AIによる自律戦闘の時代が迫る! 作戦立案も人工知能に委ねる自動化の恐怖/宇佐和通
戦闘機F-16のAIによる自動操縦が可能になったと米軍が発表した! 戦闘機のパイロットさえ不要になる近未来の安全保障とは?
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「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2025年10月号、第498回目の内容です。
弁護士のスティーヴン・シュワルツ氏とピーター・ロデューカ氏並びに彼らが所属する法律事務所レヴィドウ&オーベルマン社は、このほど米ニューヨーク市マンハッタンの地方裁判所判事から、総額5000ドル(約74万円)の罰金刑をいい渡された。
理由はコロンビアの航空会社アビアンカを相手取った訴訟の案件で、AI(人工知能)のチャットボット(ユーザーとまるで人間のように自由自在に応答できる対話専用AI)が勝手に創作した架空の航空事故に関するフェイク情報を使用したからという。
シュワルツとロデューカが頼ったチャットボットは、過去に起きた航空事故の情報を探索する過程で、彼らが求める条件にぴったり合う内容の関連事故情報がないとわかると、実際には存在しない架空の事故や実在しない航空会社名などを捏造して、航空事故情報にこっそり紛れ込ませたのだ。
総じてAIはほとんどあらゆるテーマに関して、どこまでも流暢で充実した内容のテキストを用意してくれるが、いったん関連情報の探索や取得に失敗すると、代わりに架空の情報を用意して失敗を糊塗しようとする傾向がある。
AIを活用するすべての業界では、これを〝AIハルシネーション(幻覚ないし妄想)〟と呼び習わし、その発生防止対策に常に神経を尖らせている。
英ウィルトシャー州トロウブリッジのバス運転手マーク・ガーランドさん(58歳)は、ロンドン・ヒースロウ空港からタイのバンコクへ向かう機上で、隣りの席に自分と瓜ふたつの男が坐っているのに気がついて驚いた。
だが、似ているのはそれだけでなく、名前もマーク・ガーランド(62歳)で、英国西部の由緒ある港湾都市ブリストルに在住するれっきとした建築家だった。
2024年3月6日付「メトロ」紙によれば、その後ふたりは互いの身の上話をするうちにすっかり意気投合して、どちらもタイの風土がお気に入りで、何度も訪問しており、共通の友人まで何人かいることまで判明したのだ。
遡ること数十年前、ルーマニアはプザウ県コルツイ在住の販売業D氏がまだ幼かったころ、親戚の女性が近所の小川で拾ってきて、それ以来D氏の家の戸止め用に使われていた重量約3・5キロの赤黒いガラス質の石塊の正体が、実はなんと宝石の1種、世界最大級のアンバー(琥珀)と判明した。
アンバーは地中深く眠っていた鉱物性の宝石類と違って、太古の地上生物すなわち針葉樹の樹脂が化石化して生まれ変わった唯一の生物起源の宝石だ。
それにもともとコルツイ近辺は1920年代から、アンバーの産地として知られていて、地元では国名に因んでルーマナイトととも呼ばれ、とくに高貴な暗赤色のアンバーが珍重されている。
(ひょっとするとこいつはただの石コロではないかもしれない!)
そう目ざとく疑ったD氏は、くだんの戸止め石を専門家のところに持ち込んで、科学的鑑定にかけてもらうことにした。
鑑定にあたった近隣国ポーランドのクラクフ歴史博物館の地質学者たちは、D氏の期待をはるかに上回り、おそらく時価でゆうに100万ユーロ(約1億5700万円)する、極めて希少性の高い貴重な宝石と判定してくれたのだ!
所有者のD氏は当然ながら、この元戸止め石を適正価格で自国ルーマニアの政府機関に売却し、同機関は「これは国宝に等しい」として、発見場所にほど近い地方博物館で、現在鋭意展示公開中だ。
スロヴァキア共和国のコマールノ付近に多い薬用ケシの栽培農家たちは、現在ただ今麻薬中毒者の白鳥たちのせいで、文字どおり存亡の危機に立たされている、
温暖な季節になると湖沼の多いこの地方に渡ってくる200羽前後の白鳥たちは、みなアヘンを含有するケシの実が大好物と見えて、1日中それを食べつづけてハイ(中毒状態)になってしまうのだ。
すっかりハイになった白鳥は、空中に飛び上がれなくなり、狐や狸や鼬や大鷹などの天敵に狙われて無残に命を落とす。また過剰摂取死する白鳥も少なくない。
だが、薬用ケシの栽培農家たちに莫大な損害を与えているこうした白鳥たちは、この国でも法律上天然保護動物なので、むりやり追い払うことさえ許されないのだ。
インド・チャッティスガル州の食品検査官ラジェシュ・ヴィシュワズは、このほど甚だしい職権乱用のかどで停職処分に付された。
事の発端は、彼が貯水池のほとりに立って、スマートフォンで自撮りをしたまではいいが、そのはずみについうっかり、スマホを貯水池に落としてしまった。
地元のダイバー数人を雇って捜させたが失敗すると、ヴィシュワズは一計を案じて申し立てた。
「あのスマホには政府の重要な機密情報が入っている。何が何でも捜しださねばならない!」
そして地元当局から〝貯水池の水を相当程度、近くの運河に放流する〟旨の許可を首尾よく取り付けると、ディーゼルポンプを借りてきて、6日間かけて200万リットルの水を運河に放流した。
おかげでようやくスマホは見つかったが、その時点で上司から待ったがかかり、その持ち主は職権乱用のかどで停職処分となった。
そして肝心のスマホも、長時間水に浸かっていたおかげで、使用不能な状態になっていた。
米フロリダ州デイトナビーチの住民Aさんは、ある晩遅く、玄関のドアをノックする音を聞いて、こんな夜遅くにだれだろうと不審に思いながら、応対に出た。
だが、ドアを開けるとそこにいたのは、まったく予想外のとんでもない珍客だった!
体長2・4メートルはある巨大な鰐がフロントポーチで待ち構えていて、Aさんの太腿に噛みつこうとしたが、危うく難を逃れて、救助隊に緊急出動してもらった。
南山宏
作家、翻訳家。怪奇現象研究家。「ムー」にて連載「ちょっと不思議な話」「南山宏の綺想科学論」を連載。
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