ロシアが“次に侵攻する国”を示唆!? 謎の放送局「ザ・ブザー」が告げた戦慄の暗号

文=webムー編集部

    ノイズばかりを数十年にわたり放送し続けるロシアの奇妙なラジオ局「ザ・ブザー」から先日、謎のメッセージが放送されたという。 ラトビアへの侵攻により第三次世界大戦勃発の危機か!?

    謎の放送局に起きた「異変」

     ムー読者にはお馴染み、「UVB-76」。またの名を「ザ・ブザー」とも呼ぶこのロシアの奇妙なラジオ局は半世紀にわたり単調なブザー音を発信し続けており、さまざまな陰謀が囁かれているが、目的は今も不明のまま。そんな「ザ・ブザー」から先日、突如として不吉なメッセージが放送されたと話題になっている。どのようなものなのか、詳細を見ていこう。

     謎のメッセージは、暗号らしき複数の単語や数字だったという。「NANTOTYUK」「LAST」「BOLONSKIY」「GALVANIZER」「DRAW」…。 この「BOLONSKIY」はロシア語で、イタリア風ミートソース「ボロネーゼ」を意味する。そして「GALVANIZER」は、鉄や鋼を亜鉛などで被覆する作業員を指す英語だ。

    2024年1月頃のUVB-76の周波数分布図 画像は「Wikipedia」より引用

     何語とも判別できない単語も混じるなか、さらにラジオの受信者たちを戦慄させたのは以下の一文だった。「NZHTI NZHTI 15854 LATVIA 5894 4167」―― アルファベットと数字の羅列に挟まれて、「LATVIA(ラトビア)」という国名がはっきりと読み上げられたのだ。

     ラトビア共和国は、ロシアと国境を接する小さな国だ。その国名がイタリアやイギリス・アメリカを連想させる単語と共に放送されたことで、ラジオの聴取者がざわついたのも無理はない。これらの国々はいずれもNATOの主要な加盟国であり、ロシアとは敵対関係にある。ロシアがウクライナに続く、次の標的を明らかにしたのではないかと懸念したのだ。

    ラトビア陸軍の兵士 画像は「Wikipedia」より引用

     あくまで仮定の話ではあるが、ロシアがラトビアを攻撃した場合、NATOの集団安全保障条約の第5条が発動される。これはNATOの全加盟国が相互防衛を約束するものだ。よって最悪の場合、いわゆる西側諸国とロシアの全面戦争に発展してしまう恐れがある。

    「ザ・ブザー」は悪夢を示唆した事例も

     この「UVB-76(ブザー)」は、ロシアの軍事司令部が秘密指令伝達のために使用している放送局ではないかと主張する専門家もいる。しかも、ウクライナ侵攻の直前にも謎のシグナルを複数回発信したという話があるのだ。ならば今回の暗号放送も、近い将来に同等の悲劇が待ち構えていることを示唆するサインなのだろうか。

    UVB-76の送信所と思われる施設の空撮写真。画像は「Wikipedia」より引用

     ここ数か月、ベルギーやエストニア、チェコ、デンマークなどNATO加盟国の軍事基地や空港上空で正体不明のドローンの飛行が確認されている。ポーランドでは週末に大規模な列車爆発事故が発生しており、いずれもロシアの関与が疑われているというから、どうにもきな臭い。

     ヨーロッパを戦場とする戦争が勃発し、それと呼応する形で東アジアでも軍事衝突が起これば第三次世界大戦となり、やがて核兵器が使用されるとともに人類滅亡へ…… といった最悪の展開が単なる妄想で済むことを祈るしかない。

    【参考】
    https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-15303273/Russia-Doomsday-Radio-signal-country-erased.html

    webムー編集部

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