バミューダ・トライアングル直下に謎の超巨大岩石構造を確認! “魔の海域”の原因ついに解明へ!?

文=webムー編集部

    世界で最も有名なミステリースポットといっても過言ではないバミューダ・トライアングル。なんとその直下に、これまで知られていなかった地理的構造の存在が判明! ついに謎が解き明かされる日がやって来たのか!?

    海底に隠された巨大岩石構造

     数多の船舶や航空機が謎の消失を遂げてきた「バミューダ・トライアングル」。米フロリダ、バミューダ諸島、プエルトリコを結んだ三角形の海域で起こる怪異は、世界最大級のミステリーとして古くより人々に恐れられている。

     昨今、そんな“魔の海域”で大きな発見があった。米カーネギー研究所の地震学者ウィリアム・フレイザー氏らの研究チームによって、バミューダ諸島直下に“地球上で類を見ない”巨大な岩石構造が潜んでいることが判明したのだ。

    画像は「AGU」より引用

    “異常に厚い岩盤層”は、全長約20キロにも及ぶ。通常、海洋地殻の下にはマントルが広がっているが、バミューダ諸島ではその境界に岩盤層が割り込むように存在していることが地震波の解析によって初めて明らかになった。

     研究チームによれば、これほど厚い岩石構造は他のどこにも例がなく、バミューダ諸島が周囲よりも高く隆起している理由を解き明かす重要な手がかりになるとみられている。

    画像は「AGU」より引用

     なお、この層は周囲の岩石よりも密度が低く、地震波を屈折・散乱させながら、浮力のような作用で島を下から押し上げているという。過去3100万年以上、大規模な火山活動が確認されていないにもかかわらず隆起が維持されてきた理由は、地下深部で固化した巨大な溶岩注入層にある可能性が高い。

     研究者たちは、この構造が9億年から3億年前、超大陸パンゲアの分裂時にマントル深部から噴き上がった、炭素含有量の極めて低い特殊な物質によって形成されたと分析している。現在、世界中の島々を調査し、バミューダが本当に“唯一無二”の存在であるか検証している段階だという。

    “魔の海域”でなにが起きているのか?

     ここで気になるのは、やはり同海域で繰り返し語られてきた数々の消失事件との関係だ。原因については、これまで実にさまざまな説が唱えられてきた。

     一例を挙げると、海難事故は複雑な海底構造に引きずり込まれた結果だとするという見方がある。バミューダ・トライアングルの海底には巨大な穴が形成されており、ダイビング調査では撮影機材に原因不明の故障が相次いだとの報告があるのだ。

     また、海底から噴出するメタンガスが空気中の酸素濃度を奪い、航空機のエンジン停止や船舶の浮力喪失を引き起こしたとする仮説も広く知られている。理論上、大量のガス噴出が船体を一瞬で沈める可能性は否定できないという。

     ポーランドの冒険家アレクサンダー・ドバ氏は、カヤックで大西洋横断に挑んでいた際、バミューダ・トライアングルで予測不能な風と嵐に翻弄され、1か月にわたる漂流の末に生還した。この体験談は、同海域の異常性を物語るエピソードとして知られている。ほかにも多種多様な証言が積み重なり、なんと今ではバミューダ・トライアングルはUFOの“たまり場”だとする説まで唱えられる有り様だ。

    イメージ画像:「Adobe Stock」

     もちろん、英サウサンプトン大学の海洋学者サイモン・ボクソール氏やオーストラリアの科学者カール・クルシェルニツキ氏のように超自然現象説を明確に否定し、急変する気象条件と人的ミスの積み重ねこそが真因だと結論づけている学者も多い。

     はたして今回の発見は、人類にとってバミューダ・トライアングルの謎解明に向けた大きな一歩となるか? さらなる研究の進展に期待しよう。

    【参考】
    https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-15384837/Scientists-giant-structure-beneath-Bermuda.html

    webムー編集部

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