「天河トライアングル」/ムー民のためのブックガイド

文=星野太朗

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    天河トライアングル

    保江邦夫 著

    ファン必携! 終活の一端としての霊的冒険記録

     独創的な方程式確立の功績により、「最もノーベル賞に近い」といわれる日本最高峰の理論物理学者にして、「和気陰陽師」の末裔、伯家神道の「祝之神事」の伝承者でもある(しかも前世はシリウス星系の宇宙艦隊司令官だった)著者の保江邦夫氏。
     そんな著者は、2025年4月より、「終活」を本格化させた。本書は、2024~25年にかけての、著者の終活の一端としての、霊的冒険の記録である。この間、著者は空中歩行はするわ、闇バイトの首魁であるロシアの呪術師から霊的攻撃を受けるわ、天河神社のエネルギーによって「超弩級のオーラ」を放つ超人へと変容を遂げるわ、ともかく息をもつかせぬエピソードが目白押し。
     ちなみに標題の「天河」は、著者が宇宙艦隊司令官であったころに脱出用ポッドで飛来した場所であり、今もなおそのポッドは、同地の地下に埋まっているというから驚く。
     さらに、天皇ご一家の行幸の露払いとして2025年5月に訪れた沖縄では龍神と遭遇。この龍神のご加護で、本来なら2025年7月5日に勃発するはずであった、台湾沖を震源とする破局的な大津波が回避できたというのだから、まさに奇跡である。
    「だが、but、しかし、しかーし!」とか「え、え、えーーっ!?」などのフレーズが頻発される軽快な文体で、リズムよく読める。
     著者の最新の動向を、リアルタイムで知ることのできる、ファン必携の一冊。

    青林堂1760円(税込)

    (月刊ムー 2025年11月号掲載)

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