ルワンダの村で目撃された聖母マリアの謎! 子ども2人の証言に数千人が殺到、カトリック教会も調査を開始

文=webムー編集部

    ルワンダ北部の街に突如降臨した「十字架をもった聖母マリア」を一目見ようと、数千人が大挙する異常事態! 地元が熱狂に包まれる中、カトリック教会の見解は――?

    電柱や木の上に現れた聖母マリア

     キリスト教徒の割合が人口の8割以上を占めるともいわれる東アフリカ・ルワンダ。1月16日、同国北部に位置する街・ムサンゼに聖母マリアが出現したとの噂が流れ、現場に数千人が押し寄せる大騒動に発展したという。

     聖母マリアの出現を目撃したのは、地元の小学校に通う4年生の児童ふたりだった。下校途中に電柱付近にマリアが現れ、さらに樹木の傍にも現れたそうだ。ふたりとも、聖母マリアは十字架を身につけていたと証言している。

    マリア降臨の噂は、たちまちルワンダ中に知れ渡った。画像は「KT PRESS」より引用

     この話はたちまち広まり、各地からマリアに会いたいと多数の老若男女が現場に集まった。群衆はマリアが出現したとされる場所の近くを占領し、合唱や思い思いに祈りを捧げるなどしていたという。この熱狂の中、聖母マリアに似た人影を目撃したと主る張する人もいた一方、それらしき存在を見られずに失望して去った人もいたようだ。

     この騒動を受け、地元当局は即座に群衆の管理と公共の安全確保に乗り出した。当局は安全上の懸念から、児童が「聖母マリアを見た」と証言した電柱を撤去。ムサンゼ市長も「千人以上が集まったことを確認したが、普段と異なるような現象(超常現象)は観察できなかった」「聖母マリアの出現は、ただの噂だ」と火消しに追われている。

     現場に集まった群衆 画像は「KT PRESS」より引用

     そして驚くべきことに、カトリック教会も迅速に対応している。地元教区のジャン・ボスコ・ナンバジェ主任司祭は、キリスト教徒に対して「信仰とは聖書と教会の教え、そして伝統に根ざしたものであり、未検証の主張に根ざすものではない」と注意を促した。さらに、「聖母マリアは(公認されている過去の出現事例と比べて)今回のように明確なメッセージを伴わずに何千人もの人々の前に同時に現れることはありません」と述べている。

     現時点では、教会と政府当局は国民に向けて「憶測を避け、安全を最優先し、公式の指示を待つこと」というメッセージを発信。マリア降臨の公式認定は極稀な事案であり、バチカンの公認まで数十年を要する場合もあることを指摘している。

    聖母マリアが現れたとされるユーカリの木 画像は「KT PRESS」より引用

    聖母マリアは1980年代にもルワンダに現れた?

     カトリック教会がこれまでに把握している聖母マリアの出現情報は1500件以上にのぼるが、公式認定された事例は18件にとどまる。そして、そのうちの1件が、じつはルワンダで起きていた。同国南部に位置するニャルグル県キベホで、1981~89年の間に出現したとされるケースで、20年以上の長期にわたる調査を経て公認された。その結果、現在のキベホはキリスト教徒にとって主要な国際巡礼地となっている。

     はたしてムサンゼは、第2のキベホなのか――? バチカンは2024年5月に「聖母マリアの顕現やその他の超自然的な現象を見分けるための新たな基準となる文書」を発表しているが、この新たなレギュレーションに基づいて“ムサンゼのマリア”の調査が開始されるかもしれない。今後の展開に注目だ。

    【参考】
    https://www.ktpress.rw/2026/01/alleged-virgin-mary-apparition-in-northern-rwanda-draws-crowds-reignites-church-debate/

    webムー編集部

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