古代エジプトの墓を開いた現役考古学者が明かす 「ミイラに呪われた瞬間」の恐怖とは? ファラオの呪いの正体
永遠の眠りを妨げた大きすぎる代償なのか――。古代エジプトの墳墓を600年ぶりに開いて生死の境をさまよった経験を持つエジプト学者が、事の顛末を語っている。
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「呪いの絵」をオークションで落札したYouTuber・都市ボーイズのはやせやすひろ氏。「水の祟り」を引き起こすというが、なんと絵の到着とともに実際に不可解な現象が起こりはじめた……。
2022年1月、オークションサイトeBayに『呪いの絵』が出品されたことが一部で話題を呼んだが、入札額が日本円にして25万円超まで高騰したこと、そしてその落札者が日本のYouTuber、はやせやすひろ氏だったことはご存じだろうか。
ムー編集部はさっそくコンタクトをとり、現物の確認に直行した。
朝から花散らしの雨が降る3月某日、スタジオを訪ねると件の絵はすでに壁に飾りつけられている。一見さほど禍々しさは感じられないのだが、出迎えてくれたはやせ氏は、絵の前所有者ダン・スミスなるアメリカ人が伝えた絵にまつわる無気味な来歴を語ってくれた。
「もともと、ダンはこの絵をフリーマーケットで購入したそうです。売主の女性は、これを持っているとろくなことがない、気をつけろ、と注意したそうですが、気にしなかった。ところが、直後から忠告通りダンの身の回りに無気味なことが起こりはじめたというんです」
絵を買い取ったその夜、眠っていたダンが違和感を覚えて目を覚ますと、顔の上を虫が這い回っている。驚いて家の中を調べると、壁の漆喰がはがれそこから大量の虫がわいていた。慌てて穴を塞ぎその場はしのいだものの、翌朝、ペットのハムスターを見ると何かがおかしい。胸が上下に動いているが、よくみるとそれは呼吸ではなく、ハムスターの体内に入り込んだ虫たちが動き回るさまだったのだ。
その後なかば放置するように絵を倉庫に放り込むが、すると今度は倉庫の給湯器と、ネット回線がすべて壊れてしまう。さすがに無気味に感じ、手放すためオークションに出品した……というのが、ダンによる経緯の説明だ。
はやせ氏は当然承知のうえで落札したのだが、到着した絵には「ダンからの手紙」が添えられており、あいさつ文とともに念押しするように水回りでの異常が警告されていた。
そして……。
「落札から約半月後に絵が到着したんですが、届いたその日に給湯器とトイレが同時に故障したんです。業者を呼ぶとまったく原因不明、修理不能ということで給湯器をすべて取り替えすることになってしまいました。幸いトイレは直ったんですがやはり原因は不明。まさにダンの警告通りになってしまったんです」
数々の呪物を蒐集するはやせ氏も、呪物を巡ってあきらかに不可解な現象に巻き込まれたのは過去に一度きりしか経験がないという。
あらためて「呪いの絵」を検証すると、描かれているのは洋風の人形が2体のみ。画力はやや拙いながら全体的には微笑ましい絵にも思えるのだが、ダンによれば左側の「老婆の顔と悪意を持った人形」が呪いの元凶で、広げた両手には次の犠牲者を招き寄せようとの邪念が込められているのではないかという。
しかし注目すべきは右側である。映画「死霊館」シリーズのモデルとなった呪いの人形、アナベル人形と同じ「ラガディ・アン人形」なのだ。まさか2体の人形の呪力が共鳴でもしているのだろうか?
念のため絵の背面も確認したが、キャンバスと裏板、額は鋲どめされており、何かを潜ませるといった加工は確認できなかった。また触れた手がススで汚れるほどの年代物で、昨日今日捏造したものでないのは間違いなさそうだ。
ところで、ダン・スミスとは何者なのか。この絵のような奇妙な呪物を集めては検証を行っている、と自称する人物ではあるが、名前は仮名であり、オークションへの出品履歴も確認できる限り今回の1件のみ。
現状「謎の男」としかいえないが、自称が真実であれば、海の向こうの呪物コレクターが唯一恐れて手放したのがこの「呪いの絵」だった、とも考えられる。
思い返せば取材当日も、調査中に天候はますます悪化し、最終的には激しい大雨となっていた。
やはりこの絵は「水」に因縁があるのだろうか……。
★ムー2023年1月号では「呪物特集」を掲載。はやせ氏のコレクションからも多数の呪物を掲載している。お楽しみに。
鹿角崇彦
古文献リサーチ系ライター。天皇陵からローカルな皇族伝説、天皇が登場するマンガ作品まで天皇にまつわることを全方位的に探求する「ミサンザイ」代表。
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