マイナスの記憶の影響を減らしプラスの出来事を増やす「超潜在意識書き換え術」実践法/桑名正典
波動とメンタルをベースにコンサルティングを展開し、多くの経営者を成功へと導いてきた桑名正典氏が、即効性のある開運術を指南。意思決定を左右する「マイナスの記憶」を減らし「プラスの出来事」を増やす方法を伝
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肯定的な言葉を自分に対してくり返し発する「アファメーション」は、脳科学的にも意味のあることだという。その元祖ともいえるルイーズ・ヘイは、虐待や重病をはじめとする苦難に見舞われたが、アファメーションによって劇的な変化を体験し、スピリチュアルリーダーとして生涯にわたって活躍した。
アファメーションとは、自らを励ます肯定的な言葉のことで、意欲や自己肯定感の向上、ストレスの低減に役立ちます。自分の望む未来を、すでに達成したかのような肯定的な現在形「〜しています」という言葉にして自分に語りかけていきます。アファメーションをくり返し口にすると、それが現実化していくというのです。
ルイーズ・ヘイは、このアファメーションを広めた元祖といっていいでしょう。また、アファメーションの驚くべき効果を体現した人ともいえます。

彼女の前半生は大変なものでした。生後18か月で両親が離婚し、貧困のため孤児院で過ごしました。母親が再婚した後に家に引き取られましたが、今度は再婚相手から日常的に虐待を受け、さらには隣人からも性被害を受けるなど辛い経験を重ねたのです。15歳で家出、16歳で妊娠、生んだ子は養子に出さざるをえませんでした。
その後、モデルの仕事をはじめ、ビジネスマンと結婚するも、40代の前半に、突然夫から離婚宣告を受けます。このような体験が重なると、自己肯定感が低くなるのは当然のことです。
離婚した彼女は、今度こそ人生を変えたいと思います。そんななか、リリジャス・サイエンス教会というところに通いはじめたことで、彼女の人生が変わりはじめたのです。
リリジャス・サイエンスは、「思考の力」を重視し、肯定的な信念が、健康、幸福、成功を実現するという教えを核としています。彼女は自分のマイナス思考が幸せになれない原因かもしれないと考えるようになります。思考がいかに日々の出来事に影響を与えるのか自分をサンプルとして振り返り、何事に対してもプラスに考えるようにしてみました。そこで手応えを得た彼女は、「思考を変えると人生が変わる」という考え方に確信を持ち、まわりの人々にも広めようと活動をはじめます。
しかし、その矢先に子宮頸がんを発症し、治る見込みがほとんどないと宣告されました。彼女は、自分の過去のネガティブな感情が病気に影響しているのではないかと考え、病気と闘うのではなく病気を受け入れ、自分の中にある不遇を恨むような否定的な気持ちを手放し、自分を傷つけた人たちを許し、肯定的な言葉をくり返しました。自身であみだした思考法だけでなく食事療法なども取り入れ、病気を完治させたのです。
恨みや怒りなどの気持ちを抱いていると、体内では交感神経が興奮し、それによって体の中に炎症を引き起こす生理物質が増えていきます。また、否定的な気持ちはストレスを生み、ストレスホルモンであるコルチゾールによって体内の免疫系が抑制されます。ですから、否定的な感情をずっと抱きつづけているのは健康によくないのです。
一方で、肯定的な言葉を何度も口にすることによって肯定的な気分が高まると、健康状態や人生そのものが改善できます。言葉は私たちの体内ホルモン分泌や神経伝達物質に影響を与えるのです。その結果、考え方や感じ方が変わり、行動が変わり、人生に影響を与えていくことは科学的にも証明されています。
その後、ルイーズ・ヘイは、60歳間近で出版社を立ちあげ、多くの書籍やカードを出版しました。人々に癒しと愛を伝えるスピリチュアルリーダーとして生涯にわたって活躍し、2017年に90歳で永眠しました。
ここで、アファメーションと引き寄せの関係について考えてみましょう。われわれの脳は、常に信念や思い込みというメガネを通してわれわれを行動させようとしています。つまり、私たちは色メガネのようなものをかけていて、それに沿ったものが焦点化され、拡大されて物事を見ているのです。
たとえば、もしあなたが車のプリウスがほしいと思っていると、道路にはいつもと同じようにいろいろな車種の車が走っているのですが、プリウスが頻繁に目に入ってきます。まるでプリウスが引き寄せられてきているかのようです。
「私は幸せで恵まれています」というアファメーションをくり返していると、私たちの脳は目の前にある幸せなもの、恵まれているものを選択的にとらえるので幸せな気持ちになります。これがよくいわれる引き寄せです。
そして、引き寄せた情報から行動が生まれ、その行動によって派生した次の情報から、やはり色メガネに沿った情報だけが収集され(引き寄せられ)、引き寄せが増幅していき、結果として願望実現の可能性がますます高まっていきます。
また、プラセボ(偽薬)効果というものもあります。たとえば体に痛みを感じているときに、「これは痛みを止める薬だ」といって、ただの飴玉を処方しても痛みが和らぐのです。実際に生体内でエンドルフィンなどの鎮痛物質が誘発されることがわかっています。興味深いことに、「これは効くに違いない」と期待する人にはとくに効果があることが知られています。
アファメーションでも同じことがいえます。「私は成功者だ」というアファメーションをくり返すと、それを本当だと信じるようになり、成功者としての行動をするうえで必要なホルモンや神経伝達物質(意欲を高めるドーパミンなど)が生体内で産生されるようになります。逆に「私は失敗者だ」という思い込みがあると、ネガティブホルモンが産生され、失敗につながるような行動をしてしまいます。
ですから、アファメーションは、それを信じられるか否かが重要になってきます。
次回は、ルイーズ・ヘイ自身が実際に使い、彼女の人生を変容させたポジティブな言葉とアファメーション、それに対する説明を掲載します。
アファメーションの部分をくり返すだけでなく、ポジティブな言葉や説明を読むことで、アファメーションの意味がより深く理解され、潜在意識まで浸透し、なるほどと肯定できるようになるでしょう。

『あなたが日々に発する言葉が人生を変える!』(ガイアブックス刊)。ルイーズ・ヘイが考案した104のアファメーションが収録されている。

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