神話に描かれた「最初の皇居」遺跡! 鹿児島県 南さつま市の山中巨石群「宮ノ山遺跡」の謎
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トルコの山地に、作られた時代も目的もわからない“謎の扉”があるという。未だ調査されたことがない理由と、その向こうにあるものとは――?
「東西文明の十字路」と呼ばれ、親日国としても知られるトルコ。同国の大部分を占めるアナトリア半島(アジア側)では古来より多くの民族が興隆と衰退を繰り返し、現在は古代遺跡の宝庫となっている。建造された時代や目的がわからない遺跡も多いのだが、その中でもとりわけ異彩を放っている場所が「カピリカヤ」だ。
チョルム県の中心から北へ27km、クルクディリム地区の山間部にひっそりと佇むカピリカヤ。その姿は、まさしく“岩に掘られた巨大な扉”そのものだ。
歴史的な記録が存在せず、(アルメニア語で「カヤ」は「岩」を表すとの指摘もあるが)その名の由来もあやふや、内部に何があるのかも含めて全てが謎のまま。
過去に詳しい調査も行われず、周辺も保護されていないことから付近一帯はグラフィティ(落書き)で溢れてしまったと伝えられるカピリカヤだが、その正体は紀元前2世紀頃のヘレニズム時代に作られた岩窟墓だと考える人もいるようだ。
では、もしもこれが岩窟墓ならば何者の墓なのか。巨大な扉の前面には「IKEZIOS」という謎の碑文が刻まれており、ヘレニズム時代に同地を治めていたギリシアの司令官の名前だろうとの指摘はあるが、確かな意味は不明。建造から長い時間を経て刻まれた可能性も否定できないからだ。
実際のところ扉部分は巨岩から(ほぼ)切り出された立方体。その中央に見える1m四方の穴の奥にこそ遺体が安置されているとの声もあるが、それが確かめられたわけでもない。写真からこの「扉」の巨大さがわかるだろうか。
これでもかとばかりに何もかもが謎に包まれたままのカピリカヤだが、果たして内部が明らかになる日は来るのだろうか?
むしろ、これほどスケールの大きな遺跡でありながら、ほとんど世界的に無名である点や、トルコ政府や国際社会が調査せずに放置している真意が気になるところだ。巨人の墓、地底世界へと続く扉、異星人のUFO基地――と、この場所に決して暴かれてはいけない真実が眠っているからだという主張が飛び交うようになるのも時間の問題だろう。いっそ本格的な調査を望みたい。
【参考】
https://megalithicmarvels.com/2019/05/19/the-rock-tomb-of-kapilikaya/
webムー編集部
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