「山姥」から「走る老婆」へーー高速化する都市伝説ばばあの進化/朝里樹・都市伝説タイムトリップ
都市伝説には元ネタがあった。今回は、飛んだり跳ねたり、アスリートなみの身体能力をもつ老婆たちの登場だ。
記事を読む
数あるオーパーツの中でも異彩を放つ「2億年前の靴跡」。果たして何を示す化石なのか、発見の経緯とその後の騒動とは――!?
当時の技術や知識を考えた時、存在していること自体が“ありえない”古代の産物をオーパーツと呼ぶ。これまで世界各地で数々のオーパーツが発掘されて議論を巻き起こしてきたが、今回紹介するのは、とりわけ異彩を放っている「2億年前の靴跡」だ。
1917年1月、米ネバダ州パーシング郡フィッシャーキャニオンの鉱山で、アルバート・E・ナップという労働者が奇妙な化石を見つけた。何者かによって石灰岩にくっきりと残されていた一つの靴跡だが、その場所はなんと三畳紀、つまり2億4500万年前~2億800万年前の地層だったのだ。三畳紀といえば、人類(500万年前に誕生)はおろか恐竜さえ出現したばかり(2億3000万年前に誕生)の気が遠くなるような大昔のこと。
困惑した発見者は化石部分を削り取ると、鉱山技師で地質学者のジョン・T・リードに相談。このリードによってニューヨークのロックフェラー財団へと靴跡は送られ、専門家による分析を経て「少なくとも約2億2000年前のもの」と確定、さらに踵のソール部分に二重のステッチ(縫い目)が施され、その糸にヨレがあることまで確認された。一般にこうした靴の製造技術は19世紀に普及したもので、まさに“ありえない”発見であることが科学的に裏付けられた形だ。
その後、1922年3月19日にニューヨーク・タイムズ紙が、同年10月8日にニューヨーク・サンデーアメリカン紙が「2億年前の靴跡」の詳しい分析結果について報じており、恐らく10~12歳の子どもの靴跡であること、ソール部分に若干の“擦り減り”が見られることも判明、当時は世間を揺るがす大きな話題になったという。しかし、もちろん誰にも謎を解くことはできず、次第に話題は終息していった。現在、残念ながらロックフェラー財団による分析時に撮影された写真のみが存在し、化石の実物は行方不明となっているようだ。
果たして「2億年前の靴跡」は単に侵食された岩石ではなく、定説よりもはるか昔から地球上に人類が存在し、文明を築いていたことの証拠なのか、それとも未来の人類によるタイムトラベルの決定的証拠なのか――!? 少なくとも、近年TikTokにたびたび降臨しては人騒がせな予言を残す自称タイムトラベラーたちに比べれば夢のある話題ではないだろうか。
webムー編集部
関連記事
「山姥」から「走る老婆」へーー高速化する都市伝説ばばあの進化/朝里樹・都市伝説タイムトリップ
都市伝説には元ネタがあった。今回は、飛んだり跳ねたり、アスリートなみの身体能力をもつ老婆たちの登場だ。
記事を読む
六甲山の超古代文明! 謎の人物と古文書が示す「カタカムナ文明」の謎/世界ミステリー入門
昨今はスピリチュアルな世界でも重要なキーワードとなっている「カタカムナ」とは、もともとはかつて六甲山中に存在したという超古代文明に由来する。独自のテクノロジーをもとに世界を自在に操ったというカタカムナ
記事を読む
3000年前に巨人族が作った巨大石壺を現地調査! ラオス・ジャール平原の古代遺物
インドシナ半島の小国ラオスの中央部に広がる平原に、巨大な石の壺が散在している。巨人族によって造られたという巨大石壺の謎を追う。
記事を読む
妖怪タウン福崎町に「人面魚」出現! 河童が棲む池の霊力が鯉を妖怪化?
あの大騒動から30年、令和の世に人面魚が出現。しかもそこは、あの世にも恐ろしい河童が住む池だった!
記事を読む
おすすめ記事