ハウルもラピュタも「城」は神話の通過儀礼の場だった! 神話学者・沖田瑞穂が読み解くジブリと「怖い家」
世界中の神話を研究する神話学者が「怖い家」の謎を読み解く。「家」とはどんな場所なのか? そのヒントはあの名作アニメに隠されていた!
記事を読む
悲劇の神話をもとにした、恐怖のプラネタリウムプログラムとは……?
プラネタリウムといえばデートの定番、ロマンチックの代名詞的スポット。ところが、現在コニカミノルタプラネタリウムで上映されている「ふり返りの旋律」はどうも一味ちがうよう。あのお化け屋敷プロデューサー・五味弘文氏の監修で制作された「ホラープラネタリム」だというのです。プラネタリウムでホラーとは!?
いったい何が起きているのか……。コニカミノルタの公式サイトをみてみると、そのプログラムは「夜空に浮かぶ「こと座」にまつわるギリシャ神話をテーマにし、スリリングに現代に蘇らせた」もの、とのこと。
こと座といえば、夏の星座の代表的なもののひとつ。日本では「織姫星」としてもおなじみの一等星ベガを中心に構成される星座で、楽器の琴(こと)のかたちに見立てられています。この琴はギリシャ神話に登場する吟遊詩人・オルフェウスのもつ琴がモチーフになっているのですが、オルフェウスといえば、死んでしまった妻エウリディケを死者の世界から連れ戻そうとした物語が思い出されます。
死んだ妻をふたたび現世に連れ戻そうと危険な冥界をおとずれたオルフェウスは、得意の琴を演奏して恐ろしい冥界の住人たちの心をも動かします。
冥界の主である冥王ハデスでさえもその琴の音色に同情し、死者を連れ帰るという禁断の行いを許すのですが、しかしこのとき、ハデスはオルフェウスに対してたったひとつ条件を課します。
その条件といえば……。なるほど、「ふり返りの旋律」という不穏なタイトルの意味が見えてきそうです。
プラネタリウムという逃げ場なき暗闇の密室で、前後左右どころか上からも、まさに全方位から恐怖を浴びる。なかなかできないレアな体験が待ち受けていること間違いなし。意中の人と見にいけば、「吊り橋効果」でぐっと関係が深まってしまう……なんてこともあるのかもしれません。
ホラープラネタリウム ふり返りの旋律
会場:プラネタリアTOKYO(東京・有楽町)ほか全国5館で上映
料金:一般シート/大人1,900円〜、こども1,000円〜
各館のシート別料金、上映時間など詳細は公式サイトで確認を
webムー編集部
関連記事
ハウルもラピュタも「城」は神話の通過儀礼の場だった! 神話学者・沖田瑞穂が読み解くジブリと「怖い家」
世界中の神話を研究する神話学者が「怖い家」の謎を読み解く。「家」とはどんな場所なのか? そのヒントはあの名作アニメに隠されていた!
記事を読む
古代エジプトの神殿に記された未知の星座「太陽神の雁」の謎/遠野そら
世界の超常現象ニュースをお届けする本コーナー。今回は、古代エジプトのクヌム神殿遺跡で発見された「星座」について。「太陽神の雁」は、天空のどこにあったのか?
記事を読む
ニュージーランドの心霊廃病院がお化け屋敷になっていた! 悲鳴と心臓発作と異常な賑わいの「スプーカーズ」潜入取材
世にも稀な「心霊廃墟を転用したお化け屋敷」に怪談作家が突撃取材!現地で遭遇した絶叫と悲鳴の正体は…?
記事を読む
馬や騎手を呪わないこと! 「占い師競馬会」で16名の占術家が腕試し&運試し(前振り編)
占いで競馬レースを予想したら……当たるか外れるか、16名の精鋭が挑む。
記事を読む
おすすめ記事