レモン彗星はホピ族予言のブルースターなのか? 10月21日の最接近と重なる「地球外からの凶兆」たち

文=遠野そら

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    10月21日。空に緑色に輝く星が飛来する。天文分野で話題のレモン彗星だが、アメリカ先住民が予言するブルースターと重ねて、凶兆を語る説もあるという……。

    10月21日に緑色の彗星が地球へ最接近

     2025年10月21日、緑色に輝く彗星「レモン彗星(C/2025 A6)」が地球へ最接近するという。これは今年1月、米アリゾナ州のマウント・レモン天文台の観測で発見されたもので、1350年〜1154年周期というレアさから、“一生に一度しか見ることのできない彗星”として、話題になっているものだ。

    レモン彗星(C/2023H2) 画像=https://www.friendsofnasa.org/2025/09/comet-c2025-a6-lemmon-with-earth.html

     彗星は、古代の洞窟壁画や紀元前の文献にも記されている。
     規則的な動きをする天体とまったく異なる飛翔体は、天変地異や疫病などの厄災の凶兆、または世界が大きく変わる前触れといった、人間の力では抗えない天からの“しるし”として長いこと畏れられてきた。

     現在は「汚れた雪玉」として凍ったガスや塵、岩石からなる天体であることが明らかになっているが、今回のレモン彗星の出現は、従来の彗星とは比べ物にならないくらい重要な意味を持っている可能性が高い、と著者は考えている。

    ホピ族が予言した「地球の大きな変化」

     2025年からいよいよ大変なことが起こり始める。緑色の星が現れ、木星周辺の軌道を外れた小惑星が地球に飛来する——これは「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則氏が、アブダクションされた際に異星人に教えてもらったという内容である。

     実に衝撃的な話だが、さらに驚くのは、木村氏の知り合いであるアメリカ先住民が氏に伝えたというホピ族の予言である。それは「2025年に緑色の彗星が現れ、地球は大きな変化に見舞われる」というもので、近年世界のあちらこちらで発生している自然災害や異常気象は大変革の前兆なのだという。つまり、地球は大変革手前、リーチ状態にあるというのだ。

     文字を持たないホピ族が、口伝や石板を通じて代々伝えてきた世界の「破滅」と「再生」の伝承。その的中率から”予言の民”とも呼ばれるホピ族だが、約2000年も前から鉄道の普及やヒトラーの登場、原爆投下を思わせる予言していたというのは有名な話であろう。

    代々大切にされてきた古代ホピ予言シンボル。神から授けられた生き方の計画が示されている。 画像=https://www.awakeningtopossibility.ca/blog/?p=696

     彼らによると人類が今いるのは第4世界であり、近い将来訪れる大いなる浄化の日に向け、着実にコマを進めている状況だそうだ。そして第4世界の終焉、新世界の浄化が始まる直前に現れるのが、ホピの言葉で「サクアソフー」と呼ばれる「青い星のカチーナ」である。

    世界の浄化の前兆として青い星のカチーナが降臨すると伝えられている。 イメージ画像=Adobe Stock

     『青い星のカチーナが踊りの広場に現れ、子供たちの前でその仮面を外すと、新しい時代への移行が告げられる。そして終末が来ると、人々は天を見上げ、世界の創造を助けた双子の兄弟、ポガンホヤとパロンガホヤの帰還を知る。彼らは青いカチーナの出現によって、地球を反時計回りに戻すだろう。双子は北西の空から空飛ぶ盾に乗って人々の教えを確認すると、彼らの星の家族を連れてくる。そしてここから新しい変化が始まる』

     これは「ホピ族の終末予言」として代々大切に伝えられてきたものである。謎めいた言葉が多いものの、青い星のカチーナにいたっては世界の終焉を告げる象徴であり、聖霊として古くからホピ族の信仰の対象となってきた。

    レモン彗星は青い星カチーナなのか?

     むろん「青い星のカチーナ」と「レモン彗星」をすぐに結びつけるつもりはない。しかしながら”異星人”と”アメリカ先住民族”という大きく異なる種族が木村氏に伝えた「2025年」「緑色の星(彗星)」という言葉を踏まえると、2025年10月21日が、人類にとって転換期となる可能性は少なからずあるだろう。

     事実、レモン彗星と時を同じくして、10月19日には火星とスピカの間を移動している新彗星「スワン」が地球に最接近し、オウムアムア、ボリソフに続き観測史上2例目とされる恒星間天体「アトラス」も、11月にその姿を表すという。また同時期にオリオン座流星群までもが極大期を迎える予定だ。

    Comet C/2025 R2 (SWAN)。画像=NASA Image Credit & Copyright: Team Ciel Austral
    ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した3I/ATLASの画像。その特殊な性質から異星人に由来する技術が関与しているとの噂も。 画像=https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/25/091800517/

     ホピ族の終末予言を連想する天体イベントーー特異な異常が重なるうえで、なにかしらの兆しを感じざるを得ない。
     占星術では、不規則な動きを見せる彗星は秩序を乱す「凶兆」の象徴である。今回の現象は我々にどのような”しるし”を伝えようとしているのだろう。

    遠野そら

    UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。

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