新島「海難法師」から探る伊豆諸島のタブーとは? 恐るべき来訪神を鎮める儀式の謎/松雪治彦
伊豆諸島のタブー風習「海難法師」は、悪霊ではなく神を迎える儀式だったーー。新島取材を軸に、タブーの背景を考察する。
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超巨大建造物から超常事件の現場まで、各地のさまざまなミステリーを、超常現象研究の第一人者・並木伸一郎がセレクトした〝世界の新七不思議〟をご案内! 今回は〝『聖書』の七不思議〟に選定したなかから、伊勢神宮に安置されていると噂される契約の箱アークです。
『旧約聖書』に登場する「契約の箱」といえば、映画『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』でおなじみの「アーク」のことである。
アークはアカシア製の箱で、長さ約1・3メートル、幅と深さが約79センチ。内外とも金の延べ板で覆われていたという。蓋の上には1対のケルビム(智天使)像が飾られていた。中には、モーセが神に授けられた十戒を刻んだ2枚の石板、食料「マナ」の入った黄金の壺と、超常現象を引き起こすアロンの杖が収められていた。
アークはむろんヘブライの至宝となったが、武器としても超絶パワーを有していた。その威力はモーセの後継者ヨシュアの時代とそれ以降に発揮されている。ヨシュアが死海北西部の町エリコを攻めたとき、ヘブライの人々はアークを担いで7日間城壁の周囲をめぐり、角笛を吹いた。すると、巨大な城壁が崩れ落ちたという。その他、重さ数百キロあるにもかかわらず、アークは宙に浮いて敵目がけて飛んだともいわれる。また、アークはヘブライの人々と敵対していたペリシテ人に奪われたが、感染症などの災厄を彼らにもたらしたため、不吉として返還されたと伝わる。
アークは、イスラエル王国のソロモン王がエルサレムに第1神殿を建立した際に、至聖所に安置された。このときには、アークの中には石板しか残されていなかったという。さらに『旧約聖書』には、これより以降のアークについての記述がない。事実、外敵による第1神殿崩壊後はアークの行方は不明である。このときに破壊されたのかもしれない。 ただし確証がないため、その所在に関しては諸説紛々だ。第2神殿の地下深く、つまり岩のドームの下に埋もれている、エチオピアの教会にある……。
また、日本に渡り伊勢神宮に安置されている、徳島県・剣山に隠されているなどの説もある。ちなみに、日本に渡ったアークが「御輿」のルーツとなったという説もある。本当に日本に渡っていたら、世界の歴史は大幅に変わるかもしれない。
並木伸一郎
「ムー」創刊当初から寄稿するベテランライター。UFO研究団体ICER日本代表、日本宇宙現象研究会(JSPS)会長などを兼任。ロズウェルやエリア51をはじめ現地調査を重ねて考察し、独自の仮説を「ムー」や自身のYouTubeなどで発表している。
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