中国超古代文明に息づいた超テクノロジーの謎/世界ミステリー入門
現代のわれわれが享受している科学技術において、基礎的な発明・発見の半分以上は中国発祥だという。しかも、中国の歴史に散見される科学技術の源流をたどっていくと、驚くべき超古代文明の姿が浮かびあがってくるの
記事を読む

今から5000年前に栄えた文明の遺跡で出土した、数々の青銅製遺物から浮かび上がってくるのは、長江稲作文化と日本をつなぐ衝撃の秘史だった! この記事を三上編集長がMUTubeで解説。
金沙遺跡は成都市内の西側にあった。広さは5平方キロと広大だ。ここから金器200点・青銅器1200点・玉木2000点・象牙1トンが発掘されている。遺物は三星堆遺跡と似ているようで似ていない。代表的な遺物は黄金仮面と太陽神鳥金箔だが、青銅像の製造技術が退化している。大きな仮面もなく、祈祷師像は貧弱だ。金砂遺跡は三星堆遺跡の仮面王国を打倒した人人の遺跡だと、考古学者たちはいうが、正しいだろう。私が気になったのは象牙の発掘量が多いことだった。ガイドに聞いたら「成都はインドやミャンマーやベトナムと象を使って交易をしていたのですよ。三星堆遺跡からもたくさん象牙が出ています」という。NHK取材班による『謎の古代王国』(1993年刊)という本に、象牙の話はあまり出てこないが、四川省は西南シルクロードの入り口だと書かれている。シルクロードの地図を調べると、確かに四川省から雲南省を抜けてインドからペルシア、ミャンマー、ベトナムに抜けるキャラバン道がある。雲南省の省都・昆明からベトナムの首都ハノイまでは驚くほど近い。
四川省や雲南省は、4000年前の神話の時代から黄河地帯の漢民族からは「西南夷」の土地と呼ばれていた。「西南夷」には彝族やタイ族など数多くの少数民族が住んでいる。古代の蜀王国(四川盆地)を支配していたのは彝族だと考えられているが、この彝族と日本民族との深い関係については後ほど語る。
成都の空には常に雲がある。そこで雲南省は「雲の南の土地」と名づけられたという。蜀の四川盆地に大量に漢民族がやってきたのは『三国志演義』の諸葛孔明の時代からだ。成都にはこの物語の時代(西暦184年〜280年)に蜀の王であった劉備玄徳の墓があるが、その場所は「武侯祠」と呼ばれる。武侯とは諸葛孔明のことだ。ガイドによると「中国人の間では圧倒的に諸葛孔明のほうが人気があるんですよ」とのこと。彼は私利私欲のない人物で、権力もお金もほしがらなかった発明家であり、戦略家だったという。それが中国人の求める理想的な支配者だそうだ。
さて、金沙遺跡訪問の翌日は、朝9時に出発して三星堆遺跡博物館に向かった。成都の気温は東京とあまり変わらない。その日は専用車で博物館まで行き、館内は温かいだろうと考え薄着で出かけた。ところが運転手もガイドも車内の温度を上げようとしない。
ガイドに「なぜ暖房を入れないの? ガソリン代節約?」と聞いたら、「その通りです」との答え。そこで私も「郷に従え」の精神で寒さに耐えることにした。中国人は質実剛健であることを、今回の旅では何度も感じさせられた。
三星堆遺跡博物館に到着したのは朝の10時だったが、すでに人でいっぱいだった。特に高校生の団体が多い。新しい博物館は巨大だが、人混みで展示品の写真を撮るのも順番待ち。
ガイドが「これは初めて見るな。3か月前には展示されていなかった」というのが最初のページの青銅製立人像だ。この像は「異星人」とか「機動戦士ガンダム」に見えるが、祈祷師らしい。1986年に1号土坑から身長2メートルの立人像が発掘されているが、祈祷師だとされている。新しい立人像は、8号土坑から出土したものだ。この青銅立人像は輿を担ぐ神官だったのかもしれない。髪の毛が束ねてあるので、戦士であると考える考古学者もいる。
3号土坑からは、通常に近い顔をした青銅人物像も発掘された。見事に踊りの動きをとらえている珍しい像だ。
これまでの発掘で100個の人頭像が姿を現したが、古蜀の仮面王国の支配者階級だと想定されている。多くの人頭像とにらめっこを試みたが、付き合ってくれない。彼らは瞑想中なのだ。人頭像には女性や魔術師もいるようだ。大型青銅仮面も瞑想中に見えるが、幅が1.3メートルもある。
(文=大地 舜)
続きは本誌(電子版)で。
webムー編集部
関連記事
中国超古代文明に息づいた超テクノロジーの謎/世界ミステリー入門
現代のわれわれが享受している科学技術において、基礎的な発明・発見の半分以上は中国発祥だという。しかも、中国の歴史に散見される科学技術の源流をたどっていくと、驚くべき超古代文明の姿が浮かびあがってくるの
記事を読む
“謎の兄弟”の背中に乗って瞬間移動!? 政府や軍も動いた中国最大の未解決事件と4つの仮説
広大な中国の各地を縦横無尽に移動した男性の驚くべきストーリーが記録に残されている。既存の交通手段では不可能な速度の移動を、どうやって成し遂げたのか。彼によれば謎の兄弟の背中に乗って猛スピートで空を飛ん
記事を読む
激似!! ドラえもん土偶とキティちゃん土偶の/MUTube&特集紹介 2026年2月号
縄文時代の予知能力者か、タイムトラベラーの仕業か!? この記事を三上編集長がMUTubeで解説。
記事を読む
人がクルマが、まるごと消失! そして再出現!? 世界の「異次元消滅事件」ミステリー/南山宏
2019年12月30日、その日、走行中の自動車が断崖から転落、あろうことか跡形もなく姿を消していた‼ 本誌読者ならばおわかりだろう、これもまた、いわゆる異世界消滅事件のひとつである、と。こうした事件は
記事を読む
おすすめ記事