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〈オピニオン〉曖昧な存在として位置付ける…邪馬台国の卑弥呼とは何か考える

一浩

 私は、『古事記』『日本書紀』の編纂に携わった者たちは、邪馬台国や卑弥呼が何者であるかを知っていたと思う。だが、天皇家とは直系でないため、どう記述するか悩んだのではないか。

『魏志倭人伝』にも記録されるほどの存在である以上、なんとか辻褄が合うよう取り込む作業をしたと思うし、その後で証拠となるものは破棄したり古墳などに封印したのではないか?

『 日本書紀』の中で卑弥呼と同一人物では? といわれる候補はふたりいる。

 ひとりは第7代・孝霊天皇の皇女ヤマトトヒモモソヒメノミコト。天皇に真意を伝える巫女の役割を果たしたとされ、卑弥呼の生きていた時期と合致する。
 この皇女の墓とされる箸墓古墳は奈良県の纒向遺跡にあり、 規模も『魏志倭人伝』が伝えるものとほぼ同じ。だが、皇女にそれほどの大きな権威と実力があったのかは疑問とされる。

 もうひとりは第14代・仲哀天皇の皇后だった神功皇后で、中国の歴史書とも同一視できるように記載されるが、 実在は疑われているようだ。

 それでも私が思うのは、あえて曖昧にしたのも悪くなかったということ。古代ロマンとミステリーに包まれた〝卑弥呼〟が、多くの学者の研究対象となり国民からも注目され続けることで、日本古代史上屈指の有名女性として現在も君臨しているからである。

(本投稿は月刊『ムー』2025年4月号より転載したものです)

<編集部より>
邪馬台国の場所とあわせて、真実が明らかになってほしくない歴史ミステリーです。

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