ヒロムさんも経験あると思いますが、体をぶつけあうアスリートってそういう瞬間があるでしょう? うまくいったな、とかうまくできたなって瞬間、振り返ると異常に集中できていた状態では、科学的にはわからない奇跡がたびたび起こる。昔から武術の達人とか瞑想の達人が言ってる「虚の状態」とか「空」とかいう境地はやっぱりあるんだと思いますよ。
    ヒロム 「空」の状態ですか……。僕はそこまで行き着いてないですね。リングでも次どうくるだろうって考えながら試合をしちゃうんで。瞬間的に反応はしているんですけど。

    秋山 もう一度、見てみましょうか。また10分ほど経ちましたからね。おっ、ヒロム選手のスプーンはちょっと右に寄り始めましたね。
    ヒロム おー! じつは資質、持ってるのかもしれない!
    ――本当ですね! ずれてきてる!
    秋山 こういうことなんですよ。
    ヒロム すげえ!

    秋山 このようにありえないずれを起こすわけ。ほら僕も少しだけ。
    ヒロム すごい! 先生のスプーン、相当曲がってますよ!
    秋山 僕は一時期これだけでメシを食ってましたから(笑)。ではもう少し続けてみますか。

    ユリ・ゲラーと超能力少年たち

    ――そういえば、今日、話のタネにユリ・ゲラ-に曲げてもらったスプーンを持ってきたんですよ。
    秋山 いいですね! それがあるなら、いいものを出しましょう。
    ヒロム なんですかそれ!?
    秋山 これね、元祖超能力少年、関口淳が最初に曲げた帝国ホテルのフォークです。たしか8歳ぐらい。この両側が外側に曲がっていますが、これを曲げるのに600キロの力が必要なんです。当時否定派だった関英男先生が、これは(人間には)無理ですって言ったという。この2つが並ぶのはすごいでしょ。
    ヒロム これはとんでもない曲がりかたですね!

    ――以前、清田さんに曲げてもらったスプーンは、90度、旋回するように曲がっていました。

    秋山 関口くんに清田くんが続いて登場したよね。ただもっと初期に“石井くん”という知られざる先駆者がいて、港から港に衆人観衆のなか、船をテレポーテーションさせたんですよ! 彼は暴れん坊で、不良で暴走族だったんだけど、絶対に捕まんなかったっていうね。
    ヒロム テレポートできるなら捕まらないですよね(笑)。
    秋山 パトカーがついていくと道に迷うんですって。そのさらに前の世代ですごかったのが大脇一真くん。鍋を空中に掘り投げるとぐちゃぐちゃになって落ちてくる。トリックのやりようがないからね。
    ヒロム 上に投げただけで?
    秋山 そう、当時の超能力少年のすごさたるや、ね。ピアノ弾きながら、スプーンがピアノの上をしゃくとり虫みたいに進んでいったりね。トリックだとかなんとかだとか言える余地がなかったの。
    ――1974年、ユリ・ゲラーが来日して、テレビなどで影響を受けた少年少女が一気に超能力に目覚めました。秋山さんもそのひとりですが、ユリ・ゲラーの影響力すごいですね。
    秋山 あの時代は超能力や不思議なことが「あったほうがいい」って方向を知識人もメディアも向いていた。高度経済成長で物質中心の社会なんておかしいって風潮があった。アントニオ猪木さんたちによるプロレスブームの時代でもあって、精神が理想社会を作っていくという発想があったんです。ヒッピーにしても、選挙運動にしてもね。面白い時代でしたよ。超能力肯定派のほうが優位だったからね。
    ――みんなが求めているから、そういう子供たちが現れた。
    秋山 そう、ユリ・ゲラ-はトリガーでした。……ところが半年ぐらいしたら、某新聞が叩く側に回った。論説委員が来てね、僕たち超能力を持った子供たちを前に「こんなガキどもにだまされちゃいけませんよ!」とくるわけ。大人たちも引いちゃうし、子供たちはみんな学校でいじめられてね。サッといなくなっちゃった。
    ――わずか半年でそこまで広がって、一気に潮が引いたみたいにいなくなるっていうのも不思議ですよね?
    秋山 社会が、集合無意識が恐れたのかもしれない。その半年間、「スプーンくらい曲がったほういいんじゃないか」って風潮のときはとんでもないことがいっぱい起こっていたからね。たとえばアグネス・チャンのやってたお昼の番組に僕らが呼ばれていって並んで座るわけ。で、パンとカメラが振られた瞬間に、番組のタイトル文字に針金を曲げるんですよ。あー、ぐー、って、一気に曲げる(笑)。
    ヒロム 子供の頃のほうがそういう力ってあるんですかね?
    秋山 子供って何にでも好奇心があるから、何見ても面白いわけですよ。初回性っていうのが大きくて、初めて見るということが重要な気がします。

    念力で物体が曲がる、モノが壊れる

    秋山 じゃあ、ちょっと見てみましょう……まあ、こんなところかな。
    ヒロム おおー! すごい。長さが変わっている。伸びてますよ!

    秋山 もう金属が延びちゃってますよ。サイズが変わってる。最初からこんなに曲がるのはすごいことです。少し曲がる人は2割ぐらい。ほとんど普通は反応がないですから。スプーンだとこれぐらいだけど、これが機械製品だったらすぐ壊れます。僕も腕時計は外さないとすぐ壊れますからね。今のスプーンを曲げた感覚を持ってして、それをコンピューターに向けたら壊れます。ものすごく頭にきて緊張してるときか、リラックスしてるときかのどちらかでね。
    ――極端な緊張集中と弛緩集中の両側で能力が出るんですね。
    秋山 だからストレスが多い職場ってじつはコンピューターや時計が壊れやすい。うちの娘は僕より能力があるんですけど、中間試験の前に勉強が追っつかなくてテンパってたら家中の時計がぐるぐる回ったことがありますよ。興奮してると制御ができなくなる。だから、よく機械を壊すひとっていうのは能力を持ってる可能性が高い
    ヒロム でもこんなに曲がるとは自分でも驚きました!
    秋山 念力っていうのは積み重ねると累積する。いいイメージは持ってるに超したことはないですよ。自分の仕事にしても体にしてもね。
    ヒロム イメージが現実になるという意味では、やりたいこととか夢を声に出すっていうはいいことなんですか?
    秋山 重要です。イメージとして確固たるものにする。あと、意外に重要なのは触覚。住みたい家や乗りたい車があれば、それに触れた感覚、質感に浸る。頭の中で。まさしく格闘技も触覚でイメージを作って戦ってるわけですよね。
    ヒロム たしかに…そうですね!
    秋山 (アントニオ)猪木さんもいろんな超能力者のところに行ってましたよ。予言者としても有名なロン・バードと猪木さんに交流がありましたよ。
    ヒロム 超能力をもっと強めるにはどうしたらいいんでしょう?
    秋山 普段から人のやっていないことに挑戦する、ですね。いつもと違う状態をイメージしましょう。
    ――ヒロム選手の場合は変わった技を開発するとかですかね?
    秋山 それもいいかもしれないですね。相手が曲がる、ふっとんでいくイメージとか。イメージの突破はできているから、あとは大胆に、ためらいなく膨らませてください!
    ヒロム 感動しました! 念力を鍛えて、プロレスにも活かします!

    高橋ヒロム●1989年、東京都八王子市出身。IWGPジュニアヘビー級王者。現在、ヘビー級王者を狙って重量級レスラーたちとの試合を重ねている。

    高橋ヒロムYouTubeで動画公開!

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